130621 臼杵陽氏インタビュー 報告ツイート

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岩上安身 @iwakamiyasumi

臼杵陽(うすきあきら)日本女子大教授のインタビュー、午後3時から5時半まで2時間半。混迷を深めるトルコ、シリア、イラン情勢の分析と、それらを取り囲む国々の思惑や利害について、一気にお話願った。博覧強記、何をお聞きしても即座に回答が返ってくる。世界に影響を与える中東の混沌を整理。

2013-06-21 22:01:09
岩上安身 @iwakamiyasumi

以下、連投。 RT @IWJ_ch1: 1.これより、6月21日(金)、岩上安身による、日本女子大学教授・臼杵陽氏インタビューの模様を実況ツイートします。トルコ・シリア情勢や、その背景、欧米を含む周辺諸国の思惑や、日本への影響についてお話をうかがいます。

2013-06-21 22:02:20
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投2 RT @IWJ_ch1: 2.岩上「先生は、中東問題について幅広く論じられています。現在、トルコは反政府デモが空前の盛り上がりを見せ、シリアは長期に渡る内戦が泥沼化している。アメリカもついに介入するという。イランは核開発問題で揺れています」

2013-06-21 22:04:14
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投3 RT @IWJ_ch1: 3.岩上「中東情勢の背景。エルドアン政権の「新オスマン主義」、トルコのアラブ民族主義運動 、トルコ・イラン関係、「アラブの春」とトルコ・シリア関係 、シリア内戦をめぐる米・露、周辺諸国の思惑 など」

2013-06-21 22:04:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投4 RT @IWJ_ch1: 4.臼杵先生「トルコはイスラム化をしながら経済的には新自由主義路線。その意外性に注目されている。エルドアンが独裁体制に行こうとするときに騒乱が起きた」

2013-06-21 22:05:15
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投5 RT @IWJ_ch1: 5.臼杵先生「トルコは、アタチュルクによる世俗主義の近代化以降、オスマン帝国時代に植民地にしてきたアラブ諸国に嫌われてきたが、エルドアン政権になってイスラム化が起こり、期待が高まってきた」

2013-06-21 22:07:44
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投6 RT @IWJ_ch1: 6.岩上「新オスマン主義は新たな帝国を作るということで、アラブの人々は不安に思うことはなかったのか?」臼杵先生「これまでトルコナショナリズムでアラブを抑圧するという構図になっていった。それまではあまり違和感なく、20世紀以降の話」

2013-06-21 22:09:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投7 RT @IWJ_ch1: 7.臼杵先生「ヨーロッパの国民国家モデルを採用した時にアラブが抑圧されていく」岩上「トルコと日本の共通性は多いが、近代国家として歩み始め帝国化する日本と、トルコは帝国が崩壊して小さな国家になるところが異なる」

2013-06-21 22:10:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投8 RT @IWJ_ch1: 8.臼杵先生「日本とトルコの違いは、地理的な要因が大きい。極東にあった日本と列強に囲まれていたトルコ。日本は薩長が近代化に際して、うまく欧米的なものを取り入れて成功した」

2013-06-21 22:13:06
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投9 RT @IWJ_ch1: 9.岩上「新オスマン主義について、超民族的なものとしてイスラムは歓迎したが、経済は新自由主義。復古主義の仮面を被った新自由主義ということで、安倍政権と似ている。アベノミクスに立憲主義の否定」

2013-06-21 22:54:50
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投10 RT @IWJ_ch1: 10.臼杵先生「グローバル化と国のナショナリズム化は必ずしも矛盾しない。しかし国内的な面でみると、国民に対して抑圧的になっていく。イスラム化が悪いのではなく、国家がイスラム化を標榜して国民の抑圧に利用するのが問題」

2013-06-21 22:55:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投11 RT @IWJ_ch1: 11.岩上「トルコにおけるアラブ民族主義運動の高揚について。これはどういうことか?」臼杵先生「対アラブ諸国との関係を改善するということ」岩上「そうなると、イスラエルとの関係に影響してくる。パレスチナ運動にどういう態度を示すのか」

2013-06-21 22:56:51
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投12 RT @IWJ_ch1: 12.臼杵先生「2010年の7月、トルコがガザに支援し、イスラエルが支援船を攻撃した。ここでイスラエルと関係が悪化。アラブ諸国からは高い評価を得た。ここが大きな転換点。イスラエルとは国交断絶寸前までいった」

2013-06-21 23:09:57
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投13 RT @IWJ_ch1: 13.臼杵先生「エジプトとイスラエルは盤石の関係でガザを抑えていた。なのでトルコの行動は彼らにとって目障りだった」岩上「エジプトのムバラク政権が倒れ、対外的な関係性も変わっていったのか?」

2013-06-21 23:12:40
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投14 RT @IWJ_ch1: 14.臼杵先生「イスラエルですらもエジプトの状況を把握できてなかった。エジプトを親米化し、エジプト国内の状況を操作できるはずのアメリカも、操作できなかった。誰も予想できていなかった。米国にとって最大の同盟国が潰れ、イラン革命と同等の衝撃」

2013-06-21 23:17:04
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投15 RT @IWJ_ch1: 15.岩上「ムバラク政権は親米政権で、対米従属的だったが、なぜ、アメリカの足場である政権がひっくり返ったのか、ソーシャルメディアの影響か、また別の理由があったのか?」

2013-06-21 23:17:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投16 RT @IWJ_ch1: 16.臼杵先生「ガザのハマス、イスラム政権をどう押さえつけるかということが課題だった。エジプトは、政府としてはイスラエル政府と協力関係を築くことが必要だった。しかし両国の国民同士の関係は全然ダメだった」

2013-06-21 23:19:29
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投17 RT @IWJ_ch1: 17.臼杵先生「エジプトでは政治運動がうまく動かなかった。今回若者たちがSNSを使ってデモが始まった。それは間違いない。きっかけではあった。そもそも、エジプトはIMF・WBの構造調整プログラムの優等生だった」

2013-06-21 23:20:13
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投18 RT @IWJ_ch1: 18.臼杵先生「そこで賢い動き方をしたのが、エジプト国内の老舗原理主義組織・ムスリム同胞団だった。ムバラク辞任に追い込むまでに至ったのは、背後で様子をうかがい、普遍性のある民主化要求を前面に押したて、党派性を出さなかったことが功を奏した」

2013-06-21 23:22:01
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投19 RT @IWJ_ch1: 19.岩上「民主化要求を前面に出したことで、アメリカがなかなか介入しにくい状況をつくったと?」臼杵先生「アルジェリアの90年代の内戦が影響した。その再来にならないような方法をとった。アメリカの介入は避けたかった」

2013-06-21 23:23:08
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投20 RT @IWJ_ch1: 20.岩上「日本も考えるべきこと。復古主義という仮面を被った新自由主義。これほど米国、グローバル資本に都合のいい政権はかつてなかった。さらに歴史認識も変えようとしているが、そうなるとアメリカは黙っていない。安倍政権に対して、オバマは冷淡」

2013-06-21 23:27:43
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投21 RT @IWJ_ch1: 21.臼杵先生「アラビア語ヘブライ語でバラカは神の祝福という意味。それをアメリカ風に言うとバラクになります。バラク・オバマのバラクはここからきている」

2013-06-21 23:28:38
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投22 RT @IWJ_ch1: 22.岩上「アメリカは韓国と友好関係を築くよう、日本に歴史認識で譲るように言っている」臼杵先生「対中国では、尖閣も棚上げをと」岩上「アメリカはどのように動くのか?民主化という動きなら支持せざるを得ないが、その反対なら彼らは支持できない」

2013-06-21 23:33:18
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投23 RT @IWJ_ch1: 23.岩上「ムスリム同胞団とは?」臼杵先生「イスラム過激派の老舗の一つで、イスラムを政治の場面に適応させていくのが目的。政治的に弾圧されてきた歴史の中で、彼らより、さらに過激化し、テロに走るものも出てきた」

2013-06-21 23:34:21
岩上安身 @iwakamiyasumi

連投24 RT @IWJ_ch1: 24.臼杵先生「ムスリム同胞団以降、イスラム主義にもいろいろな流れが生まれた」岩上「アルカイダなども?」臼杵先生「そうです。しかし考え方が違っている。基本的には一国革命。ビンラディンはイスラムのカリフを復興させる世界革命の考え」

2013-06-21 23:36:23