ニンジャスレイヤー二次創作「レイブンクライ、レイニースカイ」 #2
「ち、逃したか」新たなニンジャは回転を緩め、そのまま流れるようにアイサツをする。「ドーモ、ホルソーです。ベローズ=サン、今日こそはお前のウルサイ話を聞かずに眠れるかと思ったが、どうやらそうもいかんらしい」「ドーモ、ベローズです。ぬかせ、貴様のケリの方がよほどウルサイわ」 20
2013-06-07 01:16:39「遺産は誰にも渡さぬぞ。未知の聖遺物なれど、モーター理念なき者が遺産の力を得る事などない。あれは我々の物だ!イヤーッ!」ベローズはサイバネ義手を振り上げる!ガンドーとホルソーにハヤイ・スリケンを射出!ホルソーが再び高速回転し切削刃でスリケンを弾く!BLAM!ガンドーも応戦! 21
2013-06-07 01:20:51「イヤーッ!」ホルソーが高速回転、右脚先から切削刃スリケンを連続射出!「イヤーッ!」ベローズはハヤイ・スリケンで切削刃を相殺!BLAM!「イヤーッ!」射撃戦の間隙を縫いガンドーがベローズに接近!右肩へ近距離射撃!躱す!左肩へ射撃反動回し蹴り!躱しきれない!「グワーッ!」 22
2013-06-07 01:23:37「ニンジャ二人を相手にするのはさすがに危険か…」ベローズはバック転回避で距離をとる。「ここはリスク回避重点させてもらう。イヤーッ!」ギッギッシュー、ギッギッシュー!サイバネ義手先端部から白黒混じりの霧が噴出する!煙幕だ! 23
2013-06-07 01:27:09「逃すか!」BOOM!発砲したガンドーの49マグナムが暴発!「グワーッ!?」ただの煙幕ではない、可燃粒子が混じっている!ホルソーも回転スピードを緩める。高速回転時に撒き散らす火花に引火してしまうからだ。「貴様らは手を出すな、遺産を手に入れるのは我々なのだ!オタッシャデー!」 24
2013-06-07 01:30:45アバラ家の屋上を飛び込え、ベローズは闇に消えた。残る二人のニンジャはしばしの状況判断ののち、お互い向き合った。「ドーモ、ディテクティヴです」「ドーモ、ホルソーです」二人は睨み合う。「やるかい、ホルソー=サン?」「やめておこう。お互い、この状況でカラテを発揮できまい」 25
2013-06-07 01:34:04ホルソーは油断なく構えたまま続ける。「ディテクティヴ…探偵か。何が目的だ。ベローズ=サンの言う遺産とやらを求めに来たか?」ガンドーも49マグナム二丁を胸の前で交差。つけいる隙はない。「さあな。依頼内容を簡単に教えるほど、安い探偵じゃないぜ」「ハッ。期待通りの回答だ」 26
2013-06-07 01:37:44「まあいい。今宵はこれでテウチだ…警告する。ディテクティヴ=サン、このエリアから早々に立ち去れ。立ち去れば我々は何も干渉はせん」回転を止め、ホルソーはガンドーを指差す。「ああ判った。だから早めに依頼が完了するよう、遠くから祈っててくれねえか?」ガンドーも腕の交差を解く 27
2013-06-07 01:42:27「フン、あのウルサイ奴の妄言を信じても何も出んぞ。とっとと依頼を破棄するんだな…オタッシャデー!」アバラ家の屋上を飛び込え、ホルソーもまた闇に消えた。「オイオイ…どいつもこいつも我々、とはな。とんだ依頼を受けちまったぜ」ガンドーは49マグナムをホルスターに仕舞う 28
2013-06-07 01:51:00「さあ、タノシイ宝探しの時間だ!」ガンドーは調査を再開する。自らも荒らした現場に辟易しながら、彼はスクラップをあさり続けた 29
2013-06-07 01:53:37(「まあいい。今宵はこれでテウチだ…警告する。ディテクティヴ=サン、このエリアから早々に立ち去れ。立ち去れば我々は何も干渉はせん」回転を止め、ホルソーはガンドーを指差す。「ああ判った。だから早めに依頼が完了するよう、遠くから祈っててくれねえか?」ガンドーも腕の交差を解く)
2013-06-11 23:39:46(「フン、あのウルサイ奴の妄言を信じても何も出んぞ。とっとと依頼を破棄するんだな…オタッシャデー!」アバラ家の屋上を飛び込え、ホルソーもまた闇に消えた。「オイオイ…どいつもこいつも我々、とはな。とんだ依頼を受けちまったぜ」ガンドーは49マグナムをホルスターに仕舞う)
2013-06-11 23:40:47(「さあ、タノシイ宝探しの時間だ!」ガンドーは調査を再開する。自らも荒らした現場に辟易しながら、彼はスクラップをあさり続けた)
2013-06-11 23:41:44「…しかし、あそこで出てくるとは思わなかったよなあ」「本当デスよね。あんな所でクロコ探偵のお父さんが出てくるなんて、全然予想してなかったッスよ」ガンドーは今日もまた、ドンブリ屋で夕食を採る。オヤコ・ドンブリのフタを外すと白い蒸気。チキンとタマゴの、淡い黄色がドンブリを埋める 31
2013-06-11 23:46:24ガンドーは日中に労働をしつつ、深夜に調査を行っていた。毎日の睡眠時間を削る、過酷な調査である。にも関わらずガンドーは日々ドンブリ屋に通っていた。むしろ、ドンブリ屋がノレンを降ろした日ーーそれは不定期なものであったがーーの方が、体調が優れぬ感があった 32
2013-06-11 23:50:34ガンドーと話に興じる少女、名をコマチと言った。ドンブリ屋の店主、タカムラの孫である。少女はドンブリ屋の手伝いをしていた。ノレンをくぐれば、細い身体を包むぶかぶかのイタマエ・ウエアと、歪んだ黒縁のセルフレーム眼鏡の少女が働く姿を見る事ができた 33
2013-06-11 23:54:39コマチはガンドーの隣で紙切れに絵を描いている。客はガンドーのみ。コマチは仕事がない時はいつも、空いたテーブルで絵を書いていた。「何を描いてるんだ?」「アー。クロコ探偵のお父さん、どんなだったかなって」紙切れにはサイゴが、クロコが、二人の操る武装が、数々の敵幹部が描かれている 34
2013-06-11 23:59:44紙切れの束の中身をガンドーは見せてもらった事がある。どの紙切れも、サムライ探偵サイゴのキャラクターで真っ黒であった。それは正規の絵画の教育を受けていない、稚拙な絵であった。だが紙切れの束には、サイゴという作品に対する愛情が、一目でわかるほどに込められていた 35
2013-06-12 00:05:06「こいつは…ブラックサイゴとの戦いの時の?」ガンドーの目線の先には、サイゴと、彼の操るオムラ探偵ウエポンの絵があった。「そうデス。あそこ再起動シーン、本当にサイコーでスよね」「だよな。再起動と同時に立ち上がって、地面からドカーン!ってさ!」 36
2013-06-12 00:09:21「倒れたサイゴに向かって、クロコ探偵が涙を流して叫んだら!」「ドカーン!ってさ…正直、あのクロコ探偵がさ、泣くとは思わなかったよな!」「鳥肌モノでスよ、あれ。アー、その後がまたサイコーで、ハンマーがグルグルってサイゴの元に戻ってくるのが…二人の話は、今日も長く続く---- 37
2013-06-12 00:13:45