集団免疫率を高める必要性を基本再生産数(R0)から説明

おー、R0ってしばらく前にパンデミック系の映画で女の研究者がホワイトボードに書いて解説してたやつだ、って思って、おもわずまとめちゃった。
3
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

きのうのクローズアップ現代「風疹大流行」 http://t.co/wpsS6enKGZ の録画を見たけど、「集団免疫率」を一定まで高めるのがなぜ必要か? という説明をちゃんとして欲しかったなぁ。(だけど「ちゃんと」説明するのはそう簡単でもない…。) (続く

2013-05-11 01:19:26
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat 1人の感染者が周囲の感受性者に感染させる数を「基本再生産数(R0)」と言う。風疹の場合のR0=7~9で、一人の感染者が、周囲の7人に感染させることになる。 http://t.co/4tloZJK4Y6 (けっこう感染力が強い。)

2013-05-11 01:23:47
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat この基本再生産数 R0は、人の接触度合いによって異なるから地方によって異なる。病原体の種類によっては季節によっても感染力が異なる(インフルエンザなど)し、変異の早いウイルスなら感染力そのものも変異する。

2013-05-11 01:29:03
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat しかし、周囲にすでに免疫を持った人が多ければ、なかなか感染は広がらないことになる。そして、集団免疫率 H(免疫を持った人の率)が(1-1/R0)×100(%)より多ければ、感染は拡大しない。

2013-05-11 01:32:40
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat 風疹の場合、R0=7~9なので、集団免疫率H =(1ー1/R0)×100= 86~89%の人が免疫を持っていれば、流行は拡大しないことになる。ワクチン接種によって、感染症ごとに必要以上の集団免疫率を維持するのが、アメリカの政策である。

2013-05-11 01:46:02
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat なぜ、H=(1ー1/R0)×100 なのか? というのをきちんと理解するには、大学初等の微分を理解している必要があるけれど、とりあえず、単純な感染症モデルの理論で導くことができる、ということを理解しておけばいいと思う。

2013-05-11 01:47:51
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat

続き)@Kontan_Bigcat 尚、数式に興味のある向きには、たとえばこちら→ http://t.co/FbLPEtBemB 稲葉寿「微分方程式と感染症数理疫学」で、このモデルの概要を知ることが出来る。

2013-05-11 01:48:39