あまちゃん市川大河まとめ(第9週)

ArbUrtla
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市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』春子の失恋歴はまだ描かれていないが「今を普通に生きる40代」が、恋愛で地獄を見なかった事などない。「いつでも話を聞いてあげるから」聞いてもらえるだけで浄化できる思いもあることを、春子は「経験で」しっている。 #あまちゃん

2013-05-27 12:49:46
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』大吉の一斉メール。海に飛び込んだアキ。「若さ……?」それは「元気に生きる証明」でもある。大吉もアキも春子も夏婆っばも「元気に『今』を生きている」その『今』に、例え天災が降りかかろうとも、その元気さはきっと変わらない。人は「そういう風」に出来ている。 #あまちゃん

2013-05-27 12:51:10
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』「ジェイムズ・ブラウンかよ!……例えツッコミだ。解る奴だけわかればいい」ブラウンはステージ終盤になると披露して崩れそこにマネージャーがタオルを持って駆け付けるが、それを振り切ってまた歌いだすっていうのが定番のお約束だったと誰が理解できるんだクドカン!。 #あまちゃん

2013-05-27 12:53:09
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』ユイがアキに種市とのことを黙っていたのは、決して「アキを傷つけたくない為」ではなく「動揺したアキのせいでお座敷列車企画が失敗してしまう事を恐れて」ここでユイを責める事は出来ない。ユイは自分で選択しうる「最前」を選んだのだから。人の繋がりには意義もある #あまちゃん

2013-05-27 12:54:02
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』水口の「芸能界目指す子が、他人のためにどなるとか無駄なカロリー使わないと思いますよ」この冷静さは確実に震災への伏線だ。他人にとことん冷たく、それでいて愛しい。クドカンは松田龍平を、敬愛していた松田優作の『家族ゲーム(83年)』での役に準えて書いている。 #あまちゃん

2013-05-27 12:54:32
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』自分を好きになってくれたアキの気持ちも、自分が好きになったユイの葛藤も、アキの苦悩も分からない愚鈍な種市。これはクドカンが敬愛する市川森一の真骨頂の警鐘である。人はそうして「藁ないまま」すれ違って生きていくと呟くように描くクドカンの表情は照れ臭そうだ。 #あまちゃん

2013-05-27 12:55:29
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』ユイはかつて「何もかもが嫌い」だった。生まれた土地そこに生きる人々。でもそこで「初めて」好きになれたのがアキ。憧れの「東京」を引き連れて現れたアキ。初めて「好きになれた」のも「東京を予見させる種市」ユイの若い俗物さを笑える資格は、僕達大人にはきっとない #あまちゃん

2013-05-27 12:56:06
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』果たして本当にユイは「お座敷列車を成功させるためだけに、種市とのことをアキに黙っていた」のか。ユイにとってアキはそれだけの存在だったのだろうか?夢見がちな10代だという事と同時に、普通の10代がどれだけ姑息かを思い出せな回答は得られるはずだ #あまちゃん

2013-05-27 12:57:01
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』周囲の大人達は、ユイがなぜ種市を責めているのかを理解できない。アキとの友情ゆえだと勝手に納得していた。「10代には10代の世界があるんだ」そのことにいち早く気付いたのが春子だったのは、春子の中にも癒せない傷があるからか、アキの母だからか。 #あまちゃん

2013-05-27 12:57:41
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』勉さんの「ユイちゃんは良い子だ」きっと「あの時」以来、ユイはあの琥珀発掘の場に来ては、大声で本音を漏らし、泣いて、悔しがっていたのだろう。それがユイの偽らざる本音だったのだろう。勉さんは、それをずっと琥珀を掘り出しながら聞き続けてあげていたのだ。 #あまちゃん

2013-05-27 12:58:18
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』男は自分が未熟であることを自覚してるが故に鈍感になる。少女は自分が未熟であることを自覚しているからこそ過敏になる。鈍感さが過敏さを生み、過敏さへの不理解が鈍感さを生む。思春期の混沌は誰の中にもそうして残っている #あまちゃん

2013-05-27 13:01:30
市川大賀 @ArbUrtla

@yulimekko @issengorin クドカンはコントに見えて「残酷な現実」をしっかり描きますからね。「傍から見ていかにも残酷な物語」は描かない。でもレスキューもします。今回のユイの残酷さは「若さゆえ」だから、何年もスパンの朝ドラで若気の至りを補填しないクドカンじゃない。

2013-05-27 13:30:59
市川大賀 @ArbUrtla

クドカンは記者会見の時から「朝ドラっぽくない物にします」と言ってたわけだから、今の「ご当地・田舎風味」いかにも朝ドラ風味付けは東京編になると途端に一時解消され、しばらく「アイドル成功物語テイスト」のドラマになると思う。でもそれ予定通りだから #あまちゃん

2013-05-27 13:52:14
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』をじっくり紐解いていけばいく程、ドラマという概念からディティールに至るまで、本当にクドカンは市川森一氏に傾倒していたのだと感服せざるを得ない。その上でクドカンは石橋凌とARBが好きで、松田優作が大好きだったのだ。僕は僕より若いこの天才を素直に称えたい #あまちゃん

2013-05-27 14:55:12
市川大賀 @ArbUrtla

その市川森一と上原正三は、互いの人生を賭して「どちらが金城哲夫の遺志を継ぐ者になれるのか」を、70年代の初頭から数十年をかけてその冠を奪い合っていた時間だったと思える。それは醜い争いではない。佐々木守も長坂秀佳も倉本聰も山田太一も巻き込んでの、ドラマ文芸史における切磋琢磨だった。

2013-05-27 15:02:28
市川大賀 @ArbUrtla

@otremix なんでも「GMT47」とかいうアイドルグループの中でもまれていく流れになるみたいですね(笑)

2013-05-28 00:14:08
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』アキがトーストに焼き魚(アジの干物だよねアレ)を乗せて食べてるのは、アレどう考えてもクドカンの指定で『俺たちは天使だ!』の定番貧乏ランチ「アジサンド」へのオマージュだよね? #あまちゃん

2013-05-28 00:14:42
市川大賀 @ArbUrtla

@otremix 「一見、普通の朝ドラに見えておいて」変化球を投げるという手段においては、流石クドカンは前作の遊川和彦よりも上級ですからね(笑)

2013-05-28 00:22:58
市川大賀 @ArbUrtla

@otremix 多分、アイドルもの路線になってしばらくは「騙された!」とか「北三陸の良い話だったのに!」と非難が響くんですけど、多分終息して落ち着きますよ、だって絶対面白いんだから(笑)

2013-05-28 00:33:40
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』憧れていたユイを、初めて拒絶するアキ。それまでには決して描かれなかったこの描写は、アキが(ドラマ開始までの)夢見がちで思い込みだけで突っ走る人間像から、生々しい現実の人間像を受け入れ、触れていく布石となる。ユイの言葉は綺麗に聞こえるが全てその場誤魔化し #あまちゃん

2013-05-28 12:47:31
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』ユイのストイックなまでの自分語りを「正直だなぁ」と反応する春子。「『東京にぃ』『彼氏がぁ』欲しかったのね」核心を突く春子。自分の娘の本質的革新を見抜く春子。「早く良くなってね。おやすみ」と語るユイと、それを受け止めるアキの顔はガラス越し。虚飾のやり取り #あまちゃん

2013-05-28 12:50:23
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』とにかくお座敷列車をやってもらわねばならぬ」大吉。打つ手を選ばないゆえに種市に脅迫を行う北鉄一同(ヒロシの感情抜き)。アキを傷つけた自覚だけはある種市。勇気を振り絞り自分だけでもと前に出るユイ。けれどそれもユイの「アイドルになりたい」一心が言わせたこと #あまちゃん

2013-05-28 12:55:08
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』特訓を受けるユイ。それは決してアキへの友情「だけ」「責任感」だけではない。それを見守るアキが一人で沈みこむところで声を掛ける水口は『ア・ホーマンス(86年)』の風さんのようだ。だからアキも心を開ける。「東京さなんか行く奴は馬鹿だ」ユイと種市へ罵倒 #あまちゃん

2013-05-28 12:58:45
市川大賀 @ArbUrtla

『あまちゃん』この流れの中でアキの中では再び「東京」への憎しみが強まった。それは反作用的に(本質的ではない)三陸への郷土愛を強めるのだろう。けれどドラマ的にはもうすぐ三陸は舞台ではなくなる。アキが嫌がり嫌悪した「東京」での、戦いと成長が鍵になっていくのだ #あまちゃん

2013-05-28 13:01:25
市川大賀 @ArbUrtla

@calico_catnap クドカンは自分と異なる性別・年齢の生々しさを描く事は得意中の得意なんですよね。ユイは今、ただ緊急避難として「悲劇のヒロイン」になろうとしている。春子はそれを見抜いている。「ドラマだから」ではない、互いを現実の愛憎の対象だと認知する所から始まってますね

2013-05-28 13:10:42