あずまんが大王から学ぶキャラの立て方

S(能動的行動型)とM(受動的行動型)とはなにか? あずまんが大王のキャラクターを借りて、SとMの関係性からキャラクターの立て方を学びます。
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マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ①そもそも何故私がマンガのキャラクターをSとMに分類しているのか説明します。 マンガを読んでいて、あるいは感想を書きこむサイトなどを見ていて、最早日常的に「キャラが立ってない」という言葉が使われています。 それではキャラクターとはどうやって立てるのでしょうか?

2013-05-24 10:51:01
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ②魅力的なセリフ、大胆な行動を、などの助言は実はとても抽象的です。 マンガにはストーリーというひとつの方向へ進んでいるのに、全てのキャラクターが勝手なセリフや行動を取れば物語は破綻します。かといって誰も抗わなければキャラが立ってないと言われる。 どうすればいい?

2013-05-24 11:11:27
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ③あずまんが大王のキャラクターを見てみましょう。ちよちゃんと大阪、どちらも人気がありかわいいですね。しかし二人は根本の性格が全く違います。この違いは、作者がその場の思いつきで変えてる抽象的なものではなく、キャラの根本に何か法則があるのでは、と私は考えたのです。

2013-05-24 12:00:04
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ④ちよちゃんは大人が喜ぶことをするタイプです。〇〇してはいけないという発言もします。また、ちよちゃんの心の声(モノローグ)が作中よく出てきます。これは建前の自分と本音の自分が存在する現れです。 ちよちゃんが本当の自分を隠して行動するのは何故でしょうか?

2013-05-24 16:47:40
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑤つまり、ちよちゃんは誰かに評価されたくて行動しているのです。 自分の行動が先なのではなく、良い行動をとれば誰かに褒められる、悪い行動をとれば誰かに怒られる、という考えが先にあるのです。 「空気を読む」という行為ですね。 こんな行動を私達もよくとるでしょう?

2013-05-24 17:36:35
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑥ちよちゃんは、私達と同じ考え方なのに10才なのです。 そこがかわいいですよね。 こういった現実の私達と同じ行動、同じ考えを持つキャラクターはとても感情移入しやすく、マンガの主人公に多く見られました。 このようなキャラを受身的行動型、つまりMと名づけたのです。

2013-05-24 20:28:55
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑦大阪の性格はどうでしょう。 大阪は突然変なことを言い出しますよね?流れをぶった切ることも多々あるし、心の声(モノローグ)もありません。思ったことは既に口に出しています。 自分に正直すぎて周りのキャラに突っ込まれることもあります。 大阪は一言で変な子ですよね。

2013-05-24 21:25:06
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑧大阪は変なのになぜかわいいのでしょう? それは心の声(モノローグ)が無いということに集約されていると思います。 モノローグとは本音と建前が違う時に使われる技法です。このモノローグが無いのは、大阪が心のままに行動している証拠なのです。 大阪は正直なのです!

2013-05-24 22:14:35
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑨大阪は行動が先で、誰かに評価されたいという考えがないのです。 これがちよちゃんと違う所です。正直すぎておならの話をするくらいですから、周りにどう思われてもよいのです。だから周りもついつっこみます。 大阪のようなキャラを能動的行動型、つまりSと名づけました。

2013-05-24 22:44:25
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑩このSとMの特徴がわかれば、キャラの立て方が具体的に分かります。 主人公は前述のとおりMがいいです。Mは常識人なので妙な口調や大胆な行動を取らないほうがいいです。何故なら、周りに良く思われたくて取っている行動になるからです。 でもMだけでは事件が起こりません。

2013-05-24 23:10:30
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑪そこでSの登場です。 Sは思いつく限り変なキャラにしても大丈夫です。しかし注意点がひとつ。Sは心のままに動くキャラなので、行動に矛盾があってはいけません。矛盾とは裏表のことです。Sなりに筋の通った行動を起こさせてください。 そしてSの行動が事件になります。

2013-05-24 23:17:49
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#ニコ生岡田斗司夫ゼミ 少しずれますが今岡田さんがハルヒ批評をしています。悟空にはなれなくてもキョンにはなれそうという発言が。 これは悟空がSでキョンがMだからです。 ハルヒもSですがハルヒよりもキョンに感情移入してしまうのはキョンがMである証拠なのです。

2013-05-24 23:24:05
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑫Sのおこした事件にMを巻き込んでください。 そしてSの変な所をMに説明&つっこませてください。Mが分かりやすくSを説明すれば、読者はMに感情移入していますから、Sの魅力が読者に伝わります。 Sの魅力が伝わったところで、新たにSが事件を起こしましょう!

2013-05-24 23:34:19
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑬Sが変なのはMのおかげで伝わってるはずですから、Sが新たに事件を起こせば、何故そういうことをする!?と読者がやきもきしてくれるはずです! もし説明が甘いなら、Sの事件⇒Mのリアクション(説明)を繰り返してください。これを繰り返すことでキャラはどんどん立ちます!

2013-05-24 23:40:49
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#キャラの立て方 ⑭ここまで説明した通り、キャラにSとMという法則に従って役割を与えると、作者がやるべきことが整頓され、抽象的だったキャラの立て方に道標ができましたね。 この道標こそ、私がキャラをSとMに分類する理由です。 SMを活用して欲しいのです。 えっちな意味ではなく。

2013-05-25 00:02:14
マンガをまなぶ @mangawomanabu

#よつばの過去 よつばはとーちゃんの養子なのに、その時のエピソードは深く語られませんよね。 これはよつばがSである証拠です。Sの行動理由は未来にあるので、 過去を掘り下げてしまうと、そのエピソードに現在の行動が縛られてしまうからです。 過去に行動理由があるのはMなのです。

2013-05-29 11:15:20