講演「隕石とはやぶさサンプル」レポ by とめきちさん

「隕石とはやぶさサンプル」 開催日:2013/04/27 話 者:土`山明(京都大学) http://www.mineralshow.jp/ 続きを読む
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とめきち @tome_kiti

さて。夜も更けてきたので、先日行ってきた「石ふしぎ大発見!~隕石とはやぶさサンプル~」についての呟きをしようかと。長文になるかもですが、暫しのお付き合いをw

2013-04-30 23:18:17
とめきち @tome_kiti

ちなみに、行ってきたミネラルショー(4/27)の概要はこちらです。特別展示や講演についての概要もこちらで。→ http://t.co/vxxd1KXyDh (PDF注意)

2013-04-30 23:22:12
とめきち @tome_kiti

特別展示では複数の隕石や「はやぶさサンプル」などの実物展示やパネル展示などがありました(写真撮影できないエリアが多数ありました)。入口の右手には「はやぶさ2」のミッションポスターも貼ってありましたよvv

2013-04-30 23:26:39
とめきち @tome_kiti

この日講演をされたのは、キュレーション作業及びSPring-8での「はやぶさサンプル分析」を担当された土´山明先生。知らない間に大阪大学から京都大学に所属が変わられていてびっくりしました。印象としては、終始笑顔を絶やさずに、初心者にも分かりやすい説明をされる方だと感じました。

2013-04-30 23:41:23
とめきち @tome_kiti

講演の流れとしては、一般の人にも取っ付き易いように、ロシアに落ちた隕石の話→「はやぶさ」とサンプルの話って流れでした。話がのりすぎて時間を押してしまい、後半部分が一部端折られてしまったのが残念でしたww

2013-04-30 23:44:48
とめきち @tome_kiti

ロシアに落ちた隕石(チェリャビンスク隕石)の大きさは推定直径17m、質量1万トンと推定。衝突速度は秒速18km。JR京都駅から神戸三宮まで、直線距離で大体60キロちょいあるんで、3秒ちょいで移動完了できる速度かな?もの凄い速度で地球に突っ込んできたもんだ。

2013-05-01 00:00:33
とめきち @tome_kiti

チェリャビンスク隕石は種類で分けるとコンドライト隕石に分類。この隕石と「はやぶさ」の取ってきたサンプルは親戚くらいの間柄。コンドライト隕石のサンプルは京大にもあるそうなんですが、1cmくらいの大きさのサンプルでも、三嶋亭ですき焼きが食えるくらいの高値がつくんだそうですww

2013-05-01 00:10:56
とめきち @tome_kiti

隕石には「始原的な隕石」と「分化的な隕石」の2種類があります。始原的なものを「コンドライト」、分化的なものを「エコンドライト」と呼びます。分化したものは金属鉄や硫化鉄が中心部分に集まっているのだそうです。地球の核をイメージすれば分かりやすいかも?それに対して、始原的隕石は

2013-05-01 00:17:51
とめきち @tome_kiti

それらがまんべんなく散らばっているのだとか。「はやぶさ」のサンプルはコンドライト隕石(始原的)で、コンドリューと呼ばれる微小な丸いつぶつぶが沢山含まれていました。溶けた後に急激に冷やされて、つぶつぶのままで固まったものなのだそうです。

2013-05-01 00:21:30
とめきち @tome_kiti

ちなみにこのコンドライト、(所有している隕石サンプルの)80%近くが「普通コンドライト」に分類されています。その内、5%に「炭素質コンドライト」があり、それらには結晶化した水が含まれているとのこと。

2013-05-01 00:26:24
とめきち @tome_kiti

水を含むのはR質コンドライトと炭素質コンドライト。氷として含まれているので、遠くて寒いところ(小惑星帯より外縁)にある。炭素・酸素・窒素などの有機物も含んでいると思われるが、生物が関与していない有機物(氷に紫外線が当たってできるものとか)ばかりだろうと予想されている。

2013-05-01 00:28:49
とめきち @tome_kiti

「はやぶさ2」が目指すのは、炭素質コンドライトである1999JU3(C型)。ちなみにオシリス・レックスが行くのは1999RQ36(炭素質コンドライト類似?)。こちらはロボットアームの先から窒素ガスを噴射してサンプルを取るって話が出てました。マジですか!

2013-05-01 00:35:37
とめきち @tome_kiti

小惑星のC型とS型の話。 C型→メインベルトに多い。 S型→メインベルトの内側に多い。宇宙風化を受けたコンドライト。

2013-05-01 00:41:59
とめきち @tome_kiti

宇宙風化は、反射スペクトルの表の凹んでいるところ(吸収)で比べて調べる。むしろ凹んでいる部分が大事。 宇宙風化(暗化・赤化)すると表で表わされる高い個所のカーブが低くなる。でも、元々低いところはその影響を受けにくい。風化したものと、そうでないもののデータを重ねるとよく分かるそう。

2013-05-01 00:45:21
とめきち @tome_kiti

「はやぶさ」が取ってきたサンプルにも、宇宙風化の痕跡があった。走査型電子顕微鏡で観察したところ、粒子表面に衝突の証拠(ミクロン単位のクレーター)を発見した。また、丸みをおびたエッジを持つ粒子があった。←シャープだったものが風化で丸くなった?

2013-05-01 00:48:54
とめきち @tome_kiti

太陽風照射による宇宙風化は1000年程度で進行する。太陽風による風化が進むと、Feナノ粒子が内部にできる。表面の丸さに関わらず、ブリスターは存在する。 イトカワのレゴリス粒子には太陽風(ネオン)が撃ち込まれていた。このことから、太陽風による風化を受けていたと考えられる。

2013-05-01 00:55:58
とめきち @tome_kiti

そして先に挙げたもう一つの風化。 レゴリス粒子は小天体衝突の地震により摩耗したのではないか?地震波に誘起された粒子運動による粒子の摩耗。 太陽風と地震波による二つの風化を受けていたのではないかと考えられている。

2013-05-01 01:00:42
とめきち @tome_kiti

「はやぶさ」は、隕石の起源だけでなく、小天体表面の活動に対する考察について成果を発揮した。 ―――こんなとこっすかね? メモしきれなかった部分もあるし、恐らく既出の情報も山ほどあると思いますが、好奇心の足しになれば幸いですなり。 真夜中の長文失礼しました!w

2013-05-01 01:04:10
とめきち @tome_kiti

3月に出てた記事やけど、昨日の隕石話の補足でぺたり。この中には炭素質の希少な隕石も含まれていたとのことですよ。 >>南極で隕石420個採集 日本の観測隊 - 朝日新聞デジタル http://t.co/Y59vXbhxb0

2013-05-01 15:15:58