新海誠監督の考える実写とアニメーションの在り方

そらと @soranchu0309

新海誠監督インタビュー１（マチアソビ2013・言の葉の庭インタビュー映像の中から「実写」に関するお話の中での監督のお言葉を聞きとって独自に文字に起こしたものです。） とても大事な事を仰っていると思ったので今回改めてほぼ原文ママで文字にしました。

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新海誠監督インタビュー２・実写のオファーは時々頂く。よく実写的だと言われることがあり、実写に置き換えてそのまま成立するものをどうしてアニメーションで作るのか、と。ただ「秒速」や「言の葉の庭」のような作品を実写に置き換えたら成立するのかと考えると成立しないと思っている。

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新海誠監督インタビュー３・「秒速」みたいに日常の普通の風景を実写で羅列したところで驚きはないですよね知っている風景だから、でもアニメーションで本当に気合を入れてすごく綺麗に描くとそれは実写で撮った以上の驚きが１カット１カットに宿るんですよ。

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新海誠監督インタビュー４・日常を見ている風景を作り手はこんな風に見ているんですよということを１カット１カットでプレゼンテーション出来る、そういうことが出来るのはアニメーションもしくは３DCGのような作り物だからそういう力が宿ると思うんですね。

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新海誠監督インタビュー５・さらにアニメーションは３DCGに比べれば人の手がどれほど掛かったのかが観客に想像してもらいやすいから、労力をかけた分の驚きを観客に与えられやすいメディアだと思う。３DCGだとその辺実写に近づくのでどんなに力入れても写真ぽいで終わってしまう。

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新海誠監督インタビュー６・アニメーションは頑張って描けば描くほど作画に関しても美術に関しても驚いてもらえる。なのでそれがやっぱり楽しくてやってるので、実写を撮るっていうのは中々想像できない。