星についての考察

その星は、何処の空で輝いているのだろうか。
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スーパームーンは嘲笑う。この星の輝きが、あまりにちっぽけであることを。遠い宇宙の僅かな距離の縮まりで、歓喜する人々のことを。迫り来る衛星がもたらす何かを知りもしない星の人々は、手を伸ばして月を掴もうとはしゃぐ。スーパームーンは嘲笑う。この星にやってくる、結末を。 #twnovel

2013-06-23 20:28:41
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世界は凍てついた。春も夏も秋も冬も関係なく、冷たく冷たく冷えきった。地上も海も空も凍てついて、気付けば星も冷たく凍りついて、完全に静止した。世界は凍てついた。あの時と変わらぬ姿のままで。 #twnovel #twnvday #世界もう滅ぼしたい協会

2013-07-14 22:40:27
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愛を求めるオヒメサマは、今日もまた何処かでぽろぽろと言葉を零している。それは雨になり星になり、やがて何処かへ散っていく。誰かの胸に突き刺さる光は、きっと彼女の愛の欲望の塊。また、何処かの空にオヒメサマの言葉が流れる。彼女の欲望が空に埋もれることを、誰も知らない。 #twnovel

2013-09-06 18:15:49
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君が願うのならば、この舞台全てが君のものさ。夜の闇が私に語りかける。舞台は既に整っている、と広げる両手は星一つない夜空。舞台を駆ける私は三日月。太陽が昇るまでの何千、何万秒が、私の出演時間になる。拍手も歓声もないこの舞台、神秘を知るのは、きっと私を消す太陽だけ。 #twnovel

2013-09-11 00:00:55
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月があまりに綺麗だから、星になって夜空に行った。誰よりも近くで月を見たいから、一番近くに流れる星になった。夜空の真ん中で輝く月の前では、星の光は霞む。月の美しさに自分を見失いそうになって、夜空の闇もわからなくなる。月の魔力でまた、誰かが何処かで星になる。 #twnovel

2013-09-18 20:45:33