日本人は勤勉か?

日本人は本当に勤勉なのか? 怠惰と思われたくない、怠惰と言われたくないだけなのではないのか? そういう問題提起から他の方の異なる見解をいただいての議論
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きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

日本人は勤勉なのではない。他人の怠惰に対して過敏であり、それを道徳的な悪として憎悪し、それを排除することに熱心なだけである。それは、村落全体の豊かさを全員の均質な労働で支えるという農村社会の構造に由来し、かつ近世封建体制の中で確立されたと考えられる

2010-09-11 12:09:58
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

Japanese are not hard-workers. They are just too sensitive to the laziness of others, and hate it as moral evil, and are eager to reject it.

2010-09-11 12:15:18
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

日本人が共産主義や社会主義に嫌悪感を感じ易いのも、この怠惰を嫌悪する道徳感情に基づく部分が大きいと思われる。また、労働組合がうまく機能しないのも、ストやサボタージュといったものが怠惰的であって労働者自身がそれに対して後ろめたいからではないか

2010-09-11 12:22:51
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

日本人は勤勉の神を愛しているのではなく、怠惰の悪魔を憎んでいる。 Japanese do not love the god of labor, but hate the devil of laziness.

2010-09-11 12:25:21
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer 江戸時代には固定した休日という概念がなくみんなバラバラに休みを取っていましたし、そもそも農村共同体は農繁期以外はみんな休んでました これは昭和30年くらいまでは日本でも残っていたようで、その後、「怠惰=悪」「勤勉=善」にとって変わられるようです

2010-09-11 13:42:01
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer さらにいうと、一斉に働き一斉に休日を取るというのはキリスト教の「安息日」の概念ですから明治以前に日本にあったわけがないのです。これは鹿鳴館同様「不平等条約撤廃」のために導入されたシステムで、むしろ日本の労働風習とは相容れないものでした

2010-09-11 13:45:00
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer かつての日本には「日曜日」という洋風の暦がなく、一斉に休むのは盆暮れ正月だけということを忘れてはいけないと思います。日本人の勤勉観は企業に都合よく作られた偽物の勤勉観だと思います。だって管理職は働かないで今でもゴルフやってますよ平日に。

2010-09-11 13:50:01
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

@bluetone_ 農作業や漁業などに休日がないのは今も同じですね。職人などは十日(旬)に一回、つまり月三回の休みが一般的だったようです。ただ、私が言ってる勤勉怠惰とはちょっと違う話ですね。私の言ってるのは意識の話ですから

2010-09-11 14:02:09
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

ちなみに安息日はユダヤ教に由来するもので、週の最後の日、つまり土曜日です。日曜日はキリストが復活した日であり、それを記念して「聖日」として礼拝の日(教会に行く日)と定めたもので、安息日とは異なります

2010-09-11 14:06:41
7TZtopic💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉 @5TZtopic

@grayengineer それも言えてるんですが、動いているのが好き、というのもあるように思います。戦前戦中派の先輩方を見るにつけそう感じます。

2010-09-11 14:15:39
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

それと近世農民は農閑期に遊んでいたわけではなく、藁や竹で工芸品を作って町に売りに行くなどしていました。笠地蔵のお話とか皆さんご存知の通り

2010-09-11 14:17:16
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

@3TStopicRDQ というより勤勉な自分が好き、なのかも。本心から働くことが好きな人は極めて少数派に感じますね。少なくとも国民性とまで言えるレベルまではいないかなと

2010-09-11 14:20:02
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

連徹自慢とか、過労で体壊した自慢とか、みんな「頑張るオレ、カコイイ」なんじゃないかな、ニュアンスとしては

2010-09-11 14:21:49
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer 意識の問題とおっしますが「働かざるもの食うべからず」という言葉すらレーニンだし、その原点はキリスト教ですから、近世(明治以前)の日本人がそのような意識構造を持っていたという説は申し訳ないですが眉唾です 日本的とおっしゃる意識は全てキリスト教の観念です

2010-09-11 14:24:04
7TZtopic💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉 @5TZtopic

@grayengineer 各地方の先輩方の話を聞く限りでは現在70歳以上の世代には「勤勉な国民性」はある程度当てはまると思いますが、今現在の全国民を平均すると、仰る通りだと思います。

2010-09-11 14:25:42
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

たとえば同僚が自分の仕事を定時で終わらせて帰ったところで、自分には何の関係もなく利害もないはず。ところが「俺たちが残業しているのに先に帰りやがって」と感じる人がいるのは、自分が勤勉か否かには関係ないし、そもそも自分も早く帰りたいのを我慢しているのだから、残業が好きなわけでもない

2010-09-11 14:32:20
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

つまり他人が楽に果実を手に入れることを憎むからこそ、そのような反応が生まれるのだと思う

2010-09-11 14:34:32
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

@bluetone_ んー、レーニン主義はキリスト教とは相容れないと思いますよ。むしろ唯物論的でさえあります。キリスト教ではカインとアベルの話のように、労働の果実を自己の功績と誇ることを傲慢とし、すべては神の恵みとして感謝するという考え方があります

2010-09-11 14:38:53
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer それであるならば単純に「妬みそねみ」の構造であって、最終的には「努力した他者が失敗するのを見るが最大の娯楽」という現代のゴシップ意識に繋がるわけで、怠惰とかと結びつけるのは飛躍と感じました。突然横から失礼しました。

2010-09-11 14:43:03
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

そもそもバカンスやシエスタが習慣として定着しているフランス、イタリア、スペイン、ブラジルなどはキリスト教文化圏なのに、過労死するほどの日本人の労働観がキリスト教由来、というのは無理がありすぎではないかと

2010-09-11 14:46:24
7TZtopic💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉💉 @5TZtopic

@grayengineer 「日本人の労働観がキリスト教由来」--これは無いですねw あっちでは寧ろ「労働は罰」という観念がありそうですが。

2010-09-11 14:49:30
きゃっつ(Kats)⊿ @grayengineer

キリスト教の側から見ると、日本にはほとんどキリスト教文化的な要素はないと思いますね。形だけ慣習を取り入れた部分はあるけれど、精神文化という点ではそもそも受容は無理だったと。まさに象山の言った「東洋道徳西洋芸術」ですね

2010-09-11 14:50:36
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer それは誤解で特別な休日を設けない日本人の勤労観に無理やりキリスト教的な勤勉感を持ち込んだために「破綻」しているんですよ 昭和30年代までの日本人はそういう「休み≒悪」みたいな歪んだ勤勉観を持っていませんから

2010-09-11 14:54:05
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer ちなみにレーニンが引いた「働かざるもの食うべからず」の原典は新約聖書の「「テサロニケ人(びと)への第2の手紙」からです。レーニンも語りかける相手もキリスト教文化圏にいる人だから、彼の唯物論とは別にキリスト教的観念というのは語り口として有効なわけです

2010-09-11 14:57:34
ぶるーとーん @bluetone_

@grayengineer もっというと日本の近世の倫理観の原典は仏教道徳と儒教道徳、」それに漢籍から来ていると考えられますのでそもそもそこにない「働かざるもの食うべからず」みたいな「洋式」の観念があったとはおよそ考えられにくいです

2010-09-11 15:01:09