茂木健一郎氏 @kenichiromogi 【徒党を組んで、安心することについて】連続ツイート
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とあ(1)ミラノに行く飛行機の中で、大好きなイギリスのコメディThe IT Crowdがあったので、見ていた。そうしたら、髪の毛もじゃもじゃのコンピュータオタク、モスが、公園でたむろしている若者たちに、うえ〜いみたいな感じでいじめられているシーンがあって、リアルに感じてしまった。
2013-04-13 07:25:05とあ(2)人間というものは、複数でいると、なんだか勢いが出てくる。昨日も、山手線の中に、集団で大声を出している若者がいた。夜遅く豊橋駅に着いたら、酔っ払って複数で歩いている人たちがいて、なんだかばあばあ話していた。楽しそうでいいのだけれども、同時に、なんだか油断している気もする。
2013-04-13 07:27:27とあ(3)ミラノに行く飛行機の中で見たThe IT Crowdでも、公園のベンチのあたりにいてたむろしている若者たちは、まったく油断しているのであって、その中を、いかにも見かけがオタク、みたいな感じで歩かなければならないモスは、緊張のさなかにあり、どちらかと言うとモスに同情する。
2013-04-13 07:28:51とあ(4)個人的な事情もある。テレビに出る仕事も時々するものだから、街を歩いていて、集団の人たちがいると緊張する。特にヤバイのがおばさまたちの集団や、学生たちの集団で、見つかると容赦がないことがある。わざわざ追いかけてきて、わあ、とかやることもあるから、正直コワイ。
2013-04-13 07:30:45とあ(5)不思議なことに、一人で歩いている人が、ぼくの顔を見てはっと気づいても、そんなに大胆な行動に出ることはまずない。集団でいる人たちというのは、それだけで何か油断しているというか、勢いがあるというか、そういうことになっているわけで、これは、頭の中に置いておいてよいことだろう。
2013-04-13 07:32:14とあ(6)これは、個人的な趣味の問題かもしれないが、私が、デモとかに自分が参加する、という方向に行かないのも、集団で何かを主張する、というのがどうも油断しているようで性に合わないのだろう。一人で何か文句を言っている方が向いているらしい。みんなで、というのがちょっと抵抗がある。
2013-04-13 07:34:14とあ(7)IT Crowdのシーンで言えば、公園に集団でたむろして通りかかるモスをいじめる若者の側よりも、その中を心細く歩くオタクのモスの側の方に同情するというか、そっち側に自分はいたい、と思っている。まあ、世間的に見れば、きっと変わり者なのだろう。
2013-04-13 07:36:04とあ(8)週刊誌などを読んでいて、誰かの批判記事などがあると、書く人も読む人も、自分たちは大勢の側にいる、ということを、暗黙のうちに前提にしているような気がする。精神の健康にはその方が良いのだろうが、あまり油断しない方がいい、とも思う。一人で孤独で歩くのも、いいよ。
2013-04-13 07:37:50とあ(9)脳科学では統計的なアプローチが主流で、Tononiという人がφということを言っているのだけれども、ぼくはそういうのは意識の解明には全く無意味だと思っている。徒党を組んで安心している人たちはとりあえずは幸せかもしれないけど、ぼくはそっちにはいかない。
2013-04-13 07:40:48