298日目 (6/29/2013)、二十重さんからの結婚祝い

結婚式後、病院に復帰したドクターと二十重さんの会話です。
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まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 体調もずいぶん回復したので、今日から本格的に病院の診察に復帰した。相変わらず病院は忙しい。たまたま午前の診察が早めに切り上がったので、二十重さんに会いに行くことにした。(続)

2013-06-29 12:34:51
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 式に来てくれたお礼を言おうと思ったのだ。彼の部屋のドアをノックする。「こんにちわ、二十重さん。今、よろしいですか?」

2013-06-29 12:36:18
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「ああ、ドクター」部屋の中から若干息苦しい様な声がした。「どうぞ、お入りください…ちょっと、いま、とりこみ中ですけど…」

2013-06-29 12:37:33
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 彼に何かあったのではないかと思い、急いで彼の部屋に飛び込む。「どうしたんですか?何か問題が?」

2013-06-29 12:39:39
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「ああ、すみません、そうではないのです」車椅子に取り付いて床に座り込む二十重。「床から車椅子にじぶんでうつる練習をしていたので。それくらいは、できなくっちゃならないと思って」

2013-06-29 12:41:11
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「そうですか。ちょっとびっくりしました。それは確かにできた方がよいですね。でもあまり無理はなさらないでください。手を貸しましょうか?」自分も片脚を失った際にしばらく車椅子で生活したことはあるのだが、それとはわけが違うのだと改めて思う。

2013-06-29 12:45:09
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「ええ、申し訳ありませんが、おねがいできますか」ドクターの支えを借りて、ようやっと車椅子へ。軽いとは言えその体重をも支えきれないのだ。「ありがとうございました…ふう」そして顔だけ向け「今日は?いかがされたのです?」

2013-06-29 12:47:29
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「いえ、ただ先日式に来て頂いたお礼を言いに来ただけなのです」にっこり微笑んで。「わざわざ来ていただいて、本当にありがとうございました。当日はちょっといろいろありましたので、おかまいできなくて申し訳なかったですけれど」

2013-06-29 12:50:18
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「そうでしたか。わざわざありがとうございます」それから少し済まなさそうな顔をして「いいえ、ぼくももう少しおしゃべりしたりできればよかったのですが…」笑い直して「でも、とてもよいお式でしたね。行けてよかった。ありがとうございます」

2013-06-29 12:52:07
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「そうですか?そう言っていただいて光栄です。ここでは思うように物が手に入りませんので、みなさん、特にユウリさんにはとてもお世話になりました。おしゃべりの件はお気遣いなさらず」

2013-06-29 12:56:10
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「そうですね。ゆかりさんや凪沙さん、人形さん…今は纈さんですか、も、大役をよくこなしておられました。みんながつくった、すばらしいお式だったとおもいます。あらためて、おめでとうございました」

2013-06-29 12:58:25
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「ありがとうございます」彼の両手を取って、軽く頭を下げた。「そうですね。彼女たちにも改めてお礼を言わなければいけませんね」そう言って微笑む。彼女たちの目にあの日の私はどう映ったのだろう。皆に祝福されるような存在に相応しかっただろうか。

2013-06-29 13:03:18
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「そう、わざわざおはこびくださったなら、ひとつお願いがあるのです」取られた手を握り返して。「ね、久しぶりに散歩でもしませんか。そうだな…あの、河原にでも」

2013-06-29 13:05:06
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「そうですね。外も晴れていますし。少し暑いかもしれませんが、河原なら風も吹いて涼しいでしょう。マックスは残念ながらいませんけれど」そこでくすりと笑う。「最近は冬海、タチカワ君にマックスの散歩は任せきりで」

2013-06-29 13:09:39
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「それでマックスを連れておいでにならなかったのですね。(独り言の様に)ああ…タチカワさんにもおいでいただければよかったかな…」にこりと笑い「最近は外に出る機会もあまりありませんでしたので。よろしくお願いします」

2013-06-29 13:12:11
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「わかりました」それだけ返事をして、彼の車椅子を押して病院の外へ向かう。「もう少しあなたのところに、頻繁に来られればよいのですけれど。式の後はしばらく引きこもっていましたので、機会がなくて」

2013-06-29 13:16:14
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 車椅子を押して貰い、河原への道を辿りながら。「引きこもっていた?…おかげんでも悪かったのですか?…そういえば、しばらくなんのうわさも聞きませんでした」

2013-06-29 13:17:50
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「ええ、式の後にちょっと体調を崩しまして」そこで少し笑って「1人だったら、無理してでも病院に出てくるのですけれどね。なにしろ今は監視がいるもので、完全に治るまで塒から出て来られなかったんですよ」河原が近づき、徐々に空気の匂いが変わるのを感じつつ。

2013-06-29 13:22:02
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「そうですか…でも治られたんですよね。よかったです。監視ってタチカワさんのことでしょうか?」少し声を漏らして笑い「監視だなんて言ってはあんまりです。よい伴侶ではありませんか」少し風上の方へ顔を向けながら。

2013-06-29 13:24:25
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「ええ、彼のことです」くすりと笑って答える。「おかげで無事にすっかりよくなりました。ついでにHZも解除されたので良いことづくめです」河原に着いて辺りを見回す。かすかな鳥の声と水音が聞こえるだけで、ここはいつものように平和で静かだ。

2013-06-29 13:29:44
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「ね、ですから言った通りになりましたね」顔だけ彼女を僅か振り向いて「ぼくとはじめてお会いしたときとはまるで別人のよう。希望と光、思いやりにあふれていて…こちらまでうれしくなります」

2013-06-29 13:32:06
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 「本当にそうですね。あの時は今のような状態になるとは全く想像もつきませんでしたが」彼には過去に、みっともないぼろぼろの自分を見られているのだった。「それもこれも、最悪の状態の時のあなたの支えがあってこそです」もう一度、彼の手を取って言った。

2013-06-29 13:37:30
クロセル+α @ZS_YuryMinakata

@MaricaYM_zs 「他の人に力を借りる事はできても、立つのはひとりの力によってです。でも、ぼくがその手助けになれたとしたのなら、それは、うれしいことです」手を握り返して、瞑目し、息を吸う。「あなたとあなたがたのために」

2013-06-29 13:40:19
まりか@午後卓民、新規卓は来年1月〜。 @MaricaYM_zs

@ZS_YuryMinakata 本当に久しぶりに彼の歌声を聞いた。目を閉じてただ聞き惚れる。心が洗われるとはまさにこのことだろう。透明感のある美しい声が、そのまま心の奥に届いて来る。

2013-06-29 13:44:46