東日本大震災体験談 相馬市 浜通り 【IWJ百人百話】第65話「中島さん」 2013年07月21日
連投48【IWJ百人百話】48.中島さん:住んでいたところが朽ち果てていく。親が自分を育ててくれたところ。こどもたちと暮らしたところ。地域は家族との思い出とともにある宝物。そこが朽ち果てるということは、家族とのたいせつな思い出が丸ごと失われるということ。
2013-07-21 01:11:12連投49【IWJ百人百話】48.中島さん:そうした人間の悲しみが理解できるなら、「再稼働」などと言えるわけがない。そんな人でなしは、この国ではない人でなしの世界に生きてくれ、と思う。原告団はいまのところ、当初想定より少ない。避難生活でそれどころではないという
2013-07-21 01:11:39連投50【IWJ百人百話】49.中島さん:場合もあるだろう。参加しないからといって責めるつもりはない。声を上げられないほどに深く傷ついているということでもある。もし今後、少しでも力が湧いてきたら、参加してほしいと思っている。子どもの健康への不安から、
2013-07-21 01:11:59連投51【IWJ百人百話】50.中島さん:精神的におかしくなりそうだという親御さんもいる。いつまでそうした不安を抱き続けていかなければならないのか。まだまだ線量の高い場所もある。使用済み核燃料の問題もある。原発が生み出すモノに関わる今後の不安は計り知れない。
2013-07-21 01:12:13連投52【IWJ百人百話】51.中島さん:原告団に加わっている須賀川の農家さん。お父さんは篤農家。丹精込めて有機野菜を作ってきたのに、事故で出荷停止となった。結果、父親は首をつった。亡くなった父親の遺体を、母親と2人で下ろした。「そのときの気持ちが分かるか」
2013-07-21 01:12:28連投53【IWJ百人百話】52.中島さん:と東電に迫ったが、通りいっぺんのお詫びのことばを述べるのみ。自民党の高市早苗議員が、「原発事故による死者はいない」と言った。けれどこうして事故を切っ掛けに亡くなった人がいる。死亡者はいないなどとは言えないはず。
2013-07-21 01:12:47連投54【IWJ百人百話】53.中島さん:原発再稼働に加えて、TPP加入、憲法改悪。TPPに関しても、聖域は守ると言いながら、実は相手国が決めたことは受け入れると言っている。屈辱的なこと。しかも、国内で脱原発の方向に進むことになっても、TPPに入ってしまえば
2013-07-21 01:13:00連投55【IWJ百人百話】54.中島さん:他国が自分たちにとって不利益となれば、日本の脱原発もできなくなる。憲法改定についても、公益に反しない限り、とされることで、我々の脱原発の動きも弾圧される可能性が出てくる。人権を守らない、人権を踏みにじる憲法改正案。
2013-07-21 01:13:20連投56【IWJ百人百話】55.中島さん:原告団としては、直近の目標は原発停止だが、TPPや憲法改正により、さらに大きく悪い方向に進む。原発、TPP、憲法改正をすすめる自民党に力を与えたら、私たちは殺される。絶対に自民党に力を与えてはいけない。
2013-07-21 01:17:01連投57【IWJ百人百話】56.中島さん:沖縄の問題も、これまでそれに気付かずにきたけれど。日米安保、地位協定により、基地が押しつけられてきた。押しつけられたという点で、原発も同じではないか。主権国家としての矜持のなさ。屈辱に次ぐ屈辱を良しとしてきた。
2013-07-21 01:17:17連投58【IWJ百人百話】57.中島さん:押しつけにNOを突きつけていくうえで、沖縄の基地反対運動とは今すぐにでも手を結び、両方から挟み撃ちにしたいと思う。石破さんが、核兵器保持に言及したのを耳にした。原発はエネルギー問題ではなく、核兵器のためなのか、と。
2013-07-21 01:17:38連投59【IWJ百人百話】58.中島さん:核兵器に対する固執。覇権拡大をめざす憲法改正。基本的人権の制約。それらを声高に唱える自民党、みんなの党、維新の会、断じて彼らを認めるわけにはいかない。ここ福島に来て、悲しみのなかで暮らしている人たちを見ろ。
2013-07-21 01:17:51連投60【IWJ百人百話】59.中島さん:こうした状況下で、被害を受けた福島の人間として、そして、主権者たる国民として、どうあるべきなのかを考えている。(了)
2013-07-21 01:18:40