小栗剛さんによるFのレポート
【Fレポ⑦】 古山研究で最も注意しなければならない現象。それは「シンクロナイズド古山」です。古山と同期した人間は古山になるか、もしくは…。恐ろしくて言えません。ドクターは古山と感情と言葉を同期させてしまった。ドクターともあろう人が!古山研究に携わる人間であれば初歩のミスです。
2013-05-24 23:25:10【Fレポ⑧】川岡「古山ー!!」栗「やめろ!」川岡はチョップで沈黙させました。古山はおみくじを鏡に貼っています。今日も吉だったみたいです。僕は二人の亡骸を抱きしめながら、古山への復讐を誓いました。その時、女子楽屋から妙な叫び声が…!「ふわー」「ふわー」なんだ、あの声は…!
2013-05-24 23:26:50【Fレポ⑨】 風雲急を告げる急展開。Fレポ。本日はここまで。 僕ノートパソコンとか持ってないので、おそらく大阪行ったら書けないと思います。なのであと二回で最終回の予定です。ごめんね。明日は女子も登場。カオスオンザカオスになります。
2013-05-24 23:27:51【Fレポ①】こんばんは。小栗です。これは古山の観察記であると同時にカオスに関する私の考察でもある。Chaosを鎮めるものはその対極にあるLow、つまり秩序に他ならない。宇宙に散在する混沌に摂理という秩序が組み込まれることで「星」が産まれる。今日はそんなお話…になればいいな!
2013-05-27 22:11:27【Fレポ②】 5/26 東京千秋楽。いつもより少し高揚した気分で楽屋入りした私は、大阪行きに向けて荷物の整理をしながら、古山を眺めていた。古山は私に気付くと携帯ストラップを見せてきた。紐の先にはヒョウタンと馬の人形がぶらさがっている。「小栗さん、ことわざ得意?」「…少しは。」
2013-05-27 22:14:14【Fレポ③】 「これは『瓢箪から駒』のストラップなんです。お気に入りなんです。」どうしてそんなものを見せてくるのだろう?「でもよく見てください。後ろ足が…」馬の後ろ足が折れて無くなっていた。「進めなくなっちゃった。デヘヘ。」喜んでいる。うむ。今日の古山もご機嫌そのものだ。
2013-05-27 22:14:28【Fレポ④】 瓢箪から駒、とはヒョウタンのような小さい物から馬が出てくる=冗談で言ったことが本当になる、という意味である。なんとなく古山そのものだな、と私は思った。そして後ろ足が折れていたことに少し安堵した。古山は鏡に貼った無数のおみくじを剥がしている。大阪にも持っていくらしい。
2013-05-27 22:14:36【Fレポ⑤】 古山は矢野顕子の「ひとつだけ」をうたっている。いや、うなっている。息が荒い。気合い充分。入れ込み過ぎの競争馬のようだ。「ふる、ちょっとテンション高すぎじゃない?」ドクターKが彼をなだめようと声をかけた。馬の調教師のようだ。すると古山は「調子悪いです。」どこが?
2013-05-27 22:22:34【Fレポ⑥】 古「膝が痛い」K「スクワットやめたら?」古「違います。風呂に入ったから膝が痛くなったんです。」K「そんなの聞いた事ないよ。」古「いや。なるみたいですよ。風呂に入ると悪いのが出て、痛くなるそうです。」K「絶対ないよ、それ。だいたい『悪いの』って何だよ。」
2013-05-27 22:22:49【Fレポ⑦】 ちなみにこの会話の間、古山は鏡越しに僕を見ています。普通に見ろ。会話の相手を見ろ。それにしても古山に変な情報を吹き込んだのは誰なんだ。古山は答えました。「モリシタが言ってた。」あいつか…。廊下を「ふわー」「ふわー」という声が響き渡っています。あいつです。
2013-05-27 22:23:32【Fレポ⑧】 K「彼女の発生練習、変だよね…?」栗「あれ、夢に出てくるんですよ。」あれは妙にしっかりした腹式呼吸で「ふわー」を繰り返します。基本的に食べる時以外いつも発声しているので、彼女がどこにいるかすぐにわかります。発声が止まりました。おやつを食べているようです。「今だ!」
2013-05-27 22:35:54【Fレポ⑨】 モリシタを捕獲しました。普段なかなか捕獲することができない生き物なので嬉しかったです。しかし喜んでいる場合じゃない。K「ふるに何を吹き込んだ!」栗「変なこと言ってるぞ!」K「お前、全然風呂とか健康とか詳しくないだろ!」モリシタ「ふわー!」K「発声すんな!」
2013-05-27 22:43:37【Fレポ⑩】 興奮したドクターは僕が首をゴキってやって黙らせました。モリシタは「ふわー」と発声しながらトイレに逃げました。「ふわー」はトイレという狭い空間で響き渡っているようです。珠里がトイレから逃げてきました。「助けて!」気持ちはわかります。トイレは静かであるべきです。
2013-05-27 22:53:09【Fレポ⑪】 珠里「今日も…カオスなのね…。」小栗「女子楽屋もそうだったのか?」珠「ええ。今までずっと。しかも私の場合二人きり。」栗「大変だったな。」珠「…Kさんは?」。栗「死んだ。川岡さんもKさんも2度目!ドラゴンボールでも生き返れない!」珠「…古山め!!」
2013-05-27 23:01:04【Fレポ⑫】 小栗「恐ろしいことが起きてる。」珠里「男子には古山が。女子にはモリシタが…。八方ふさがりよ。死人まで出てる。」栗「気付いた事がある。モリシタは役名。彼女の本名は…」珠「深谷。…まさか!」栗「そうだ。…深谷も『F』だ。」珠「…増殖してる!!」
2013-05-27 23:02:47【Fレポ⑬】 珠里「このままでは私達だけじゃない。みんなカオスにされる。」小栗「でもどうすれば…」珠「秩序よ。カオスには秩序を与えれば、なんとかなる!」栗「秩序なんてどうやって!?」珠「よく考えて。出演者はまだいるわ。」栗「まさか…。」珠「…まだ、彼女がいるわ。」
2013-05-27 23:03:21【Fレポ⑭】 トイレのドアをアロンアルファで固めてFUKAYAを閉じ込め、FURUYAMAは亨さんの部屋に投げ込んだ。どっちも大人しくなった。今しかない。俺たちは『彼女』の元へ向かった。『彼女』ならきっと秩序をもたらしてくれる。『彼女』の名は、南沢奈央。
2013-05-27 23:40:03【Fレポ⑮】 「奈央ちゃん!」しかし、俺たちは彼女の楽屋の前で立ち止まった。足がすくんで入れなかった。『海は死にますか~♪山は死にますか~♪』小栗「なんだこの歌は?」珠里「これが本番前に聴く歌なの?」http://t.co/YjxTHUQuPv
2013-05-27 23:41:05【Fレポ⑯】 俺たちの混乱をよそに奈央ちゃんの楽屋の中で流れるまさしの歌声のビブラートは絶頂に達していく。「奈央ちゃん!大丈夫!?」耐えかねた珠里が思い切って飛び込んだ。「何が?」平然とさだまさしを聴いている。珠里「奈央ちゃん、いくらなんでも趣味が渋すぎるわよ!」取り乱す珠里。
2013-05-27 23:42:38【Fレポ⑰】冷静さを欠いた人間に用はありません。私は珠里の経絡秘孔を突いて長い夢を見させてやりました。奈央ちゃんのipodは2台ありました。小栗「これは?」奈央「1台は、全部さださんです。」栗「大容量すぎるよ!これ、32ギガもある!」奈「足りないくらいです。」
2013-05-27 23:44:01【Fレポ⑱】本当にまずいことになった。選曲の変さといい、機器の使い方のでたらめさといい、まるで古山じゃないか。まさか、彼女までカオスだったなんて。気がつくと珠里は奈央ちゃんと一緒に関白宣言を歌っている。見るがいい。長い夢を。その歌で。…こうなると、もう残りはあの人しかいない。
2013-05-27 23:44:53【Fレポ⑲】 「俺たちをカオスから救ってくれ。」最後の救いを求め、駆け込んだ楽屋に彼はいませんでした。マネージャーさんに尋ねると、おそらく劇場の方でウォーミングアップしているとのこと。私は階段を駆け上がり、劇場の扉を開けました。彼は、そこにいました。秩序の名は、増田貴久。
2013-05-27 23:51:13【Fレポ⑳】 彼は霧吹きを持ってブシュブシュと霧を蒔いていました。舞台裏の幕に湿気を与えると乾燥予防になる。自分だけでなく、共演者の喉を気づかっての彼の思いやりでした。この人だったら。私はそう思いました。しかし、よくよく見ると何かがおかしい。
2013-05-27 23:51:42