unpeu_g #twnovel 2013/4　でもやるんでしょ

二月大笑 @unpeu_G

#twnovel なぜよりによって今なのかそれとも今だからこそなのか未来の私が会いに来た。つまりそういう結果なのだ。「止めに来たの」と聞いてみる。未来の私は首を振り「でもやるんでしょ」と苦笑する。「それに私もやって欲しいの。」どうなれ私は私なのだ。微笑み返して「やるわ」と言った。

二月大笑 @unpeu_G

村では糸を作っている。流れ着く透明の殻（ペットボトルと呼ばれている）をきれいに洗って色別に分けたのを父ちゃん達が砕く。母ちゃん達がドロドロにして姉ちゃん達が糸にする。軽くてちょっと透き通って丈夫な糸は高く売れる。採っても採っても流れ着くから村は豊かで幸せだった。 #twnovel

二月大笑 @unpeu_G

#twnovel 僕だけみんなと違うとはなんとなくだが気付いてた。いつも通りのドライブで船の窓から放り出される。姉と弟は抗議をするが父と母とがたしなめる。「あの子は拾ったあの星にそろそろ返してあげなくちゃ。」「もう大人だし仲間も要る。自然に戻る方が幸せさ。」青い星へと落ちていく。

二月大笑 @unpeu_G

#twnovel 善い事をし続けたので天国に来ることができた。周りも全員善人である。善意が裏目に出ることもない。何をしても善い結果になる。何をしても。何をしても。報われるとは限らない事を生前は嘆いたけれどそれでも私の行動でその後を変えることができたのは生きている間だけだったのだ。

二月大笑 @unpeu_G

でもまだ何もできてない。叫ぼうとしても声にならない。まだ告白もしてないしその前にもっと喋りたい。読みたい本も知りたいことも試してみたいことも山ほど。やりたいやりたいと言ってきたあれもこれも結局できてない。まだ行ってない場所だってある。だから毎朝がばりと起きる。 #twnovel

二月大笑 @unpeu_G

知り合いのいない新学期。既に出遅れた感がある。とはいえどうしたらいいのだろう。「あ、そのシャンプーアジエンスでしょ。」見るとこのクラスで隣の生徒が「お揃いだね。」と言って笑った。実はアジエンスじゃなかったけれど帰りに買って帰ってしまう。明日のクラスが待ち遠しい。 #twnovel

二月大笑 @unpeu_G

戦争捕虜や収容所の体験談に震え上がる。私は何の技術もないから最重労働で使い倒されあっさり死んでしまうだろう。医師か技師か何か使える身に…焦っていたらなだめられた。「大丈夫だよ今はほらジュネーヴ条約とかもあるし。」良かった。そんなに人道的なのなら戦争だって安心だ。 #twnovel

二月大笑 @unpeu_G

#twnovel 復讐は成し遂げられた。寝込みを襲い返したのだ。血がべったりと壁に付く。しかしその血は私の血だ。死をもって報いを受けろ。重すぎる？仕方ないだろう。話し合える相手ではない。眠い。頭がぼうっとする。血を吸ってきた蚊を殺すのはやり過ぎた復讐だろうか。殲滅とは。戦争とは。

二月大笑 @unpeu_G

#twnovel 彼は私を知らないし難しいとはわかっていたけどとにかく申し込むことにした。だって何かをしないことには可能性は0なのだから。社内メールで食事に誘う。「残念ながらご期待に添えない結果となりました。貴殿の弊社でのご活躍を今後もお祈りいたします。」そういえば彼は人事部だ。

二月大笑 @unpeu_G

「ベール被ってる文化からしたら半袖膝丈スカートなんて『アマゾンの文化では普通でもおっぱい丸出し！状態』だぞ？もっと恥じらうべきじゃあないか？」また妙なことを言い出した。「ひじの形に自信がないの…お願いだからあまり見ないで？」と言ってみたら満足したようだ。 #twnovel