創作文芸本感想

創作文芸同人誌へ投げた自分の感想まとめ。
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和風創作アンソロジー「あやとりうた」

望月あん @border_sky

のろのろとですが、あやとりうたの感想を垂れ流そうと思います。花鳥さん公式アカウント(@aya_shop1)も見つけたので、これを機に。おそらく支離滅裂な感想になりますので書き手さまの意図と反することなどもあるかと思いますが、ぬるぬると見逃していただければと…

2013-02-20 13:53:08
望月あん @border_sky

あと、作品によって感想量が違ったりすることもあるかと思いますが、「分量=よいわるいのしるし」ではありません。くどくどしいのも、一言も、私としては同じボリュームの感想であります。という注意書きを残しつつ、ゆるゆると投げてきますん

2013-02-20 13:58:01
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【想紅】閉塞感と寒さ、このマッチングが物語の背後をしっかり締めてくれてる。人と人の繋がりも、神と人との繋がりも、行き違ってやがて行き詰って閉ざされていく。その入れ子のような閉塞感。それが徹底されてるから、雪国を知らない私にもその感覚を失うような冷たさが→

2013-02-20 14:00:56
望月あん @border_sky

@aya_shop1 伝わってきた。雪代は降りやまない雪。男は冬枯れの世界に咲きつづけた椿。もうとっくに壊れてしまった世界を決定的に終わらせるための存在が、雪という神の依り代。男は一点のいろどり。それもやがては終わりにのまれて、積もり続ける雪に覆われて、雪の下で永遠になる。→

2013-02-20 14:05:46
望月あん @border_sky

@aya_shop1 男の「終わらせて」という願いが、最後には世界への赦しになっていて、やっと男の素顔を、生きていたときの眼差しが垣間見えた。あと、姉。姉のインパクト。この人から見た世界は、もっと冷たく過酷で、その憎しみは自己愛からでたものだったんだろうな。感想ツイを流すに→

2013-02-20 14:10:37
望月あん @border_sky

@aya_shop1 あたって読み返していたとき、イエローモンキーの「花吹雪」を聴いてたらすごくぴったりだったことも余談になりますが、ご報告させていただきます。【想紅】

2013-02-20 14:13:19
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【想紅】(感想補足)あと、「独り/独りでない」という言葉が、どこまでも「ひとりきり」ゆえの言葉のような気がして、だからこそ、見つめ合える眼差しがあることが、うん、いっそう寂しくておいしかった、もとい、ラストシーンを彩っていたと思います。(補足おわり)

2013-02-20 14:24:07
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【恋待蕾】蛹、という名前。視点が花だし、描写が少女なのだけど、核は蛹かと。それは花の恋心が蕾、というさなぎであるというのもあるけど。蛹という音の不思議な感覚。生々しさと乾いた耳ざわり。蛹という人がこれがどうにもふわふわと浮世離れしている。なりわいのせい?→

2013-02-20 19:48:36
望月あん @border_sky

@aya_shop1 それともそういう性分? なんかしっくりこない。…そうか、この呼び名だ、となった。たしかに実体としてそこにあるのに、まだ包まれているもの。たしかに生きているのだけど、生かされるにはいたらない。はっきりとしているのに曖昧な存在。それは彼の生き方への曖昧さ。→

2013-02-20 19:50:47
望月あん @border_sky

@aya_shop1 だから終盤女衒とのやりとりでぼろぼろになったとき、ようやっと息を継いで、血が通って。そこに自分の足で立つ人になった。そしてなにより、そうやって孵化できたのは、咲き綻ぶことをおそれなかった蕾、花の存在があったからだろうなぁ。青年少女おいしかったです。【恋待蕾】

2013-02-20 19:57:43
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【夢宵桜】しっかり者のお姉さんという空気をまとう白妙が、内側ではぐらぐらと揺らいでいるのを、有仁の視点で見つめていると、胸にいとしさが溢れてくる。白妙は強い。優しい。でも同じだけ脆い。それは女の子だから。どこまでも女の子だから。強くあらねばという思いは→

2013-02-20 21:11:30
望月あん @border_sky

@aya_shop1 嘘じゃない。なのにぐらつくのがきっと許せない。歯を食いしばるとどうして泣きそうになるのか、弱いからか。そんな心のうちを見やっての、「いいんだ」という言葉。泣いてもいいよ。泣くことは強さを否定することじゃないから。その有仁の優しさがとてもやわらかくて→

2013-02-20 21:14:22
望月あん @border_sky

@aya_shop1 あ、桜が咲いてる。と。桜のように繊細で優しくて、どこかはかなげで、でも里に受け入れてもらって、自分でもそこに在ることを許して、しっかりと大地に根を張る有仁が。……将来有望だと思うわけです。5年後のふたりを妄想してめっちゃにやけました。【夢宵桜】

2013-02-20 21:17:18
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【花舞小枝】紅斎の人柄のよさというのか、なんというか、褒め言葉なのかわからないくらいのお人好し具合に、心地よく振り回してもらいました。拝みたいくらい素敵な心を持ってるけど、そんなことしたら白峰に向けられるような目をされるんだろうと思うと……いや、→

2013-02-20 21:43:13
望月あん @border_sky

@aya_shop1 それもありかと思ってしまったり(こら) ていうか白峰になって、近くでにやにや眺めていたいです(真顔) 夜助との日常でやつれていくあたりの、読者との距離のとり具合が絶妙。おままごとのような生活、だからこそ澄んだ親愛の情。ラストの一文は、とてもうれしかったし、→

2013-02-20 21:48:34
望月あん @border_sky

@aya_shop1 とてもほっこりした。過去編とか、後日談の気配を読み手に残してくれるという意味で、盛り沢山のお話。ていうか、白峰になりt 【花舞小枝】

2013-02-20 21:50:27
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【初恋薊】冒頭2文で思考をすべて持っていかれる。そして<当日>の段落を読み終えると、胸のうちにひどくこんがらがった絹糸のような光のようなものがころんと転がっていることに気づく。おそらくすべての不穏はつまびらかにされているのに、知るのがおそろしくなる。→

2013-02-22 14:12:56
望月あん @border_sky

@aya_shop1 そんな恋。眼差し。読み進めるうちに、はじめダマになっていたものが徐々にほぐれていく。ときには激しく引き千切るように、なだめすかしてもたれかかるようにしながら。13年前の一文目に幸福という言葉があらわれて、ふっと力が抜けて、もつれていたものが解放された。→

2013-02-22 14:26:20
望月あん @border_sky

@aya_shop1 たぶん、うれしかったんだと思う。幸福なときがあってよかったと。握られていた薊、引き裂かれた紬。それらが読み進めて、遡るうちに、ゆっくりと元の姿に戻っていく。そこに落ちていたのは小さな繭。いとしさ。蚕の死の読み手への委ねかたも心地いい。歪みない純粋さを→

2013-02-22 14:34:23
望月あん @border_sky

@aya_shop1 失わないまま、だけどけがされないように誰にも見せないで、糸にも知られないように、彼女を守りたくて、彼女を(ある意味)裏切りたくて、ああ、この恋は死ねないなと。一種の心中だなと。糸がいとしかったです。なぜか困らせたくなるタイプ。蚕の仕打ちに激しく同意しまくり→

2013-02-22 14:39:43
望月あん @border_sky

@aya_shop1 ました、すみません。【初恋薊】

2013-02-22 14:40:11
望月あん @border_sky

@aya_shop1 【憧葛】天狗まじイケメン。そのぬかりなさに脱帽。そんでもってシラユリがまじめちゃくちゃにしてやりたい系美少女でたまりません(こら) 「殺して御覧なさいよ」で、僕のハートがパーンしました。つか、されたい。つまり殺してほしい系美少女…!(やめろ) 人の→

2013-02-22 16:24:43
望月あん @border_sky

@aya_shop1 心…じゃないな、なんというか血肉の端々にまで行き渡る、生きものの臭いを煮詰めて、煮詰めて、凝縮したような衝動、感情を通り越した一閃のたかぶり、そういうものを持ったもの同士の、生きるか死ぬかの語り合い。剣豪同士の対面のような、視線のまじわり。緊迫感。→

2013-02-22 16:27:58
望月あん @border_sky

@aya_shop1 そこにまだらに染みついた、拭えない憧憬。剥き出しのいのちのぶつかり合いが読み応え充分で、長さ以上のボリューム・奥行きを感じさせてもらいました。ギラギラとしたかっこよさでした。【憧葛】

2013-02-22 16:31:55
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