【鈴の福音、神の収穫】

大層なタイトルが以下略 狸シリーズ第3弾。何も話がすすんどりゃーせんがね!
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だいけ @daike0000

――ただの氷の妖精であった頃と何が変わった訳でもない、生まれたての天使。

2010-09-23 02:14:49
だいけ @daike0000

――だがその心は、思いは、想いは、神への愛に溢れている。神に尽くす心で満たされている。

2010-09-23 02:15:43
だいけ @daike0000

――故に、天使は最大にして最強の兵ともなり得る。

2010-09-23 02:16:28
だいけ @daike0000

だからベルマークは、一も二も無く、青白い炎に突撃した。狸の魂を狩り取る為に。

2010-09-23 02:18:16
だいけ @daike0000

ベルマークの思考は単純明快だった。天使としての自覚は持てども、その実、妖精であった頃と対して変わりがある訳でもない。

2010-09-23 02:21:14
だいけ @daike0000

目の前の青白い炎が何なのかについて深く思考することもなく、いつものように冷気をぶち当てれば消えるだろう、などと考えて、だが、

2010-09-23 02:22:30
だいけ @daike0000

「うぁっつううううう!?」

2010-09-23 02:24:47
だいけ @daike0000

もしかしたら冷気は出ていたのかもしれないが、しかしそれ以上に、青白い炎は高熱であった。

2010-09-23 02:25:33
だいけ @daike0000

そのベルマークの接触に妙な危機感を覚えたのか、青白い炎が移動を始めた。狸を中に閉じ込めたまま。

2010-09-23 02:27:47
だいけ @daike0000

すぐさま、それを追い掛けるベルマーク。その背後、死神が何かを喚いて、だがその後を追い掛け始めた。

2010-09-23 02:29:02
だいけ @daike0000

勿論、ベルマークは死神のことなど眼中には無い。もし戦ったとしても、勝てる見込みは欠片もありはしない。

2010-09-23 02:30:28
だいけ @daike0000

だから、ベルマークは狸だけに狙いを絞って、それ以外の全てを無視することで、目的を達成しようと決めた。

2010-09-23 02:31:06
だいけ @daike0000

青白い炎がどこに向かっているのか、その先に誰が居るのか、そんなことなど、全く考えることもせずに。

2010-09-23 02:32:17