リレー小説「マンホールの下のコーヒー店」

プルさわ @oscillograph

【募集！140字のリレー小説！】みんなでリレー小説書きましょう。私と一緒にリレー小説を書きたい人はこのツイートをファボってください。順番を決めてまわします。春C暇な人やりましょう。タグよろしく→　#リレーストーリー

プルさわ @oscillograph

真夏の灼熱がコンクリートの街並みを覆う。死にそうな顔をした通行人を横目に私は歩を進める。駅から徒歩１０分で着くと行っていたのに、もう２０分近く歩いている。一体いつになったらたどりつけるのだろうか。冷房の部屋へ入っていく自分を想像しながら、額に大粒の汗ができる。　#リレーストーリー

t@ma @tam63413

涼を得られる場所はないか探しながら歩く。偶々目に入った路地の奥に「冷たいアイスコーヒー」と書かれたポスターがあった。店の入り口を求めポスターに近づくと，文字の下には更に下矢印が描いてあった。つられて下を見れば，蓋の開いたマンホールがぽっかりと口を開けている。 #リレーストーリー

御別家（ごべっけ） @dorayarou

これを降りろってか… 正直、アイスコーヒーのためにマンホールの中に入るってどうなの？余計に暑いだろ。あと絶対に臭い。大体俺は狭いところが嫌いだ。いや、閉所恐怖症と言っても過言ではない。ぽっかりと空いた穴を前にぶつぶつと呟いていたら、ドン、と背中を押されたーーー #リレーストーリー

さとゆ(でろ) @derooooon1116

暑い日に限ってろくなことがない。落とした奴を底なし沼に沈めてやりたい気分だが誰なのか見当もつかない上に僕は底なし沼のありかを知らない。そもそも問題なのはマンホールに落ちているという事実である。衝撃に備えていたが予想に反してやわらかい地面に着地した。 #リレーストーリー

はんぺん @tsubakiya14

ぼんやりとした橙色の明かりがまた赤い古ぼけた矢印を照らしている。少しの好奇心とふんわり香る珈琲の匂いに僕はゆらゆらとその矢印の方向へと進みだす。橙色の明かりと矢印はおよそ３ｍ間隔で僕の足元を照らす。ようやく橙色の明かりと矢印が目の前に一つだけとなった。#リレーストーリー

バンカラ街のカン蔵 @kanzoD0

顔を上げると、いかにもな雰囲気のドアがあった。そばにあるポスターには「冷たいアイスコーヒー」の文字。薄寒いトンネルを歩く間に汗は引いていたが、喉はカラカラだ。こんなとこまで歩いたんだ、下手なものを出したら店主に文句を言ってやろう。そう決めて、僕はドアを開けた。　#リレーストーリー

プルさわ @oscillograph

あと１週して終わりにしますか。 俺→たまちゃんさん→御家別さん→でろん→シュリー氏→smd で気長にいきましょう(+_+) #リレーストーリー

プルさわ @oscillograph

「いらっしゃい。おや？見ない顔だね。」愛嬌のあるおじさんが店の奥から顔を出した。「とりあえず、アイスコーヒーが飲みたいな。」なぜかこの不思議な状況にも慣れてきて楽しむ余裕が出てきた。テーブルに腰掛けしばらくすると、一杯のコーヒーが出てきた。おっといけない…！　#リレーストーリー

t@ma @tam63413

そういえば約束があるんだった。目的地まで駅から10分の筈がこんな所まで来てしまった。本来の目的を思い出しつつアイスコーヒーに目をやる。しかし喉の渇きを癒したいのも事実だ。僕はアイスコーヒを一気に飲み干し，空のグラスをテーブルに置いた。そして，意識を失った。　#リレーストーリー

御別家（ごべっけ） @dorayarou

どぷん、と椅子に座ったまま水の中に落ちたような感覚がした。僕の口からぼこぼこと水泡が出ては消えていくのがわ見える。不思議と息苦しくはない。このまま底まで…いや、駄目だ僕には約束が－－－－「…し…もし！大丈夫ですか！」肩を揺すられ目を開けた僕は思わずぎょっとした。＃リレーストーリー

はんぺん @tsubakiya14

目の前には何枚もの金属刃がすべて僕の方に顔を向け、恐怖色に染まる僕の顔を映し出している。その短い時間の間にも僕の左側では何かが砕かれる音がする。ああ、なんて心地の良い音だろう。そうだ、これはコーヒーミルが珈琲豆を砕く音だ。　「さぁ、次はあなたの番ですよ。」　#リレーストーリー

バンカラ街のカン蔵 @kanzoD0

「ふむ、目は覚めましたかな？　またのご来店をお待ちしていますよ」誰かの声ではっと意識を取り戻した。ここはどこだ？　……あ、ここは約束の場所か。暑さで朦朧としていたらしい。用事が済んだらアイスコーヒーでも飲みたいなと、「冷たいアイスコーヒー」の看板を見て思った。　#リレーストーリー