春の「ぐるっとバス」は6月半ばまでお休み。かつての「ならまちバス」はどうだったのか。
- sarukame999
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先週後半の平日に県庁前で見た「ぐるっとバス」は、乗客も少なかったようだけど、この春の運行前半は12日の日曜で一旦終了。今度は、6月15日からの「ムジークフェスタ」期間の運行となる模様です。瑠璃絵期間中のバスなど、イベント時の輸送にバスを活用するのが奈良の常識になりつつありますね。
2013-05-16 07:52:30バスの活用自体は環境的にも結構なことなのですが、それが「継続的」とは言えないのが難点。経費も県などのイベント主催者側が、奈良交通などに「委託」する形で負担しているので、いわゆる「サスティナブル」なバスルートとは言えない点も。利用者の負担(今回なら100円)は経費のごく一部だけ。
2013-05-16 07:58:46瑠璃絵バスやぐるっとバスは、SCがお買い物客のために運行するバスと同じことで、それ自体で経費(補助の有無はともかく)を賄って、継続的に運行されるバス路線とは言えないのが残念な所。奈良市中活計画の当初案には、JR奈良からやすらぎの道やならまち大通りのルートが予定されていたが。
2013-05-16 08:04:03かつての「ならまちバス」は、どんなものだったのか。ちょっと過去の記録をあたってみよう。http://t.co/HDN9v4fK4X http://t.co/oefbPanyz8 http://t.co/ZZSjofDrnZ
2013-05-16 08:13:33これ、リンクは張ってるけど「ならまちバス」の当時のルート明示してませんでしたね。
JR奈良駅>油阪>近鉄奈良駅>県庁前>奈良ホテル>福智院町(ここまでは一般路線バスと重複)>元興寺>脇戸町>北風呂町>南魚屋町(ここまでオリジナル)>杉ヶ中町(現在一日一本だけバスが止る)>三条川崎町>JR奈良駅
昼間に、毎時3本程度走っていたようです。
このルートだと、元興寺~北風呂町のバス過疎エリア(このバスが必要な地域)からJR奈良駅には行けても、近鉄奈良駅に行けないんですね。地元からの乗客ニーズに対応していない。(当初はダイエー奈良店が健在でしたが)
このページの一番下の写真が、当時の「ならまちバス」の車両。http://t.co/8CKG0pbsIN シルク博の時に登場した後部に展望台のついたバスで、今とは逆に床が高く、中央の入り口も何段ものステップがあった上に狭かった。若草山麓へのバスにも使用された。
2013-05-16 08:19:42当時あちこちで始まった「コミュニティバス」は、「交通弱者」の高齢者等の交通手段確保を目的としたものが多いが、このならまちバスは、はっきりいって意味不明。こんな高齢者が乗りにくいバスを、わざわざ使うなんて。しかも現金または高齢者乗車証と一日フリー券のみ有効で、定期もバスカードも×。
2013-05-16 08:26:25観光客向けなのか、交通弱者(高齢者)むけなのか、さっぱり不明のままで運行された「ならまちバス100円」が、5年ちょっとで廃止になったのは、ある意味で必然だったかもしれない。現在の「ぐるっとバス」は、ある意味その教訓をよく生かしていると言えるだろう。
2013-05-16 08:30:43まずバスの車体は、今日の常識と言える低床&ノンステップバスを使用。お年寄りなどにも容易に乗り込めるタイプ。そして何よりも、フリーチケットの販売と連携するほかに、シーカやイコカなどのICカードが普通に使えること。(定期券も拒否はされなかったはず)他路線と連動して使えるのが大きい。
2013-05-16 08:41:06かつての「ならまちバス100円」が、わざわざ他路線と「切断」というか、乗り継ぎしにくくしていたのに対して、現在の「ぐるっとバス」は、奈良交通の他路線とも合わせて使って下さいねという姿勢がはっきりしているのは、福祉施策ではなく「観光向け」という目的がはっきりしているからだろう。
2013-05-16 08:46:26それと何よりも、ICカードがこの10年ほどの間に、広く普及したことが大きい。機械部分が少ないICカードシステムは、メンテナンス経費が少ないのと、設定によって応用が利く。なので、100円のぐるっとバスにカードでも乗せることができる。(残念ながら現在の奈良交通でスイカは使えない)
2013-05-16 08:55:53この間の「ぐるっとバス」などでのノウハウの蓄積を活かして、ぜひ、ならまち大通りなどに定期的なバス路線を復活させたいところ。イベント時だけでなしに、恒常的に「奈良は車で行かなくても大丈夫」という情報発信を行い、シーズンの混雑を減らすには、必要なことだと思うのだが。
2013-05-16 08:58:31ということで、ならまち大通り(杉ヶ町高畑線)での定期路線バスの復活は、奈良市中心部での交通政策としてぜひ検討してほしいもの。
三条アンダーの平面道路での復活や、三条通り西半分の拡幅完成(一方通行だが、バス停車も可能な「停車帯」が何ヶ所か設置されている)などの条件を入れれば、かなり便利なルート設定ができるのではないだろうか。