経済って何？（GDP、成長、仕事、比較優位）

ブキャちゃま@脱出おひとり島 @NikTesl

経済って何？経済成長が大事と言う人もいれば、もう成長できないと言う人もいる。しかし僕は、GDPという数字は幻、まやかし、意味のない（少なくとも意味の薄い）ものだと思う。 例えば、家事労働はGDPに組み込まれていない、という話がある。

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AさんとBさんがいて、普通はそれぞれが自分の食器を洗うわけだが、AさんがBさんに、「一万円払うのでうちの食器を洗って下さい」と仕事を依頼する。Bさんは一万円の売上（賃金）を得てAさんの食器を洗う。その後、その一万円をAさんに渡して、「うちの食器を洗って下さい」と。

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すると、ゼロのはずのGDPが、２万円増える。現象としては、相手の食器を洗うことにしただけで、変わらないにも関わらず。これと似たことを繰り返せば、GDPはいくらでも増やせる、ということ。 ただ、Bさんが、自分の食器も洗い、ついでにAさんのぶんも洗う、となれば違う。

ブキャちゃま@脱出おひとり島 @NikTesl

二人分の食器を同時に洗うことによって多少は効率が良くなるはずだし、もしかしたらBさんは食器洗いがとても上手い人かもしれない。 そうしたら、Aさんは一万円払いっ放しになってしまうため、別の何かをして埋め合わせをしなければいけない。そしてそれはAさんの得意なことをすべきだ。

ブキャちゃま@脱出おひとり島 @NikTesl

「自分の得意な仕事以外をするのは全人類に対する罪」とある人にメールしたが、このフレーズは自分でも結構気に入っている。これこそが経済って何？への答えで、それぞれが比較優位に特化し、効率を上げることで、今の豊かな社会ができている。

ブキャちゃま@脱出おひとり島 @NikTesl

ちなみに、食器洗いの例えで言うと、AさんとBさんの経済に対して、どこかのCさんが食器洗い乾燥機というものを開発して、Bさんの仕事がなくなってしまっているのが現代。GDPは、食器洗い乾燥機の売上だけで、Bさんの賃金はゼロだ。 それでも、別に良くない？

ブキャちゃま@脱出おひとり島 @NikTesl

だから、GDPの成長率がゼロ（もしくはマイナス）だから、日本は停滞している、という理屈は、おかしい。名目・実質に限らずね。 GDPゼロ成長でも、一日一日、一秒一秒、どこかで何らかの改善が行われていて、人々の生活は良くなっている。