ニンジャスレイヤーオーディオドラマ版とツイッター連載版の比較
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「質問に答え....、....?」ふと瞬きしたその時、ニンジャスレイヤーは姿を消していた。「畜生!」ナンシーは毒づいた。しばし待つと、ナンシーの両脚にも自由が戻ってきた。くるぶしの傷が心配だったが、さいわい、治る怪我だ。ナンシーは脚を引きずり、606号室へ戻った。 50
2012-03-06 01:08:4049~50:NRSからの混乱、それに続くあからさまに「God damn!」風な「畜生!」の発音もまた見事に忍殺世界におけるナンシーを表現している。「畜生!」にはやややり過ぎ感も漂うが、全編を通して抑えられていたやり過ぎ感をここで爆発させろという示唆にもとれる。
2013-04-07 06:48:36リビングにはアラキの死体が放置されていた。ナンシーは残された手がかりを求め、部屋を行き来した。殺風景なアラキの住居には何も残されてはいない....いや!違う! 51
2012-03-06 01:09:16リビングのタタミに残されたアラキの血の染み。それはメッセージだ!わずか三文字の、だが、なんらかの意図の元で残された、彼の死に際の暗号だ。「....タヌキ」ナンシーはその単語を口に出してみた。タヌキ。この言葉に、何かが隠されている。 52
2012-03-06 01:09:4451~52:感嘆符をつけることが多い忍殺の地の文=サンだが、ナレーターはあくまでも控えめな発音を基調としている。「!」のついた言葉、台詞を言えるのはキャラクター、人格を持った存在だけである。
2013-04-07 06:49:52血で書かれた暗号「タヌキ」。ニンジャスレイヤーはこの血文字に気づいただろうか?......いや。ナンシーは唇を噛んだ。この意味をつきとめれば、いずれ彼女は真実にたどり着くはずだ。そしてそこにニンジャスレイヤーもいるはずである。ここで引き下がる訳にはいかない。 53
2012-03-06 01:12:0853:ここでの地の文はほぼカットで、次段のナンシーの発言に託されている。「タヌキ」という発言からのメインテーマ、エンドロール感と、物語上でのナンシーの動機付けをこなす見事な演出。
2013-04-07 06:50:50……五分後、ナンシー・リーはロードキルに再びまたがり、ハイウェイを疾駆していた。汚染された雲は嘘のように晴れ渡っていたが、太陽も結局、曇天と同じぐらい不快だった。病んだ太陽は、溶けかかったドクロのような不吉なシルエットをネオサイタマに投げかけるのだった。 54
2012-03-06 01:13:1054:細かな言葉使いの修正はあれども、やはり、忍殺原文における地の文=サンと同一の人格がナレーターにあるとは感じられない。しかしそれはこのオーディオドラマが失敗したのではなく、むしろ成功している証なのではないだろうか。
2013-04-07 06:51:47加えてこのナレーターは完全に無機質な存在としても設定されていない様に思える。結論としては、このナレーターは忍殺世界の異質さ、異常さに対して「中立」の存在である、と言えるのではないか。
2013-04-07 06:52:24#njslyr 忍殺PV第二弾、何が素晴らしいかって、冒頭の「アイエエエ!」が……! 苦痛の声、驚愕の叫びでありつつ、決戦へ向かう雄叫びにさえ聞こえる! この声は凄いぞ、適当に誤魔化そうとすれば誤魔化せるけど、一番誤魔化しちゃいけないところを、わかってる! リスペクト!
2013-04-08 12:26:03#njslyr7d PV第二弾において、映像化された忍殺アトモスフィアには文句の付けようがないが、ここでは音声化という点から見て冒頭の「アイエエエ!」の素晴らしさに注目したい。恐らくヘッズが一番使うであろう忍殺語で、一番音声化が難しい言葉ではなかろうか。
2013-04-08 12:49:39#njslyr7d マルノウチ・スゴイタカイビル、ソウカイ・シンジケートは字幕が出ているため考慮に入れないが、忍殺世界の異質さを象徴する「アイエエエ!」を冒頭に、そしてもう一つの象徴、アイサツを最後に挿入するという点で、忍殺チームの、アトモスフィアに対する熱意が伝わってくる。
2013-04-08 12:53:29#njslyr7d 実際「イヤーッ」「グワーッ」「Wasshoi!」などは音声化は難しいものの、言葉の意味としてはほぼ単一だ。だが「アイエエエ!」に関しては、様々な意味、用途がある。そしてPVにおける冒頭の「アイエエエ!」は、こちらのイマジネーションを束縛しない発音に思える。
2013-04-08 12:58:59