#反TPP 自らの大誤報を適切に是正すべきIWJの公的責任(4/27改新)
- tkatsumi06j
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主張:IWJはなんらかの検証・是正措置をとるべき
#反TPP IWJ誤報1:3/13付の米通商代表部USTR声明の内容について、私はIWJの検証記事が3/20に出された4日後の3/24にその反証・指摘記事を書いた。この時点で私は事実の誤認に基づく誤訳であるという指摘に留め、IWJの「誤報」であるという指摘はせずにいた。ところが、
2013-04-12 10:03:56#反TPP IWJ誤報2:最近になって「秘密交渉なのだから誤訳と断定はできない」という見解が関係者から出されるようになった。これがIWJ側の公式見解であるかは過去の記事からも確かではないが、秘密交渉だという理由だけで誤訳が認定できないわけではない。ただ、問題の本質はそこではない。
2013-04-12 10:07:10#反TPP IWJ誤報3:本件の問題は、誤訳に基づいている可能性があるにも関わらずそこから導かれる結論については断言し、さらに関係者に直接確認をすることによってさらに結論は確実であることを強弁していることにある。私は3/24付の指摘で、この直接確認の内容にも疑問を呈した。
2013-04-12 10:10:07#反TPP IWJ誤報4:最初に述べたとおり私は「誤報」という指摘はしていない。だがこのまま誤訳である可能性があるにも関わらず、そこから得られた結論だけは確実とする矛盾した論をもとに、国会での質疑や国会議員が確信をもって発言するようでは、これは完全なミスリードとなる。
2013-04-12 10:12:22#反TPP IWJ誤報5:ほとんどの条約交渉は秘密裏に行われる。普天間返還をめぐる日米合意すら、のちに共同声明が発表されたとしてもどんな秘密交渉が行われているかは定かではない。だからといって、共同声明やプレスリリースを誤訳しつつ「秘密交渉だから」を理由に強弁できるだろうか。
2013-04-12 10:16:05#反TPP IWJ誤報6:TPP交渉の秘匿性は各国のTPPウォッチャーに指摘されている。情報公開と市民参画を国是とするカナダ政府すら、TPPに関する交渉の情報秘匿のあり方については批判されている。だからウォッチャーは限られた情報から真実を推測することしかできない。問題はその精度。
2013-04-12 10:19:20#反TPP IWJ誤報7:秘密交渉であるというのは大前提だが、その中で公表されている公式文書は幾らでもある。その中にはとくに交渉中のリーガルテキスト(実際の条文)に関わるものもあり、これに関する用語の定義などは公式のものとして受け止めるのが自然である。
2013-04-12 10:22:14#反TPP IWJ誤報8:3/13付のUSTRプレスリリースは、このリーガルテキストを扱う幾つかの交渉グループにおいてその協議が終了し、最終調印段階の協議まで事前協議は今後据え置きにされ、リーガルテキストが一時確定状態にあることを明らかにした。問題はその中身である。
2013-04-12 10:25:11#反TPP IWJ誤報9:3/13以前のTPP NEWSという過去のプレスリリース集の中でUSTRは現在協議中の交渉グループの一覧にcustoms に関する「税関協力グループ」が存在することを公表している。3/13声明の中のcustomsグループがこれを示すことは明白である。
2013-04-12 10:31:18#反TPP IWJ誤報10:またUSTRはTPP交渉に関する基本文書において、customsが何に関する項目であるかを詳述している。そこにtariff=関税に関連する記述はない。無論、こうした公文に秘密交渉の内容をほのめかす内容が記載される訳がないと言われればそれまでだが。
2013-04-12 10:32:57#反TPP IWJ誤報11:一方で3/13のUSTR声明には、別途tariff=関税についての記載がある。交渉グループ協議が終了したcustoms group=税関協力グループとは違うコンテクストで協議が継続中であることを明示している。この認識について日農新聞の論説室に確認した。
2013-04-12 10:36:32#反TPP IWJ誤報12:日農新聞の論説室長は、私の「関税協議が継続中というのは個人の考えなのか」という確認に対し、「個人の考えではない」と前置きしつつ「日農新聞は総合的な情報を勘案して関税に関する協議は継続中であるという認識で記事を書いている」と明言した。
2013-04-12 10:40:17#反TPP IWJ誤報13:この日農への確認は、3/24付の指摘記事には含まれていない。4/11に行ったものだからだ。こうしてリーガルテキストや、交渉グループ名、そこから導かれる結論、そして日農の確度ある情報を総合的に勘案すると、やはり「関税協議は継続中」であるという結論に至る。
2013-04-12 10:43:29#反TPP IWJ誤報14:初回の翻訳の後、私以外の人間から誤訳の指摘を受けたIWJは3/20付で検証記事を発表し、USTRに直接確認したことによって、「誤訳とは言い切れない」という主張を展開した。百歩譲って誤訳である可能性に留めたとしても、ならば結論は断言できない筈である。
2013-04-12 10:46:52#反TPP IWJ誤報15:私は、この”誤訳に基づいている可能性のある”(私的には濃厚な)情報に基づいて得られた"確証のない筈の結論”が、国会での質疑や国会議員の発言で無検証・無批判に語られ、その言論の責任がIWJというフリーメディアにあることをひじょうに危惧する。
2013-04-12 10:50:24#反TPP IWJ誤報16:すでに私は、IWJの情報を元に国会やソーシャルメディアで発言している国会議員らに対して独自の検証結果と情報の取り扱いについて慎重な検討を求める要請を行っている。私は、本来これは、情報源となったIWJが自ら行うべき是正行為であると考える。
2013-04-12 10:53:17#反TPP IWJ誤報17:私がこの問題にこだわってきたのは、単に翻訳者として誤訳や誤認を指摘するためではない。フリーメディアが”確証のない情報”を確証あるものとして流布することの影響、草の根の市民の活動に及ぼす影響、ひいてはフリーメディアに対する信頼の影響を危惧するからだ。
2013-04-12 10:57:11#反TPP IWJ誤報18:311以降、既成のマスコミ=レガシーメディアや企業の情報秘匿に対する市民の不満の受け皿として自由報道協会FPAJやIWJは誕生し発展してきた。レガシーメディアの報道姿勢を批判するニューメディアなのだから、彼らと同様のミスを犯すリスクは侵せない筈である。
2013-04-12 11:01:19#反TPP IWJ誤報19:しかしこのまま"確証のない誤報"の流布に対する是正措置をとらなければ、それは敵に塩を送る結果となり、フリーメディアの信用を失墜し、フリーメディアの台頭に期待する市民の希望を打ち砕く結果を招きかねない。これは草の根の市民運動にとっても打撃となる。
2013-04-12 11:05:09#反TPP IWJ誤報20:だから私はこの問題にこだわり続け、IWJに対し何らかの是正措置をとることを求め続ける。単なる誤訳の問題ではない。単なる誤報の問題でもない。こうした問題に迅速に対処することで信頼を地道に獲得すべきフリーメディアが反対に信用を失うことが重大な問題なのだ。了
2013-04-12 11:07:57以上、 #反TPP のIWJの誤報問題に関する私見を述べさせていただきました。とくにまとめる予定はありませんが、誰か第三者がまとめたとしても異論はありません。こういう問題で、同じ立場の人間でありつつ「指摘する側」に立ち続けるのは正直、しんどいです。でも必要だと思い行動しています。
2013-04-12 11:13:30