130625 同志社大学大学院グローバルスタディー研究科長・同教授 内藤正典氏インタビュー 実況ツイート

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岩上安身 @iwakamiyasumi

以下、連投します。 RT @IWJ_ch1: 1.これより、6月25日(火)、同志社大学大学院教授・内藤正典氏インタビューの実況を行います。本日はトルコ、イスタンブールから帰ったばかりの教授に、現地の様子や、中東情勢全般について、お話をうかがいます。

2013-06-27 15:10:52
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 RT @IWJ_ch1: 岩上「シリア内戦について、米国の介入でさらに内戦が悪化するのではないか、イランもいつ戦争になるかわからないと。この中東情勢をどう整理すればいいのか。先生はシリアにも行かれていたのですか?」

2013-06-27 15:12:32
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 RT @IWJ_ch1: 3.内藤先生「シリアは初めて留学した場所。ハマスの大虐殺があった87年にシリアにいた」岩上「トルコの話から、アタチュルクの世俗主義からイスラム化する動き。新自由主義経済政策で、経済も好調と聞くが何が起きているのか?」

2013-06-27 15:13:51
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投4 RT @IWJ_ch1: 4.内藤先生「エルドアン政権が新自由主義経済政策というのは当たっていない。トルコは伝統的に保護主義的で不採算な分野が多々ある。財政赤字がひどい。エルドアン自身はその借金を返さなければならないと思っているだけ」

2013-06-27 15:14:29
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT @IWJ_ch1: 5.内藤先生「なので、新自由主義のシンパシーは持っていない。トルコの財政赤字ピークは2001年。IMFの管理下に置かれることになった。それをやめたかった。IMF・世銀に牛耳られる、弱肉強食の論理はイスラム的な道徳に反する」

2013-06-27 15:18:18
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 RT @IWJ_ch1: 6.内藤先生「(トルコには)タバコ銀行、サトウ銀行など、各分野ごとに銀行があった。これでは競争が生じない。また『ゴチ』という財閥が広い分野のシェアを持っていて、競争がなかった。健全な状態でないことは明らかだった」

2013-06-27 15:20:14
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 RT @IWJ_ch1: 7.岩上「その不健全な状態を改善させるために、財閥の利権を引き離すことをやったと」内藤先生「それで自助努力でトルコは借金を返した。今ではIMFに50億ドル融資をすると言うほど」

2013-06-27 15:21:08
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 RT @IWJ_ch1: 8.内藤先生「トルコはデリバティブを扱っていなかった」岩上「他の国も金融派生商品(デリバティブ)に警戒的か?」内藤先生「トルコはここ20年ぐらいで財閥系の伝統的な銀行からイスラム金融もできるようになった。イスラム銀行の特色は利子を取らないこと」

2013-06-27 15:28:26
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 RT @IWJ_ch1: 9.内藤先生「イスラム系の銀行は透明性、ディスクロージャーを徹底している。投資について、『これで損をするかもしれない』という書面にサインする。何に使われるかがはっきりしていて、合意の上でやる」

2013-06-27 15:30:07
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 RT @IWJ_ch1: 10.内藤先生「イスラム系の金融機関と、一般の銀行とがある。財閥系からは反発があったと思う。トルコは沿岸部が富裕層、内陸部は貧困層が住む。内陸から沿岸の都市部に人口が流出。『ゲジェコンドゥ』というスラムのような住宅ができた」

2013-06-27 15:31:11
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投11 RT @IWJ_ch1: 11.内藤先生「彼らは不法居住している状態。中南米のスラムよりは住環境が悪くない。エルドアンはそこにモダンな住宅を建てて彼らを住まわせた。既得権益を持つ者とは違うものを育てたが、やり過ぎれば自分の取り巻きに与えることになる」

2013-06-27 15:32:38
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 RT @IWJ_ch1: 12.内藤先生「なので、既得権益を持つ財閥系が反発。また敬虔なイスラム教徒も反発しているのは、『女性は子どもを3人産め』と言って、家庭の内部にまで干渉していることによる」岩上「先ほどの集合住宅を作ったことについて、社会主義政策ですよね?」

2013-06-27 15:34:56
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投13 RT @IWJ_ch1: 13.内藤先生「これは総理府直轄で行った公共政策。まさに社会主義的。イスラムの考え方では、得た利益の一部を神に返す。これは出す側の義務。施してやるというのはダメ。弱者の側は、出す側の義務により利益が還付されるのだから、感謝を言う必要はない」

2013-06-27 15:44:47
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 RT @IWJ_ch1: 14.内藤先生「エルドアンがPKK(クルディスタン労働党)と和平交渉に入ったことを極右の民族主義者は許せない。『国民に対する裏切りだ』と言っている。デモの最初は環境保護運動家4人の抗議。それを権力側が強権的に排除しようとして民衆が集まった」

2013-06-27 15:46:22
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.内藤先生「その後、反体制派のいろいろなグループが抗議に参加。社会主義も共産主義も共感を受けたのは都市部の一部のエリート層だった。トルコのデモでいたのは、金持ちのボンボンばかりだった。彼らは『自由がほしい、エルドアン退陣しろ』と叫んでいた」

2013-06-27 15:51:08
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 RT @IWJ_ch1: 16.内藤先生「この抗議には実態があるのか?と思った。ものすごく育ちのいい若者ばかりだった。まわりは5つ星の高級ホテル。そこを攻撃することはなかった。ただ、少なくとも最初に公園の環境を訴えた人たちでないことは確かだった」

2013-06-27 15:54:20
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 RT @IWJ_ch1: 17.岩上「この混乱は誰が主体なんでしょう?」内藤先生「エルドアン政権に反対するあらゆる集団がいる。クルドの過激派は、今回のことについて強く混乱を起こす動機がある」岩上「トルコは中東の中で米国、イスラエルにどういう態度を示すのか?」

2013-06-27 15:58:29
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 RT @IWJ_ch1: 18.内藤先生「トルコはアフガン戦争時、NATOの一員として派兵、イラク戦争ではアメリカに協力しなかった。批判的な態度をとった。しかし、それ以外のことでは米国と非常に友好的にやってきた。そのへんのバランス感覚が優れていた。ポチではない」

2013-06-27 15:59:47
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 RT @IWJ_ch1: 19.内藤先生「ガザに支援船を送った件、トルコはイスラエル非難の国連決議を採択した。外交上の大勝利。最も抑圧されてきたガザの人々に勇気を与え、アラブ諸国に大きなインパクトを与えた。イスラム的なジャスティスをやってのけた」

2013-06-27 16:02:57
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 RT @IWJ_ch1: 20.内藤先生「今年3月、イスラエルのネタニアフ首相がエルドアン首相に謝罪した。歴史上、パレスチナ問題でイスラエルに謝らせた国はないでしょう。イスラエルは巨大な軍事力を持っていても国土は小さい。何もかも思い通りにはならないということ」

2013-06-27 16:03:56
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 RT @IWJ_ch1: 21.内藤先生「シリア・イラク・イランが面白いと思っているはずがない。どの国にもトルコを不安定化させるに足る充分な動機があった。アラウィの人々は、トルコの内陸と地中海沿岸に1000万以上いる。地中海のアラウィはシリアにいるアラウィと似ている」

2013-06-27 16:06:39
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 RT @IWJ_ch1: 22.内藤先生「アラウィ派はスンニ派から差別を受けてきた。イランがシリアを支援するのは、宗派的なシーア派のシンパシーではない。アラウィ派は宗派的な政権ではなく、世俗主義的な政党。シーア派対スンニ派の対立構造がクローズアップされている」

2013-06-27 16:14:58
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 RT @IWJ_ch1: 23.内藤先生「自由シリア軍はなんの宗派もない世俗的な集団。なので世俗対世俗の権力闘争。イスラムが表に出ているのはヌスラ戦線のみ。シーア派のヒズボラとスンニ派のジハーリストの対立でほくそ笑むのはイスラエル。どっちも潰れろと思っている」

2013-06-27 16:22:30
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投24 RT @IWJ_ch1: 24.内藤先生「アラウィ派はアタチュルクの世俗主義に守られてきたが分裂してきている。それを多数派のスンニ派はよく思わない。これは極めて危険。トルコの野党第一党(右翼)がアサド政権に使節団を送った、敵の敵とつるんだというのはトルコ社会を分断する」

2013-06-27 16:32:26
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投25 RT @IWJ_ch1: 25.内藤先生「アラウィはトルコでもシリアでも世俗主義的だが、トルコの野党がシリアの与党を支持するということは大変な問題。事態を急変させる危険性がある。石の投げ方によっては周辺国のいろんな集団に共鳴が起こる。水に沸騰した石を投げ込むようなもの」

2013-06-27 16:37:04