- sinlite_ohari
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心なしか雰囲気の柔らかくなった『傲慢』を見送り、俺も広間へ行こうと立ち上がった。メシを食うのに支障が出る、と思考を向ければ、完治とまではいかないものの、歩くのに問題ない程度には魔力で骨折が治る。 「っしゃ、じゃ行くか」 顔から垂れる血を拭い、時に舐め取りながら歩き出した。*
2013-06-27 00:47:36麗嬢と暴食はどれ位で揃っただろうか。 円卓と椅子はいつの間にか元に戻っていた。 数の減った扉が潜られるのを待つように形を見せると、私は2人に選択権を与える。 「好きな数字を選ぶといい。私は残った所で行こう」 肘をついたまま扉に視線を送。*
2013-06-27 01:16:022人を待つ間に、カランッとグラスの中で7つ目の血珠が生まれる。 2つは2人に、模擬戦で使用した1つも回復した私の魔力を受けて輝きを取り戻している。 それぞれをカフスやピアスと付け変えてカモフラージュする事に。 それをどう使うか、2人を待ちながら暫し戦いのシュミレーションを。**
2013-06-27 01:54:54『傲慢』の後を追って広間に入ると、戦いの扉は既に現れていた。好きな数字を選べと言われ、三つの扉を眺めて考える。 「んー……俺としてはどこでもいいんだけどなー。じゃあ-5で」 端にある、まだ頑なに閉じたままの扉を叩く。 「なんとなく、だけど。面白そうだから」*
2013-06-27 01:56:06女は支度を終え、広間へと向かう。 そこではすでに男が扉を選んだところだった。 それに続き女は扉を選ぶ。 「…では、私は-1の扉にしますわ」 男とは逆の端の扉を指す。 「私も理由はありませんが」*
2013-06-27 02:01:06@pannda_sin 「あぁ、屋敷の主様に頼まれていたものが出来上がりましたわ」 女は屋敷の主に近寄り容器を差し出す。 「毒、出来上がりましたわ。 使い方は後でこっそりとお伝えします」*
2013-06-27 02:02:36@gomokumame_sin 「あなたに頼まれた毒はこちらですわ」 そう言って女が袖から取り出したのは紫色の袋。 「食べられるもの、ということでしたので食料に毒を練りこんでみましたわ」→
2013-06-27 02:05:13@gomokumame_sin →袋の中に入っていたのはジャガイモを薄くスライスして油で揚げ、塩を振り掛けたものに毒を練りこんだ、特製のプリ〇グルスである。
2013-06-27 02:06:55@reclew_sin 「おぉ、うまそーじゃん!」 袋を受け取り、中身の一枚をさっそく口に放り込む。明らかに違和感のある味がじゃがいもの味に混ざり、これが毒物だと舌が示した。 「あんがと、大事に使うわ。ついでにこれ治してくんね?」 先の模擬戦で傷ついた額と左肩を指す。*
2013-06-27 02:16:39@gomokumame_sin 「…女の冗談はちゃんとつっこむものですわ?」 まぁ、いいですけれどもと呟きながら女は薬を差し出す。 「中の治療は出来ませんといいましたよね? この薬を飲めばしばらくすれば回復すると思いますわ」*
2013-06-27 02:20:50@reclew_sin 「え、ツッコむべきだったのか」 きょとんと首を傾げつつ、薬も受け取る。 「薬はあるだけありがたいって。消毒もできねえところで傷ほっとくとヒサンの一言に尽きっからな」 肩をすくめ、まだ毒の後味の残る口内に薬を一度に放り込んだ。*
2013-06-27 02:27:31@gomokumame_sin @reclew_sin 現れた2人がそれぞれ扉を選ぶ。 「では私は残る-2の扉を叩こうか」 麗嬢から渡された毒を興味深げに眺め、 「感謝する。互いの健闘を祈る」 暴食に続いて失った片腕も回復して貰ったなら改めて礼をいい、 2人に葡萄酒を勧めた**
2013-06-27 07:49:44