筒井康隆「東海道戦争」(1965年)に出てくる自衛隊の兵器

48年前の小説。 軍事関係はさっぱりなんだけど、ウィキペディアとgoogleマップのおかげで楽しめた。
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砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】(余談)「『時の踊り』よりは『レモンのキッス』の方が、ベートーベンの『エリーゼ』よりは『情熱の花』のほうが聞いていて楽しいし、よくわかる」わかりません! 「レモンのキッス」1962年、「情熱の花」1959年、いずれもザ・ピーナッツの歌です。

2013-04-02 23:59:02
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「対戦車ミサイルを中心にした対戦車隊の行進がひときわ目立っていた。オネスト・ジョンに似た三〇型ロケットや地対地ミサイルも運ばれていた」http://t.co/qTqLQSLVwN 67式30型ロケット弾発射機。画像は色々あります。千歳と富士駐屯地にしかありません。

2013-04-02 23:59:33
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「トラックには、ラクロスも積まれていた。このラクロスはトラックからそのまま発射できるらしい」http://t.co/etqylyx5l0 MGM-18 (ミサイル)。これがラクロス(短距離戦術弾道ミサイル)ですが、日本は持ってないし、1964年に運用終了です。

2013-04-02 23:59:52
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「最前線にはすでに、りゅう弾砲だとか、NATO制式弾を使う新機関銃、それに90ミリカノン砲を載せた六一式戦車がズラリです。大丈夫です」http://t.co/RDGrylxHQt 7.62x51mm NATO弾。しかし、カノン砲を載せた戦車?

2013-04-03 00:00:43
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「いざとなりゃ、大阪湾には、徳島や江田島や鹿屋から甲型護衛艦が来て控えています。戦闘機や爆撃機が来れば、ターターでやっつけられます」http://t.co/UWiUG9I7NC ターター・システム。この頃の甲型護衛艦とか潜水艦は省略して…。

2013-04-03 00:00:59
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「おまけにこっちには、呉に潜水艦隊があるけど、東京にはありません。横須賀から艦隊がやって来たって、魚雷をくらわせてやればいい」第2潜水隊群が今は横須賀にあります。1970年代から。

2013-04-03 00:01:17
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】(原爆攻撃に関して)「軍隊じゃあ念のためにメルンやロイケニン酸や携帯用検知器などを持ってきてるけど、まず必要ないさ」ロイケニン酸は急性前骨髄球性白血病の薬らしいですが、メルンは皆目不明。

2013-04-03 00:01:38
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】ここから戦闘シーンになりますが、ちょっと途中を略して、「敵機から空挺団が投下されはじめた。味方のF86D、F86Fが敵機と空中戦を演じていた。敵の主動部隊が目の前に迫っていた。迫撃砲が赤十字のテントを上空はるかに吹き飛ばした」

2013-04-03 00:01:54
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】「自走無反動砲が前線司令部になっている民家を粉砕した。味方の戦車、装甲車は、片っぱしから対戦車誘導ミサイルMATでやられていった」筒井康隆絶好調です。

2013-04-03 00:02:09
砂手紙 @sandletter1

【東海道戦争】話の中では海上自衛隊の活動が描写されていませんが、「市民が西日本と東日本の戦争という疑似イベント(祭り)に参加してはちゃめちゃになるのを、市民の目で見る」という話なので、地上戦以外の空中戦・海戦とかは出しにくいですな。もう少し続けられたら続きます。

2013-04-03 00:02:27
砂手紙 @sandletter1

ということで、まとめます。

2013-04-03 00:02:37

もっと軍事関係にくわしいかたの説明(補足)

瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 「東海道戦争」は、昔古本屋でちょっと読んだ事がある程度で、殆ど覚えていませんが、自衛隊に関する内容は大体合っていると思います。あと自衛隊関係で少し追記しておきます(続く)。

2013-04-07 17:58:17
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 (続き)S-61C、S-55Cと言うのは、多分筒井氏が勝手に付けた可能性があります。実はS-61Cは同氏の「霊長類南へ」にも登場するらしいのです→http://t.co/J1jrjDPdw2

2013-04-07 18:03:02
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 東海道戦争の陸上自衛隊について。実際は昭和37年に陸自は13個師団体制になったんだけど、第7師団は戦車部隊が1個大隊しか無くて、機械化師団として編成されてました(それも装甲車が不足して、普通化連隊も一部しか機械化できなかった)。まだ続きます。

2013-04-07 18:08:44
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 第7師団に戦車が増強されて機甲師団となったのは昭和56年の事なので、その点で東海道戦争の記述は「機械化第7師団」とすべきですね。また現在の陸自は平成11年以降に師団の旅団化や旅団の新設があって、今は9個師団・6個旅団編成です。

2013-04-07 18:12:40
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 F-104Jについては、1000ポンド(454kg)爆弾を航空自衛隊が装備していたと聞いた事は無いので、積めるかどうかは不明ですが、対地ロケット弾ポッド(70mm×19連装)を搭載するのは可能です。

2013-04-07 18:16:26
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 【東海道戦争】NATO制式弾を使う新機関銃とは、これだと思います。「62式7.62mm機関銃」http://t.co/c233BEwKqV

2013-04-07 18:19:11
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1 【東海道戦争】実は戦車砲と言うのは、本質的には「カノン砲」なんです。だから「90ミリカノン砲を載せた六一式戦車」と言う表現は間違いじゃないです。

2013-04-07 18:21:21
瀬戸の住人 @Seto_Zyunin

@sandletter1【東海道戦争】 甲型護衛艦というのは、いわゆるDDの事でしょう。ちなみに現在でも国の予算編成などではDDの事を「甲型警備艦」と表現します。とりあえずまとめを見て気づいた事は以上です。

2013-04-07 18:25:37