漫画家・塚脇永久（ウヒョ助）氏の「本当に絵が上手い漫画家」

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

本当に絵が上手い漫画家というのは、ラベルなしのビール瓶を、ビール瓶のように描ける人。ちょっとカーブがズレると、ワインや別の酒瓶に見えてしまうし、そのまんまラインを写真からトレースしたとしても、気持ち少し「漠然としたビール瓶っぽさ」を形に加えないと、なぜかビール瓶に見えないという。

光永康則 @tsunagami_

@uhyoneko どうやらビール瓶はアシスタント界では鬼門のようですね。僕もこの間どこかの忘新年会で瓶ビールのはずなのにアシスタントがワインボトルみたいなの描いちゃうって話をしたら別の漫画家さんに「ビール瓶は特別に難しいですから」と言われましたから。

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

@tsunagami_ やっぱりどこもビール瓶で苦労してるんですねwww最近人手足りないので、自分で背景や小物を描くことも増え、つくづくいろんな絵で苦労しています。

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

ちなみにボクが描くと、馬のおちんちんみたくなるから、心底、漫画家に向いてない。

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

ビール瓶と同じく、野球のバットもそう。特に金属バット。グリップあるし、バットには見えるんだけど、ラインそのままに描いたとしても、それっぽくない。それっぽさが肌身に感じてわかってる野球経験者の描くバットはそれっぽい。本人も自覚あるのかないのか、知らず何かそれっぽさを足してるんだな。

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

それっぽさ、と、オポッサム、は似てる。

ウヒョ助／塚脇永久 @uhyoneko

ただ漫画に必要なのは、必ずしも絵の上手さじゃないので、ラベルのないビール瓶に「ビール」って描けちゃう漫画家の方が、やっぱすごいんだな。ビル群のシルエットにでっかく「新宿！」って描いちゃうパタリロの魔夜峰央先生のように。