加藤現象とは何だったのか

加藤現象とは何だったのか
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安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

「外国語ができること」と「人格的に立派であること」「卓越した識見を持っていること」を安易にイコールにした人たちが多いことも、日本における往年の加藤現象の背景にあったんでしょう。きっと RT @sunny_arenn 私のK氏の最も強いイメージは中国語が堪能であること

2013-07-22 02:06:51
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

著者の加藤嘉一氏は、現在、27歳の若さである。まことに頼もしい日本男児である。このような若者がいれば、今後の日本を安心して託すことができる。(略)彼のような若者の出現を前にして、私は、「老人(私を含む)は早く消え去るべき」という… http://t.co/6n4b3UoGHB

2013-07-22 02:09:46
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

それはまず加藤氏の若さに対してであり、そして米・中両国語に堪能な彼の才能に、さらに文武両道を極めている能力にと及んだ。(略)この加藤氏のような若者が、今後の日本を背負って立ってくれれば、絶対に日本は安泰であると思う。 http://t.co/5eHo8W0eAC

2013-07-22 02:10:14
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

北京での加藤氏の生活はとても健康的で質素だ。毎朝4時起床すると1時間くらい沈思黙考する。(略) 加藤氏の26年の人生は凡人の50年にも匹敵するのではないだろうか。 http://t.co/ITDSBUHdQG

2013-07-22 02:10:54
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

中国ウォッチャーは中国嫌か、中国ひいきかどちらかに偏る傾向がありますが、彼は非常にバランスがよい。中国のこの点はよいが、この点はよくないと、判断に曇りがない。 http://t.co/uYvRWFvbzG

2013-07-22 02:11:54
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

日中関係が、日米関係と同様にますます重要性を増しているこの時期に、中国政府要人と忌憚なく話し合える日本人が待望されている。著者はその数尐ない人材として真の「日中の懸け橋」となってくれるだろう。 http://t.co/u8LtCmaVT7

2013-07-22 02:12:12
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

ほんとうにエネルギッシュでアクティブで、頼もしいことこの上ない、息子のような歳なのに、頼りたくなっちゃうほどで、ああ、息子が彼みたいだったらなあ、とご両親をうらやましく思う反面(略)ともかく、彼のような若者の存在が希望です。 http://t.co/DHUHR6L1rb

2013-07-22 02:13:06
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

本日の第97回北京日本人学術交流会「加藤現象とは何だったのか」。経歴詐称問題の噴出前、さまざまな日本人が加藤氏を語った言説をもとに、日本人(……の、おじさん、おばさんたち)が加藤嘉一に表象されるアイコンに投影した理想とは何だったのかを考える……、というような話をしました

2013-07-22 02:17:04
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

【日本人のおじさん、おばさんが加藤嘉一に投影した理想】1.「感心な若者」としての加藤嘉一 …若さへの期待/「”ダメ”な日本の若者」に対する道徳的模範としての期待 例「このような若者がいれば、今後の日本を安心して託すことが」「夢を持たない多くの若者にぜひ、この本を読んでもらいたい」

2013-07-22 02:20:27
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

【日本人のおじさん、おばさんが加藤嘉一に投影した理想】2.個人崇拝的な称賛の対象としての加藤嘉一……「快活で行動力のある国際人」「能力の高い天才」への賛美 例「加藤氏の26年の人生は凡人の50年にも匹敵する」「息子が彼みたいだったらなあ」

2013-07-22 02:21:43
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

【日本人のおじさん、おばさんが加藤嘉一に投影した理想】3.情報発信者としての加藤嘉一 ……情報の内容は問わず「中国向けに情報発信をする行為」への肯定的評価 (これは確かに良いか悪いかで言えば良いことだ。ただ、実は商業媒体上で中国語で情報発信している日本人は実は結構いる)

2013-07-22 02:26:22
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

【日本人のおじさん、おばさんが加藤嘉一に投影した理想】4.「従来と異なる中国通」加藤嘉一……「中国の“真実”を語ってくれる」人物への期待、「中国と独自のチャンネルを持つ」日本人への期待 例「中国政府要人と忌憚な く話し合える日本人が待望されている。著者はその数少ない人材として…」

2013-07-22 02:30:48
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

【日本人のおじさん、おばさんが加藤嘉一に投影した理想】5.日本に対するアンチテーゼとして(出汁に使うアイコンとして)の加藤嘉一……「駄目な日本の教育」を克服した若者、「ダメな日本の若者」とは異なる若者 例.「今の日本の教育システムではこういう才能は絶対開花しないだろう」

2013-07-22 02:33:01
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

4.の「加藤氏は他の○○と違い偏りがない」という声の多くが中国プロパーではない人から出ているのも興味深い。しょぼいテレビや週刊誌やネット記事はさておき、本当は「偏りない」ジャーナリストや学者は結構いる。「中国を知るための40章」も毛利和子編『中国問題』も蒼蒼社の本も偏りは少ない

2013-07-22 02:40:43
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

だが、そういう人たちなり書籍なりは、中国プロパーではない人の目には触れにくい。結果、中国に興味がない日本人にとって、(自分から積極的に調べなくても)諸媒体を通じて飛び込む加藤嘉一氏の言説のみが「偏りない」「他に例がない」特別なものに見えたのではないか。…みたいな感じの話も出た

2013-07-22 02:43:31
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

今回は「学術交流会」なので「加藤論」ではなく「加藤現象論(日本人の中国観に関係する的な)」をやろう、という集まり。ただ、出席者から「加藤君の東大合格、18歳頃から自称してたよね」「07年ごろには在北京日本人の間で噂だったんだが…」という小噺も出る。騙された日本のマスコミがあほやで

2013-07-22 02:52:32
安田峰俊 12/15刊『戦狼中国の対日工作』文春新書 @YSD0118

それはしてない。ただ私見だけど、こちらについては自己啓発セミナー的というか、かつてホリエモンや勝間和代さんに憧れる意識の高い人材が沢山いたのに近いと言えるのでは。中国という要素はあんまり関係ない気がする QT @YamayaT 加藤氏に憧れる若者に関する論議もあれば

2013-07-22 02:57:54