為末大さん（@daijapan）の連続ツイート【らしさから逃げられない私達】について

爲末大 Dai Tamesue　熟達論発売中 @daijapan

おはようございます。今日は【らしさから逃げられない私達】について

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以前小学生と話をしていると”野球選手になりたいけれど確率的に無理だから、勉強して違う道を目指す”と言っていた。それを聞いた数人が子供らしくないという話をしていたのだけれど、ふと子供らしさって何だろうかという疑問がわいた。

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それは男らしくない、それは女らしい、アスリートらしくない、社会人らしい、等。私達はいつもらしさを意識する、ないしは周囲からの助言でさせられている。らしく振る舞っているうちにそうなる事もあるだろうけれど、ずっとらしく振る舞っているだけの事もあるのではないか。

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LGBTのパーティーに出て話を聞いたとき、押し付けられたらしさと本来の自分のずれに悩んでいる人が多かった。らしくあれと言われてなれる人はいいけれどなれない人もいてそういう人は社会的に極めて受け入れられにくい。

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けれども、彼ら彼女らもまた新しいらしさを求めてもいる。より男らしく、より女らしく。何者かになろうとする時、そこにはまたらしさに向かう自分がいる。何らしくもない自分でいるのが如何に難しいか。素のままの自分でいようとしても、オリジナルの自分を探す事が如何に難しいか。

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社会人らしさから逃れ、フリーになり、そこに新しい働き方を作り、新しいらしさが生まれる。日本を飛び出し、世界を舞台に、グローバルになり、そこにらしさが生まれる。自分が想像している以上に、様々ならしさに支配されているのではないかと時々思う。

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【終わり】自分らしくあろうとする人達の集まり自体がまた、そういう人達らしい雰囲気を出している事もある。押し付けられた役割を鬱陶しく苦しいと思いながら、そこから逃れても無意識に新しいらしさを求めてしまう本当の自由を怖れる人間の性を感じている。