高橋kou監督が語る寸劇作品や今後

TMAなどでコスプレAV作品の数々を監督している高橋kou監督が、TMAでの寸劇作品の事や、これからのことを語っていたので、まとめました。
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高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

僕は、そろそろ時代に追い越されるだろうと思っている。年寄りだからね。マーケティング的には、もう何も思いつかないでいると言っても良い。物量戦に持ち込もうとしているのだから、自分には戦略が無いと思っているのだ。

2013-06-22 05:14:05
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

以前は、もっと色々な事を考えていた気がするし、そうやって登ってきた。実際のところ、YouTubeがGoogleに買収された時、検索エンジンの上位にするためには独自広告よりもYouTubeが有効だと判断して、予算ゼロの宣伝広告費で宣伝活動を開始した。結果、その戦略は成功した。

2013-06-22 05:18:53
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

TMAの寸劇を作る上で注目したのはMADだ。人気動画となっているものがオリジナルの配信では無く、音声入れ替え等を行ったMADであることだった。世界観を崩さないようにする事も理由にあるが、カット割りを同じにしていくのは、そのMAD制作をより幅広い人達に楽しませる目的があったのだ。

2013-06-22 05:21:12
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

発売中止になった化◯語のパロ寸劇は、ゴロー以外の登場人物が元ネタに似ていると言う形式にしたのも、よりゴローの存在を浮かせたかったからだ。後のレイヤーズゲートで、ゴロー以外の男優は似ていると言われる作品になるのもその為だ。話おw戻してカット編集は、最初、1カットの時間も同じにした。

2013-06-22 05:24:19
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

寸劇としては元ネタ2週分という長い作品だったのと、撮影終了から編集納期までの時間が2習慣ぐらいしか無かったので、背景、音楽、各カットタイムラインを先に作ってしまったからだ。演者は、細切れの台詞をバラバラなカット番号の指示で言わされるので、全体は見えない事になる。

2013-06-22 05:28:31
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

合成やCGについてもそうだが、限られた予算の範囲で視聴者を驚かせる事もマーケティングとして考えていた。実写では実現不可能であると思われる事を、小さなAVの制作会社が作ってみせる事が驚きになると思った。その為に、1カットだけ6Kなんてサイズの映像を作ってしまった。

2013-06-22 05:31:27
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

実際、発売し中止になってしまったので、その驚きは一部の人達にしか見せられなかったわけだが、本格的な映画やTVの視聴環境よりは画質も劣化してしまう動画共有サイトの映像ならば、予算的に不利な部分を対応出来ると考えた。つまり、目の錯覚を多大に取り入れて、視聴者に驚きを与える。

2013-06-22 05:35:27
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

一瞬の驚きと感動は、評判となる。なぜなら、当時のインターネット環境では数分から十数分程度の動画でしか無かったからだ。長編では資金の差が如実に出てしまうが、短編であれば何とかなると考えた。満足する5分間の考え方だ。60分の満足は得られなくても、5分間の満足が人の評価を左右する。

2013-06-22 05:39:47
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

寸劇を監督するようになって、僕の作品のマーケティングはニコ動、MAD、批判コメントの3点だった。そもそも、完全なる作品を提供する必要性は無いのだ。そういうのは、映画の制作スタッフに任せれば良い。ユーザーが求めるMAD素材、愛情のある批判コメントの為のツッコミどころがキモだった。

2013-06-22 05:44:26
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

これらの演出コンセプトは、TMAの指示では無く、僕の監督としてのマーケティングによる思考だ。完成品として楽しんでもらうのでは無く、ガレージキットとして楽しんでもらう作品だったのだ。予算の少なさをカバーする方法論でもあったけれど、TMA作品の歴史にマッチしていると思ったのだ。

2013-06-22 05:48:23
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

僕の段階では80点。野に放ってから、色々な名も無きクリエーター達が独自に作って、様々な完成形を見るというのは、ある程度の成功を収めたと思っている。けしてMAする予算が無かったから、音声レベルがバラバラだった言い訳では無いw 実際のところ、MAが出来ない状況だったので、妥協してたが

2013-06-22 05:53:52
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

劇的に作業効率が上がったのは、テープ記録からメディア記録になったからだ。現場で合成テストをする事も、加工処理する事も可能になったからだ。そして、何よりもテープよりも記録メディアが安い。ワークフローでリアルタイムを奪われてしまうテープは不便だったのだ。

2013-06-22 05:57:03
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

TMA作品のコスプレイヤーシリーズを監督した時も、少しだけテイストを加えた。みづなれいちゃんの真希波の時だ。このシリーズは、コスプレした女の子のエッチという物だったのだが、ちょっとした小芝居を冒頭に加えた。ダメならTMAの人がストップかけるだろうと思ったら、誰も僕を止めなかった。

2013-06-22 05:59:38
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

この寸劇でも無いのに、小芝居を入れたりした理由は、ニュースサイトの拡散性を視野に入れていたからだ。エロシーンばかりでは拡散性に乏しいのだ。面白ネタを入れる事で、巨大掲示板やまとめサイトが取り上げる。その辺も含めたマーケティングがウラにあるが、後に、それを求められて疲れてしまった。

2013-06-22 06:03:01
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

ある意味、コスプレ例大祭は、TMAの王道だったおかもしれない。僕はそれまでの監督の体調不良から、バトンタッチで現在撮っている感じだが、シリーズ第1作の「お前誰だよ?」という感覚はゴローやブオンに共通している。そういう面白さはあるけれど、個人的には苦手なので、僕には難しい作品だ。

2013-06-22 06:06:27
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

非日常は、元々がシュールギャグな作品なので、そのままトレースするだけで良かった。ただ、カット割りは同じように見えても、実はアングルが全然違っている部分も多い。あれは、スタジオの教室の広さやエキストラの数、撮影時間の関係もあったからだ。あの作品の評価は、僕よりもくりりんのおかげだ。

2013-06-22 06:11:48
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

非日常での話題は、ヒャダインさんのおかげという部分もある。Twitterでヒャダインさんに紹介された事で、あのPVパロディとOP実写化の再生数が爆発的に伸びたと思っている。そう考えると、このあたりから、僕は何も考えなくなっているのかもしれない。思考の硬直化の始まりだ。

2013-06-22 06:16:38
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

ニコ動やYouTubeに、Twitterというコミュニケーションツールが追加されて、情報の拡散性が変わってきたと思っている。情報発信者が一気に増大し、ブログという形態から移行したのだ。ここで、僕は数の論理に走ってしまう。完全なる思考の硬直だ。僕にとって「死」そのものだろう。

2013-06-22 06:22:05
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

僕が大きなマーケットから撤退したのは、自分の衰退を感じたからだ。いくら言っても理解されないが、名も無き一般のクリエーター立ちも他人の素材をベースに創作活動をしなくても、自分たちでつくり上げることが出来るようになってきている。鎖音プロジェクトの合成の完成度なんて最高だろ?

2013-06-22 06:27:22
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

新しい人達が有名になり、作品力も向上していくのを眺めながら、安穏としている周囲のスタッフを見てソドムとゴモラを思い出すのだ。僕が組織の頭脳だとしたら、すでに僕はボケが始まった脳だ。手足となるスタッフたちだって、老化現象で、全盛期の筋力は無く、ゆるやかに滅びる老人なのだ。

2013-06-22 06:32:49
高橋kou㈱ティークラフト代表 @koutakahashi164

そんな事を考える僕だが、今回のTMA作品『厨二病なら恋しよう!』では、少しだけ頑張っている。多分、脊髄反射のような行動なのだろけれど。こうしてTwitterで呟くのが、最後のマーケティング戦略だろう。活字に残し、拡散し、作品を世に知らしめる行動と言う意味であるけれど。

2013-06-22 06:38:20