コラボ企画(郷太郎・のこの)
- radicalcradle
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@kyotaro003 次に光が満ちた時にはもうそこには王は、いなかった。「.....逃げられた。」燈馬が悔しそうにつぶやく。結局、彼らの目的である咎の王の破壊は叶わず、王を退けはしたものの次なる機会を与えてしまった。そして、こちらは一人の男を無くした。
2014-02-03 00:00:06@radicalcradle 緊張の糸が切れた。ああ、痛い、苦しい、軋む。これまで必死に戦っていたが……体はとうに限界を迎えていたようだ。薄れ行く意識を何とか保ち、俺は地上でアメリア達と合流し……そこからは覚えてない。気が付いた時には、ベッドの上でミイラもどきになっていた。
2014-02-03 00:15:54@kyotaro003 「気がつきましたか?」アメリアがのぞきこんできた。その頭には痛々しそうに包帯が巻かれている。「5日寝てましたよ?」心配層にしながらも安堵した表情を浮かべる彼女に現実感を覚えても、体がふわふわとした浮遊感に包まれて、現実離れしている。
2014-02-03 00:34:07@radicalcradle 「エスト元帥が部隊を派遣して下さったんです。それで私達も無事に帰還を。少佐……私、悔しいです。地上で敵に囲まれた時、月成奏の援護がなければやられていたかもしれません。咎の王と対峙する少佐の…力になる事も出来ませんでした。私は……余りにも……無力です」
2014-02-04 01:01:36@kyotaro003 「.....それでも我々は当初の目的である『生き残ること』は達成された。....咎の王の力を見誤っていた私に非がある。.......まさか、あれほどとは......。」彼はゆっくりと思い返す。自分が対峙した強大な力を。
2014-02-04 08:46:19@radicalcradle ドミニクや桐生ですら、手も足も出ない規格外の能力。その能力を封じても、驚異的な身体能力で我々を圧倒した咎の王。「だが……時間はある。消滅した訳ではないが、負った傷は深い。王が再び動き出すまで時間は掛かるはずだ。それまでに強くなるんだ……俺もお前も」
2014-02-04 16:56:19@kyotaro003 「はい。まだ、機会はあります。何かしらの策を練りましょう。」そんなアメリアの笑顔に勇気がもてた。まだ、生きている。ならば、やれることは多くある。ドミニクのためにも必ずや咎の王を倒さなければならない。そう、ロンズは口に出さずとも決心を固めたのだった。
2014-02-04 17:05:27