- johashiguchi
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(1)私は一つ決め事をしていて、それは大学の授業中、原則としてPCを使わないということだ。クラスを見回してみると、PCを開いていないのは、ほぼ私だけであることが多い。しかし、もちろん普段の生活では、no Internet, no life状態である。
2013-05-09 00:33:22(2)なぜ、大学の授業でPCを開かないのか。第一に、(今のところ)整理には、PCよりも手書きの方がクリエイティブだということである。しかし、より重要なのは二点目で、PCを開いてオンライン状態になると、先生の話そっちのけでネットサーフィンをしてしまうからだ。
2013-05-09 00:33:52(3)それは、私の忍耐力がないせいだ、と言われるかもしれない。が、大学の先生に一点教えてあげられるのは、学生が授業中神妙な顔つきでPC画面を見ている場合、その約8割はFacebook、Twitter、もしくは先生が何者かググっているというところだ。
2013-05-09 00:34:41(4)これは、大講義でもディスカッション形式の小規模授業でも同じだ。先生は、自分の話していることをネットを使って調べていたり、ノートを取ったりしていると思い込んでいるかもしれないが、学生はその時ネットサーフィンを楽しんでいる。まぁ、ネットの方が殆どの先生の話より数倍楽しい。
2013-05-09 00:35:26(5)しかし、楽しいからといって(あるいはそのときはそちらの方が大事だから)といって、ネットに熱中した方が良いとは私は思わないから、授業中PCは開かない。人はその瞬間の欲に飛びつきがちである。先生の小難しい説明にさしかかったとき、Twitterをしたくなる気持ちは痛いほど分かる。
2013-05-09 00:35:56(6)でも、その短期的な欲を強制的にシャットダウンするため、私はこのような方法をとっている。長期的には、先生の話の方が役に立つと考えているからだ(因みに、全く役に立たない先生の授業は、はなから取らない)。ここからが本題だが、これは今後のビジネスにも非常に注目されている点だと思う。
2013-05-09 00:36:31(7)機能をがっつりとカットすることで実際にはユーザーの効用を上昇させるモデルだ。この考え方は20世紀まではおよそ考えられなかっただろう。イメージで言うと、受験生が自宅では様々な欲に勝てないため、カフェや予備校に行って強制的に勉強するという感じだ。
2013-05-09 00:37:13(8)現実にこの考え方が採用されているのは、Kindleのリーダーだろう。もちろん、ネットにはつながる仕組みだが、いわゆるネットサーフィンのようなことは出来ない。いわば、読書専用のデバイスなのだ。読書に集中するにはもってこいだ。これも機能制限がユーザーの効用をアップさせている例。
2013-05-09 00:37:45(9)様々な豊かさを手に入れた21世紀では、逆に機能を制限する事が価値になっていく可能性がある。日本のガラケーの失敗もこの点に関係している。他にはどのようなビジネスが考えられるだろうか。アイデアがある人は是非教えてください。
2013-05-09 00:38:32