「南タイの平和構築 – 市民メディアの取り組み」シンポジウムのtsudaり

「南タイの平和構築 – 市民メディアの取り組み」シンポジウムの様子をtsudaさんがtsudaられていましたので、まとめ。
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津田大介 @tsuda

赤坂で行われてる「南タイの平和構築―市民メディアの取り組み」というシンポジウムに来てます。

2010-09-08 15:15:15
津田大介 @tsuda

司会は山田満早稲田大学教授。発表者はシーソンポップ・ジットピロムシさん(ディープ・サウス・ウォッチ所長)、ソーラヤ・ジャムジュリーさん(タイ深南部における女性の市民組織のプロジェクトリーダー)ほか。

2010-09-08 15:18:12
津田大介 @tsuda

ムハンマド・アユップ・パタンさん(ディープ・サウス・ウォッチ編集長)、ユリコ・ペレイラさん(東ティモールのコミュニティメディアの編集員)、アデ・タネシアさん(インドネシアのNGO「コンバイン・リソース・インスティトゥーション」のメディア・マネージャー)。

2010-09-08 15:20:06
津田大介 @tsuda

山田「南タイの情報はほとんど入ってこない。現地は携帯電話も通じない。全員から南タイの状況について15分ずつくらい話してもらいます」

2010-09-08 15:23:25
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「タイ深南部の人口は180万人で80%がイスラム教徒、20%が仏教徒。2004年頃から対立の問題が起きている。その紛争で現在に至るまで死亡したのは11390人。負傷者は7000人ほど」

2010-09-08 15:25:17
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「この状況はまだ安定した状況にはなっていない。衝突は時期によって大きくなったり小さくなったりする。歴史的な背景はパッタニという県の問題。ここは昔東南アジアの中心で1000年続く独立国だった。約200年前にシャム王朝によってこれが征服された」

2010-09-08 15:26:49
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「武力衝突が起こったことはこの歴史的背景が理由。パッタニはシャム王朝に制服されたあと、タイの統治下に入った。武力衝突が起きた理由はタイの統治に対する反発。宗教や政治、民族性などさまざまなアイデンティティの違いから衝突が起きている」

2010-09-08 15:29:17
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「タイの近代国家は、パッタニ王国を教育や政治などすべてをタイの仕組みに作り替えた。パッタニは文化はマレー文化、言語はマレー語、文化風俗もマレー式、宗教はイスラム教というのがパッタニの人たちのデフォルト。それがタイ統治で中央から送られる知事によってタイ式に変えられた」

2010-09-08 15:31:22
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「もう1つの問題は司法上の変化。それまではシャリア、アダトと言われるイスラムの法律・司法で裁かれていたが、タイ、西洋式の司法で裁かれるようになった。それはタイの司法・裁判所から派遣された人によって司法制度が整えられた」

2010-09-08 15:32:43
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「もう1つの問題は教育問題。それまではイスラム教育で行われていたが、タイの仏教を中心とした教育にカリキュラムが変わった。仏教教育に変わったことでそれまでのマラユー語から、言語もタイ語に統一され、マラユー語が使われなくなってしまった」

2010-09-08 15:34:11
津田大介 @tsuda

このシンポUstもやってます。RT @SPF_PR: 本日(9/8)15時よりセミナー「南タイの平和構築―市民メディアの取り組み」の模様をストリーミング配信しますhttp://www.ustream.tv/channel/the-sasakawa-peace-foundation

2010-09-08 15:36:02
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「武力衝突によって起きた犠牲者のほとんどは一般人。犠牲者のうち半分が一般人で、警察や軍が残り半分」

2010-09-08 15:37:59
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「どうすればこの問題を解決できるか。1つは司法制度改革。もう1つは戒厳令や言論統制を停止すること。もう1つは教育制度をイスラム教の言語も含めたバイリンガルにする。最後は社会と経済の平等を開発する。この地域は経済的にも遅れている。地元の人も官僚制度に加えてもらいたい」

2010-09-08 15:39:45
津田大介 @tsuda

ジットプロムシ「タクシン政権の2004年以降の軍政治介入によって、何が起きたか。不公平・不平等が起きていると地元の人間は考えている。平和運動や対話も重要。仲裁委員会の設置や、この地域を自治地区にするなどの方法もあるだろう」

2010-09-08 15:41:45
津田大介 @tsuda

次はムハンマド・アユップ・パタンさん。

2010-09-08 15:42:37
津田大介 @tsuda

パタン「南タイ問題でまず最初に解決しなければならないことはデータベース作り。死者負傷者の数字や、どのような抗争がどこで起こっているかをデータベースにして外にいる人にもわかるようにする。南タイで起きていることを多くの人に理解してもらい解決する手段を多方面から模索しなければならない」

2010-09-08 15:45:30
津田大介 @tsuda

パタン「我々がやっているのは4つ。学術的な状況分析、シンクタンクで問題の状況分析、ネットワーキング、マスコミを通じて問題をプッシュすることをやっている」

2010-09-08 15:46:40
津田大介 @tsuda

パタン「deepsouthwatch.orgの活動。ブログも用意して、英語の記事も用意している。100人の人々の100人の声を聞くことができるような記事や、研究者の論文報告も掲載している。今日のようなセミナーもオンライン中継をして、共通理解を進めている」

2010-09-08 15:48:44
津田大介 @tsuda

パタン「deepsouthwatch(DSW)はボランタリーでインディペンデントな組織。私たちが作ってきたデータベースは外国の研究者やメディア、平和活動グループなどに利用されている」

2010-09-08 15:51:11
津田大介 @tsuda

次にソーラヤ・ジャムジュリーさん。

2010-09-08 15:53:25
津田大介 @tsuda

ジャムジュリー「私たちがやっているラジオ放送は深南部のラジオと呼んでます。全部で15のラジオ、2つのウェブサイトがある。私たちはDSWと一緒に仕事をしている。ラジオ番組の制作は一般のラジオと違ってアクションリサーチと呼んでいる実践的研究。リサーチであり、制作者でもある」

2010-09-08 15:55:31
津田大介 @tsuda

ジャムジュリー「女性の声を研究という形で放送にのせている。なぜ研究という形にしているのか。それは戒厳令が引かれているので、放送の自由が制限されている。関係者が安心して放送できるため、助成を受けた研究という形にした。これによって関係者が安心して自由に発言できるようになっている」

2010-09-08 15:57:01
津田大介 @tsuda

ジャムジュリー「武力衝突を通じて夫を失った女性が2000人、父を失った子どもが5000人いる」

2010-09-08 15:59:06
津田大介 @tsuda

ジャムジュリー「私たちが挑戦しているのは、犠牲者になった人たちの立場からどうすればこうした武力衝突を止めさせることができるのかということを考えること」http://j.mp/aVgpsz

2010-09-08 16:00:48
津田大介 @tsuda

ジャムジュリー「女性も地域の人も一人一人は小さな声。だが、それをラジオで発信することで多くの人が勇気づけられた。ラジオによって政府とは違う物差しを持つことができる、それが平和構築につながるのではないかと思っている」http://j.mp/aVgpsz

2010-09-08 16:06:28