2013年5月29日

不肖秋山優花里の戦車講座#10 「DRK」

レオパルト1の後継として開発された特異な戦車です。
drk
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

Doppelrohr Kasemattpanzer(双砲身ケースメイト戦車)…通称DRKのお話をしたいと思います。 http://t.co/MJffaBi4qt

2013-05-28 23:37:20
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

DRKの特徴は、駆逐戦車ではなく主力戦車として開発されたことです。これまでの駆逐戦車(例:写真のカノーネンヤークトパンツァー)は、車高が低く被弾面積が小さいのが利点でしたが、砲塔がないため行進間射撃ができず、防御的に使われていました。 http://t.co/GpHTtac88f

2013-05-28 23:40:29
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

しかしDRKはその欠点を技術力で克服し、主力戦車として使用することを目標に開発されたのです!

2013-05-28 23:42:17
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

70年代、ワルシャワ条約機構が戦車の数で優勢だった時期、ドイツ連邦軍はDRKを開発し、対抗しようと試みます。DRKの特徴は2門の砲ではなく、この形態にして行進間射撃を可能にする新型の射撃装置なのです。(写真は技術実証車VT-1-2) http://t.co/AXNfGp7vcu

2013-05-28 23:47:06
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

MBT-70/Kpz70の開発が頓挫し、それに代わる新型車両の開発が始まった頃です。DRKは後のレオパルト2と同時期に開発が進んでいたものでしたが、量産型の配備予定はレオパルト2より後の予定でした。それだけ、開発が難しいと想定されていたのです。

2013-05-28 23:50:27
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

このような冒険的な戦車が開発されたのはソ連戦車の優勢もありますが、当時実質的に防御不可能であったHEATやAPFSDSに対して、設計の工夫で防御レベルの向上を狙ったということもあります。なんでも試してみた時代なんですね。

2013-05-28 23:53:20
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

ここでケースメイト戦車の分類について軽く解説します。

2013-05-28 23:56:08
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

多くのケースメイト戦車はこのように車体前面の砲架に主砲が装備され、ある程度旋回・俯仰ができるようになっています。このタイプだと動かすために戦闘室の天井を高くする必要がありますし、また前面装甲をあまり傾斜させることができません。 http://t.co/aRBE1qM7Wu

2013-05-29 00:00:14
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

かのSタンクは固定砲架式です。旋回・俯仰は車体ごと、油圧サスペンションで行います。見ての通り非常に浅い角度の傾斜装甲になっています。 http://t.co/MJjHFISPVf

2013-05-29 00:03:35
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

しかしどちらも行進間射撃はできず、機動的な戦闘は難しかったのです。その欠点を克服しようと試みたのがDRKなんですね~。

2013-05-29 00:05:08
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

DRKの射撃手順は以下のとおりです。 1:目標を発見 2:旋回式照準器で照準しつつ発射ボタンを押しながら旋回 3:旋回し照準が最適位置に達すると自動的に発砲

2013-05-29 00:09:47
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

これによりケースメイト戦車で行進間射撃を可能にしていまうんですね!また、この照準のための蛇行機動により、被弾率の低下も認められています。

2013-05-29 00:11:52
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

DRK量産型は車長、砲手、操縦手の三名が搭乗。俯仰のみで旋回しない主砲のため車幅は狭くとられています。これにより車体を小型化し、正面装甲を分厚くでき、生存率の向上を図ることができます。主砲はラインメタル製120mm滑腔砲が採用される予定でした。

2013-05-29 00:18:02
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

最初の2両の試験車は、Kpz70の車体を流用して製作されました。VT-1-1とVT-1-2というのですが、見分け方は主砲の間の戦闘室の天井の高さが1-1では低く、1-2では高い…というか、主砲搭載部とあまり変わらないというところでしょうか。

2013-05-29 00:21:37
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

VT-1-1にはアクティブサスペンション、VT-1-2には電動動力補助装置が搭載されていました。

2013-05-29 00:25:24
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

また、部隊単位での行動の性質を検証するためにGVT(戦闘技術試験車)と呼ばれる車両も5両製作されました(写真はGVT04) http://t.co/wm4gvazM6Y

2013-05-29 00:30:46
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

VT-1-1での射撃試験ではシングルショットで50%、ダブルショット(二門の斉射)で75%が少なくとも一発は命中、うち25%は二発とも命中していたそうです。

2013-05-29 00:36:43
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

しかし、部隊行動に於いてはこのような機動による射撃は広大な平原でしか実際に行うことができず、ドイツ周辺、ヨーロッパ中央地域の地形に適しているとは言えませんでした。

2013-05-29 00:40:07
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

また、命中精度に関わる問題が当時の技術では解決が難しいとされました。二門の砲搭載により車体の小型化というケースメイト式の利点は失われ、またコストも嵩み…結局ボツとなってしまうのでした。

2013-05-29 00:43:11
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

DRKは装甲材の技術がまだ未熟だった頃、いかに防御力を向上させるかという試行錯誤の一つだったとも言えます。DRK以降、ドイツではケースメイト戦車が試作されることはありませんでしたが…。 http://t.co/WAZufvxpQ7

2013-05-29 00:49:11
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秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

ということで、DRKの紹介でした。より詳しく知りたい!という人は名城犬朗殿の「ドイツ連邦駆逐戦車開発小史 DRK編」を読んでみるといいですよ!

2013-05-29 00:50:51

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