同時多発・ツイート連詩 夏組【サマータイム 完全版】pw夏組
燃え尽きて、消えるとしても 求めた夢、刻んだ愛は 哀しいくらいに 花びらの形として、心に残る いつしか時は往き 風は変わり 波は変化し 季節の色は変わっても (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 17:03:44波頭が凍る玉響に、飛沫の夢が夏を呼ぶ。昇華に迸る情熱が、降下した業を再びに、就いの夢を旅立たせる。永遠の佇まいは真近に淡く、遠くに光の瞬き。夢追いに哀しみの息の狭間、透る愛の響きは、残照になるのか。想いを夏に添わせて。 (サマータイム)#pw夏組
2013-08-04 17:16:53意味とかいちいち考えてたら 生きてなんかいけないよ もっともっともっと走れ 追うように追われながら 死ぬしかないところまできていた 札は捲らず裸で逃げた 鈴木いづみを塞いだ 殻と土で埋めてもらった 深淵を覗くより 嘘くさい怪談話でもしようよ 夏だし (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 16:58:26ロビングボール。追う。しごくラケット。呆気なく斬りつけた夏空。ださっ。次はどうだ。効き手の彼方。鯨の網。音を捕らえたバウンドの頂点。分身は境界の内側に吸着した。うしっ。体育館のほうに照れてみたっけ。(サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 17:45:05サウージサウダージ あなたへと今 眠りから覚めていく 二人の灼熱の恋は ステップで近付き、離れ また熱く求め、抱き合う 闇に隠れていた愛が 青空の下に広がる 夏の風に吹かれ Te amo Te desejo 魂に触れ 果てしない宇宙へ 燃える愛を (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 18:42:08プールの底に沈んで 浮き上がりそうな体を押しつけて 鏡のような水面や 射しこむ光や 遠くからひびくなにかの音を 聞いてた 両耳を強くふさいだときに似て その数十秒は ほんとうにひとりきりで もう 底を蹴らなくちゃ また息を ころしに いかなくちゃ (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 21:02:15夢幻から永遠へ 波紋は広がり 愛は潤う 流れていく古い記憶 陽だまりの愛に祈り合う あなたの言葉に 染められていく 生まれる想いが 欠けていた部分を 埋めていく (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 18:26:24もう、朝がくる。夢に迷えずに折り返し地点でジャンプ。吐き出したあくびの悲鳴を、鳥がついばんでさらった。恋は、まだ眠る。濃い影が潤す泉の底で、逆光の「またね」が眩しくて目を眇める。つま先にぬるい感触。着地は軽やかに飛沫を広げた。さあ、顔をあげて一歩。(サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 20:55:17薄っぺらな告白 猛暑で運動量を上げ 心音を submit カイホウして さらけ出した 本心 じゃなくて理想 のつもりの偶像 其処彼処に 演じたい自分 本物 になるかなんて 誰も気にしちゃいない フレアを起こした 真夏のシーンが 終わらない限りは (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 20:49:44白いスコートひらひらさせて、水は飲んではいけません。 線を引くのも地をならすのも自分たち。 白い軟球てんてん跳ねて、拾いはしない男子の足が、こそこそとコートの脇を抜けていった。 汗を拭う間もなくラケットをふる。日焼け止めくらいは塗りたい。 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 21:15:53光が強すぎる 熱が高すぎる 太陽は遠すぎる あなたは愛おしすぎる だから一緒に海に飛び込んで 海底でキスをする (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 21:29:49マーガレット、カモミール、白いパンジー、白ミニ薔薇と、名前のわからない白い小花がおやすみに入った小さな花壇。 入道雲の下では 黄色、紫、ピンク、青、 いつ雨が降ってもいいように あなたに差し出す傘が咲く。 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 22:48:28かき氷はいつもブルーハワイ でもこれ何の味? 愛され女子はイチゴ味 唇や舌が青や緑じゃ いざってときにね 下駄は痛いとか林檎飴ってほぼリンゴとか思ってたけど うん、かわいいや 青海苔つけてる場合じゃない がんばれよって溶けてった バイバイブルーハワイ (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 22:52:14ヘッドホンから聴こえる嗄れ声が泣かないでと歌う。泣きたいのを堪えて。 あの日から何度目かの夏が来て、やっと君を思い出させるもので一滴の涙もこぼさなくなった。 ジャニス、あなたもこうすればよかったんだよ。 何年かかっても気が済むまで、枯れるまで泣けば。 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 22:12:02開けたままの窓から微かに 雨の匂いがして目覚める朝 濡れた庭の花が空よりも暗い 盲いた詩人が ブエノスアイレスの黄昏を 正確に記述するように ぼくも、また 見ることを必要としないほど 虹色の雨を含んだ大気が 夏の窓辺にもたらすものを 知っている (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:14:17眠りについた貴方の足の小指 割れた皮膚の外側にそっと針を刺す 心臓から一番遠く離れた場所から 輪郭を縫い込んでゆく 薄い皮に覆われただけの 柔く眩しい記憶を 歩き回る度に零してしまわぬように 遠くを走るカブの音 もう少し待って、まだ朝には早いから (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:16:38嫌だと言えない淫靡な香りと 力の許す限り絞ったライムのように 溢れだす心をパレットの上で混ぜ ベッドシーツの漣に地図を描いたり 夕暮れの中でぽつりと舟を漕いでいた 明かりを消した後の陰影 吐息だけが奏でる音楽祭に ひっくり返った蝉だけが観客席で動かない (サマータイム)#pw夏組
2013-08-04 23:54:06蒸し暑さ拭い落とす 冷水に身を投げた 素肌に触れる液体 体温を奪い去る 髪は、揺らされて、 くらげのように、月明かりに瞬いた このまま、沈んでしまえば 眠りにつけるだろうか きっと、無理だね 僕は、酸素に恋い焦がれているから 夏を、壊しにいきたい (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:59:55ジ、ジ、ジジジ、 「あ、蝉がきたよ、ほら」 「本当だ。ああ、夏だね。」 「うん、夏がきたね。」 ジジジジジジ、ジッ 緑の風が吹く。 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:38:20迎え火を焚いて きみが戻るなら 抱きしめてやれるのに 眠りにつくまで 髪を背中を撫でるのに もう一度 頬に口づけられるのに (サマータイム) #pw夏組
2013-08-05 00:00:01私の中に海が宿った 自分が月だったとして 漣が鼓動だったとして 荒ぶる風の孤独な夜を経て 凪いだその朝 一筋の温みが光と溢れた 母性は育てるもの 貴女と触れて育つもの そうとはまだ知らなかった 貴女の生まれた夏の日 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:54:26隠された朝が育っていく夏 薄青い月夜にだまされ 黄色い帽子を脱ぎ 目と目を合わせ 夜を葬る 胸に 魚の尾が跳ねる (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 23:53:41あなたのいいところはね、坊や。死なないところよ。だって、主人公は死なない。ママの物語はそこで止っている。ハッピーエンド。だから、坊や。死にたくなったら、ママの言葉を思い出して。主人公でいてほしいの。だから、坊や。泣かないで、あなたの分までわたしが泣いた。(サマータイム)#pw夏組
2013-08-04 06:55:58早朝。 すべてのものが宝物になる準備をしている 朝顔達も起き始め 匂いも朝に迎えられて そして最後に太陽が月と交換して宝石のようになる。 あなたにも伝えてあげたいこんな夏。 (サマータイム) #pw夏組
2013-08-04 22:06:00*** おまけ ***