佐々山デー(槙島ストーキング編)

たまたま非番が重なった佐々山と槙島。佐々山は狂犬という異名を取り戻すためにいざ槙島に密着するが──
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@maximabailiff

「お前はどうするんだ。やるつもりか」「どうかな、一人では革命すら起こせない。オーウェルはそう言っている」「仲間がいたら」「それもまだわからない、けれども納得できない世界で生きていたくないとは思う」俺に背を向けて窓の外を眺める。この景色はニセモノだが、槙島の瞳は遠くを見つめていた。

2013-07-25 22:31:50
@maximabailiff

「俺に背を向けていいのか、執行官が執行官を撃ってもいいんだぜ」すると、槙島は振り返って今までにない満面の笑顔をそこに咲かせた。「僕を殺すのは君じゃない、残念だが」そこに居たのは執行官でも引用好きの男でもない、ただの夢見る子供だった。

2013-07-25 22:34:19
@maximabailiff

佐々山「というわけで自分の部屋に戻ってきたぜ。あー生きててよかった。途中から料理の味がしなかったけど。今夜の槙島との話は誰にも言えねえな。俺とんだ秘密抱えちまったぜ。こういうの苦手なのによう」

2013-07-25 22:36:28