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アイツの話をしよう。ボクの永遠のライバルで、追い着こうと頑張って、でも絶対に追い着くことの出来なかった、隣に並ぶことすらも出来なかった、アイツの話を。
2010-09-18 00:13:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
親の都合での転校。嫌で嫌で堪らなくて、だが、そんなことはボクにはどうにもならないことだった。新しい学校。新しいクラスメイト。その中に、アイツが居た。
2010-09-18 00:17:29![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
アイツは学年一の秀才で、勉強も出来て運動も出来た。幼い頃から剣道とピアノを嗜んでいて、何と言うか、ボクとは住んでいる世界が違った。
2010-09-18 00:20:09![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
転校生という珍しさも手伝って、ボクも一時期はクラスの中心に居た時期はあった。けれどもいつだってクラスの皆の中心は、アイツだった。
2010-09-18 00:24:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
小学生として共に過ごした期間は短く、すぐさま卒業となった。そして、アイツもボクも、地元の公立中学に通うことになった。
2010-09-18 00:29:59![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
1回は、試験の成績が二桁だったから。そんなことで、と思う人も居るかもしれないが、アイツにとっては許せないことだったんだろう。
2010-09-18 00:35:11![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
彼女には幼馴染が居た。家が隣同士でお互い仲が良くって、登下校だって一緒だった。だからきっと彼女はソイツのことが好きだったんだろう。
2010-09-18 00:48:53![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
じゃあどっちから告白する?という話になって、ボクはほんの少しだけ悩んで、でも、『ボクから先に』と宣言した。
2010-09-18 00:53:36![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
もしかして。もしかすると、この友人が先に告白して、それで彼女がOKを出したりなんかしたら、ボクが惨めだ。
2010-09-18 00:54:13