【ニンジャの二次創作なのでございます】「ストレイ・ストレイト・スモトリ」＃２

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

一息ついた控え室で、オカキをポリポリ齧りながらオオキが口を開いた。「大根役者だな、おめぇは」「スンマセン…」マルダイズはひたすら神妙だ。　44

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

だるそうにオカキに手を伸ばしながらオオキが続ける。「おめぇ、あんな大げさな動きで、ちったぁ考えて動けねぇのか」「スンマセン…」　45

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

すっかり空になった皿を眺めつつオオキがぼやく。「まぁ、結果は結果だ。危ない橋だったがこれならどうにかオヤブンも文句言わねぇだろ」「ハイ…」「その調子で死ぬまでオヤブンに貢献するんだな」「ハイ…」　46

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

コロシアムにおいても、闇社会のパワーゲームとシノギの影響は避けられぬものであった。つまり、闇カネモチを対象とした賭けと…八百長である。　47

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

オオキはハリモグラ・ヤクザクランからの監視役であり、敏腕ディーラーでもあった。彼の判断は実際スリリングであり、多方面から重宝されていた。彼なくしてハリモグラ・ヤクザという共同体が魑魅魍魎渦巻くネオサイタマの闇を渡っていく事はできなかったであろう。　48

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

「おめぇは立派な金ヅルとコネだからな、これからもせいぜい大事にしてやるよ」エヒサは八百長スモトリ・マルダイズとして試合に出ていたのであった。　49

篠@やさすい愛好家マグロ @simanezumi88_n

（「ストレイ・ストレイト・スモトリ」＃２終わり。＃３に続く）