もっとあなたの顔がみたくて仕方がない。

ゲス龍による龍アリ。
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にっちも @nichmosa

いかがわしいこと考えてる白龍に逃げ道をひとつひとつ奪われて犯されちゃうアリババ君が欲しいです。

2013-07-06 10:53:30
にっちも @nichmosa

手酷く裏切ればあなたの心を引き裂くことはできるのでしょうか。あなたから全てを奪っていく。身分も友人も財産も。けれどもあなたは俺の仕業だとは気づいていない。俺だけはいつまでもあなたの味方だと言ったその甘言を真に受けてすがり付いてくる。誰もあなたを抱かないそうですね。仕方ないから俺が

2013-07-06 11:01:24
にっちも @nichmosa

抱いてあげますよ。こうゆう趣味はないのですが。身を裂くような痛みに耐えている彼を揺さぶりながら、苦しいですか。でも、仕事ならちゃんと感じてるように演技をしないといけないんですよ。自分が初めての相手だということを知っていながら、手酷く白龍はアリババを抱いた。そして貶める。

2013-07-06 11:08:07
にっちも @nichmosa

これからも他の人間に彼を抱かせる気などないのにそう陥れる。アリババの客は全て白龍が受けさせないよう手回ししている。必然的に白龍しか客が来ないから、毎回悪い、ゴメン。本当はこんなことしたくないんだろ。と白龍に頭を下げるアリババ。その様子に内心満足する白龍。

2013-07-06 11:16:41
にっちも @nichmosa

そんな生活を一年くらい続けてその間白龍に抱かれ続けるアリババ。心も白龍に傾いてくる。ある日いつものようにやってきた白龍に、困ると思うけど…俺、白龍が好きだ。と自分の気持ちを伝える。(ああ、ようやくこの日が来たんですか)と白龍は震えながら自分の気持ちを口にしたアリババに微笑む。

2013-07-06 11:26:09
にっちも @nichmosa

アリババ殿はどうして自分がこんな目に。と思ったことはありませんか?…え?何か返事がもらえると思っていたアリババは唐突に話始めた白龍に意味がわからず疑問符を投げ掛ける。会社でのあなたの失敗も、友人達が去っていったことも、代理人で借金を背負わされたことも、全て誰かが手を引いていたらと

2013-07-06 11:33:16
にっちも @nichmosa

考えたことはないですか?今だって、どうして俺しか客が来ないんでしょうね。不自然でしょう?ゆっくりとアリババをベッドに押し倒す白龍。え?お前何言って…。え?白龍の言葉が理解できない。胸の奥底から沸き上がってくる恐怖と混乱に白龍の腕の下から逃れようともがくけれど、上から押さえつけ

2013-07-06 11:41:09
にっちも @nichmosa

られて動けない。はく、りゅう?名前を呼べば酷薄な笑みを浮かべている白龍がアリババの琥珀の瞳に映った。そう、俺、ですよ。あなたから全てを奪ったのも汚しているのも。ずっと滑稽でした。俺が全てを奪ったとも知らず俺に抱かれて鳴くあなたは。幸せでしたか?俺に抱かれて。今告白するくらいには。

2013-07-06 11:47:15
にっちも @nichmosa

琥珀の瞳がこれでもかと言うくらいに見開かれる。嫌だ、嘘だ、そんな…。自失して震えるアリババの鎖骨に口付ければ慣れた身体はビクリと震えた。こんな状況にもかかわらず行為を進める白龍にアリババは現実を思い出させられた。い、嫌だ!離せっ!離せぇえええっ!!暴れても愛撫に身体は勝手に反応し

2013-07-06 11:57:18
にっちも @nichmosa

て力が抜けていく。アリババの気持ちはグチャグチャだった。甘い声を上げながら、瞳からは涙が止まらなかった。嫌だ、感じたくない。と思っても自分が感じる所を白龍は全て知っているんだ。混乱した意識に快楽が混じって自身は反応を示していた。いつもより早いくらいに。淫乱ですね。嘲る白龍の声。

2013-07-06 12:05:38
にっちも @nichmosa

甘い悲鳴を上げ涙を流しながら揺さぶられるアリババに白龍は微笑んだ。沸き上がる劣情のままにアリババを穿つ。止めて、もう無理とアリババが悲鳴を上げても、抱き続けた。声が聞こえなくなるまで続けた。そして、ぐったりと意識をなくしたアリババの固く閉じられた瞼に舌を這わした。

2013-07-06 12:14:51
にっちも @nichmosa

舌に感じたしょっぱさに白龍は口元を歪めた。これからアリババは白龍に嫌がりながらも抱かれ続ける。アリババが生きていくにはそうせざるおえないように白龍は逃げ道を塞いでいるから。愛してますよ。あなたが俺に絶望した表情も愛せるくらいに。あなたが俺に見せてない顔はあといくつあるんでしょうね

2013-07-06 12:25:27
にっちも @nichmosa

見慣れた天井を見上げて目が覚めた。汚れたままの身体は重かった。白龍の姿は見えない。のろのろと身体を起こしてしばらくぼんやりとしていた。身に起きたことが言われたことが信じられない。でもこの惨状はなんなんだ。シャワーを浴びていると嗚咽がもれた。シャワールームにしゃがみこむアリババ。

2013-07-06 20:10:40
にっちも @nichmosa

身体を清めて部屋を綺麗にして。いつもの作業なのにずっと手が遅かった。部屋の掃除が終わったと室内の電話で伝えれば、仕事が来たとアリババに伝えられる。白龍からだった。明後日に入った予約にアリババは断る術を持たず呆然としていた。

2013-07-06 20:15:39
にっちも @nichmosa

逃げれば良かったのか。それとも断れば良かったのか。生きていくにはどちらにしても仕事をしないといけない。ガチャリと音を立てて開いた扉が開いた。その音に身がすくんだ。おかしい。こんなこと今まで無かったのに。白龍の姿を見て、考えないようにしていた混乱が頭に溢れてくる。言葉が出てこない。

2013-07-06 20:24:57
にっちも @nichmosa

どうしたんですかアリババ殿。そう笑いかける白龍は今まで知ってた白龍だった。昨日のことは嘘だよな?そう問いかけたいのに言葉が出ないまま固まっていると口付けを落とされた。最初は何が起きたかわからなかった。今まで身体の関係はあってもアリババと白龍はキスをしたことがなかったから。

2013-07-06 20:33:34
にっちも @nichmosa

この前のことは嘘ですよ。あなたの色々な表情を見たかったんです。囁かれながら抱き締められて、アリババは戸惑っていた。言いたいことが沢山あったはずなのに口にできた言葉は僅かだった。ほん、とう…に?はい。返事と共に強く抱き締められているアリババからは可笑しくて仕方がないと口元を歪めてる

2013-07-06 20:41:51
にっちも @nichmosa

白龍の顔が見えない。アリババにとって疑問が完全に解けた訳じゃない。ただ抱き締める白龍の腕の温かさに安堵して、それ以上問いかけることをしなかった。嘘だったんだ。白龍が言ったあんな恐ろしいことは。信じたかった可能性を自分で疑う強さを、弱りきっていたアリババは持っていなかった。

2013-07-06 20:47:21
にっちも @nichmosa

@maruboooooo 甘い声を上げながら、嫌だと思いつつも頭の中が快楽に支配されていく。あれから何度抱かれたんだろう。わからない。嘘だって言った。でも、また本当だって言われたら?信じたい。信じたくない。熱い楔に揺さぶられて、どうして白龍は笑っているんだろうと頭の片隅で考えた。

2013-07-06 16:15:21
にっちも @nichmosa

どうして白龍は笑えるんだろうか。と。あれから何度も白龍には抱かれて、今日だって抱かれている。俺の前で白龍は綺麗な顔で笑っている。俺に抱かれて幸せでしょう?笑って囁かれて、熱でまともに考えられない頭でアリババはただ頷いた。自分が笑えているかもわからないまま。

2013-07-06 21:30:37
にっちも @nichmosa

白龍の傲慢な問いにもアリババは蕩けた表情で頷いていた。あんなに泣いて嫌だと悲鳴を上げていたアリババも今ではこんなにも白龍に従順だ。白龍を責めることもせずに抱かれ続けている。あなたは俺を疑わないのですね。そう囁くと情欲に支配されている筈の琥珀の瞳に怯えの色が映った。ああそうですか。

2013-07-06 21:39:29
にっちも @nichmosa

アリババが何よりも恐れていることに思い当って、全てが自分の思い通りに進んでいるのだと白龍は確信した。あんな酷い嘘をついたのに、俺が疑われて仕方ないのにこんな…。俺の気持ちに答えてくれて感謝してます。謝罪めいた言葉を囁けばアリババの瞳に映った怯えの色は消えていく。

2013-07-06 21:42:34
にっちも @nichmosa

甘い声を上げるアリババを引き寄せて強く抱きしめる。白龍は震えた。笑い出しそうになるのを白龍はこらえていた。いっそここで笑ってしまった方が面白いかもしれないと思いながら。次はどう弄ぼうか。嘘じゃなかったと言ってもいいかもしれない。でも、壊れてしまったらつまらないから、

2013-07-06 21:47:50
にっちも @nichmosa

もう少し揺れ動くアリババの心を観察して言葉を選んでみようか。出会ったばかりは眩しい太陽にすら感じていたあの人が、今ではこんなにも穢れて俺無しでは生きられない。本当のことを話しただけで死んでしまいそうだ。地上に堕ちた太陽と交わしたキスはとても熱く、甘い背徳の味がした。

2013-07-06 21:52:20