『ストレンジ・フルーツ』感想

5/18:13:00~/18:00~ 5/30:14:00~ 6/1:13:00~ の公演を見て勝手に思いを巡らせた記録です。完全に主観です!!
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ひばな@ネタバレ @hort82ensia

【ストレンジ・フルーツ】初観劇後感想

2013-05-18 19:52:48
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

千葉くんがカナを『ストレンジ・フルーツ』として作り上げるまでの1年間のカナが主人公の物語。それは先生の作る、『ストレンジ・フルーツ』を作り上げる千葉くんが主人公の物語にも思えて、すべては先生の思惑通りに事が進んでいたのかな…なんて感じた。全ては生まれた時から始まっていて。

2013-05-18 19:52:53
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

まずはモリシタさんに号泣。モリシタさんがカナに「すきだよぉ」って言った瞬間に涙が溢れた。モリシタさんは嫉妬からかカナに攻撃的だったけど、やっぱり仲間を愛していて『人間』であることを捨てられなかったんだと思った。それは美晴さんに対しても同じで、切り捨てることで愛を表現してたのかな?

2013-05-18 19:52:58
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

モリシタさんが美晴さんに依存しているようだったけど、どこかで美晴さんもモリシタさんに依存というかモリシタさんがいることで自分の存在を確立しているようにも見えたかも。美晴さんは計算高いように見えたけどそこも「人間」らしさなのかな。

2013-05-18 19:53:02
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

ハリーが最初から先生の思惑を知っていて動いていたというのが一番深い愛かな?千葉くんの作品製作を阻止するために共作にしていたのかな、と考えると。「人間」じゃなくなっていく千葉くんに対してハリーは最後まで「人間」であることがなんだか胸にきた。そしてみんなが狂う中、彼は冷静に見えた。

2013-05-18 19:53:32
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

『ストレンジ・フルーツ』に対して千葉くんは出来ないと思っている割にやってみたいという好奇心や興味も少なからずあってそれに対する恐怖心もあったのかなぁ…なんて。カナの言葉がひとつひとつ千葉くんに向いて千葉くんをアーティストとして作り上げる過程がドラマティックに思えた。

2013-05-18 19:54:37
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

千葉くんは狂気のアーティストになっても優しさが滲んで見えた。最初の暴言は赤ちゃんをもつ美晴さんに対する配慮なのかな。「お前らは人間なんだ、アーティストになんかなるな」って言うように「アーティストだなんて言うなよ!」と喚く。捨てきれなかった人間の部分なのかな。

2013-05-18 19:54:56
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

合間に入る映像は躍動感があって生き生きしていたからより殺伐とした現在の環境とのギャップがあった。生の美しさに対する死の美しさがより引き立っていたんじゃないかな。言葉も繊細で綺麗。ひとつひとつに重みがある。「真夜中に青みがかる校舎は殺気じみている」が一番響いてきた。

2013-05-18 19:56:43
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

そしてまた『覚悟』を意識させられたかな。カナは作品になる覚悟をしてきたけど、千葉くんにはカナを作品にする覚悟がなくて、そこにカナの言葉が響いていく。やっぱり必要なのは『覚悟』。なにかを表現するには『覚悟』が必要なんだね。形は違えど『閃光スクランブル』をふと思い出したりして。

2013-05-18 19:57:10
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

サンドイッチが基本から究極に向かっているのも対比として面白いかな。基本のタマゴ、バランスがよくて個性を引き出したアンチョビとトマト、時間をかけて作り上げたシンプルだけど究極…芸術的なサンドイッチに思えた。

2013-05-19 00:17:40
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

千葉くんの出生について色々考えていてそれに関しては結論が出てこない。またゆっくり考えてみようと思います。カナに出会った話も掘り下げてみなきゃまだ理解できてない。

2013-05-19 00:17:51
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

カナは千葉くんに自分でいっぱいになってほしくて「ストレンジ・フルーツ」になることを選んだ。千葉くんの全てに自分を焼き付けて最も美しい形で愛する人のそばで命を消して生を表現する作品になる……美しいアーティストとして、愛を知る人間として作品になれたのかな。

2013-05-19 00:17:57
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

カナもアーティスト側、先生側のひとだから人間である千葉くんを殺して自分の方に引き込みたかった?天才は孤独、孤独に耐えられなかった?ううん、難しい。

2013-05-19 00:18:03
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

「カナ」って何度も呼ぶことにも意味があったんだね。名前があることで存在が確立する…存在意義を持つような…そんな気がした。

2013-05-19 00:18:07
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

【ストレンジ・フルーツ】2回目観劇後感想

2013-05-19 00:59:23
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

モリシタさんを追い詰める場面「誰を思い浮かべた?誰を殺した?誰を潰したい?」って千葉の言葉が痛かった。才能への嫉妬とずっと闘っていた千葉にはその気持ちがわかったのかな…だからそうやって「全部」だなんて言ったのかと思った。

2013-05-19 00:59:49
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

自分のために誰かのために切り捨てて狂っていく姿が自分と重なったように思えたかな。別れた時カナを殺したいと思ったけどできなかった人間の自分に彼女を重ねたのかも…?とも。

2013-05-19 01:00:15
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

「世界一美しい言葉」がすごく意味をもっていて「名前」を呼ぶことで生を感じている気がした。製作中に美晴さんとアキオがその話をしていた時にふと顔をあげる千葉がまた印象的だった。まだ純粋だった自分を思い出しそうな、そんな。

2013-05-19 01:01:27
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

ハリーの「人殺し」はカナを殺したというだけでなく千葉という人間も殺したっていう意味を含んでいたように思った。最後に千葉の作ったものが真の「ストレンジ・フルーツ」でありハリーの思う「ストレンジ・フルーツ」でもあった事に心臓持ってかれた。(1回目の観劇では位置的に見えなかったため)

2013-05-19 01:01:49
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

ハリーとの共作を消して作ったプロジェクションマッピングの発表の時に出てきた「悪魔に会いました」という言葉。千葉にとっての悪魔は誰だったのか、カナなのか、先生なのか、自分なのか。難しい。

2013-05-19 01:01:55
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

カナがシャッターを切るのは「生」を感じる瞬間なのかな。つわりや怪我、それから千葉が自分に対して何かを感じているとき。一瞬を切り取るカナと長い時間をかけて完成する千葉の「カナが主人公の物語」は対照的に思えた。「ストレンジ・フルーツ」はその概念すら凌駕してしまうような過程までも芸術。

2013-05-19 01:02:44
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

2回目はハリーの言葉がひとつひとつに意味を持っていることがわかって千葉が悪魔にならないようハリーが要所要所で釘をさしている…ように見えた。ストレンジ・フルーツの製作を阻止するためにハリーが影ながら援護しているように思ったかな。

2013-05-19 01:03:25
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

初見でちらっと思ったんだけど、千葉はカナのことで知らない部分はからだのなかだけ、だったんじゃないかなー…なんて。カナの全てを知りたい好奇心が千葉として、アーティストとしてあったかもしれない…とか思ってみたり。

2013-05-19 01:03:37
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

最後にカナと千葉が五感で存在を確かめあう場面は痛かった。アーティストになるための最初の痛みだったのかな。「なるべく写れよ」の言葉に添うように彼女は木の下に居た。確かに、そこに居た。

2013-05-19 01:03:43
ひばな@ネタバレ @hort82ensia

暴かれている果実はザクロ。ザクロの実の花言葉は「結合」ストレンジ・フルーツの製作を通して千葉とカナが一体化して結合する。心臓を描くだけじゃない意味があったのかな、と思った。

2013-05-19 01:03:56
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