写真が先 観覧車(仮)写真課の悠&よぴーさんからのお題。本文募集中!

竹の子書房写真課の悠&よぴーさんからのお題です。 http://yfrog.com/jbfsxssj こちらのお写真より生み出されたお話を、広く募集しております。
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悠&よぴー @yuuandyoppy

@ts_p 【写真が先】ホラーかBLか、それとも…どなたかこの写真でお話を書いてください( `•ω•´) http://yfrog.com/jbfsxssj

2010-09-28 08:59:56
加藤AZUKI(芸歴三十ン年)@「忌」怖い話 大祥忌 @azukiglg

@ts_p 【写真が先】ホラーかBLか、それとも…どなたかこの写真でお話を書いてください( `•ω•´) http://bit.ly/9sqeeo 写真課の悠&よぴーさんからのお題。昔、観覧車テーマのミニ小説連載してたっけなあ。恋運暦でなw

2010-09-28 09:04:16
サデスパー堀野(餡子は中道) @aniz0213

@ts_p 寝る前に「観覧車」で怪談でも…と思ったが、どうしてもヘンな方向になっちった。「絵or写真が先」シリーズってノンジャンルでしたっけ? まぁ、いいや。ダメならトゥギャらないということで。タイトルは「ゴンドラ回る」(すいません、よぴーさんm(_ _)m )。 #tknk

2010-09-29 03:38:15
サデスパー堀野(餡子は中道) @aniz0213

ゴンドラ回る。ふわふわ回る。お家がとっても小さいね。ゴンドラ回る。かんかん回る。お空を飛んでるみたいだよ。ゴンドラ回る。きりきり回る。お日さまきれいだ、こんにちは。ゴンドラ止まる。ごうんと止まる。ゆらゆらゆれたよ地震かな。ゴンドラ落ちる。くるくる落ちる。パパと一緒にぺっしゃんこ。

2010-09-29 03:38:50
クロミミ @kuromimigen

@ts_p 「写真が先 観覧車(仮)」に投稿します。タイトルは『半身』#tknk

2010-10-01 18:14:49
クロミミ @kuromimigen

@ts_p 廃遊園地。閉ざされた空間。全ての電源が落とされた夕暮れに、切り離された夢。そびえ立つ観覧車。天辺のあれはゴンドラじゃなくて、鳥籠。あの日からずっと、私の魂はあそこに囚われたまま。何年も迷った。迷い続けた。鉄骨にロープを掛ける。最初の一歩は踏み出した。さぁ、取り戻そう。

2010-10-01 18:15:31
水崎沙亜乃 @roseroserose3

各方面の方々にご迷惑をおかけつつ投下させていただきます。@ts_p 【写真が先 観覧車(仮)】 http://togetter.com/li/54548 「不機嫌な空」 #tknk

2010-10-07 01:33:10
水崎沙亜乃 @roseroserose3

不愉快そうに彼は乗り込んだ。不安な気持ちを押し殺し、椅子に腰かける。不機嫌な彼。不埒を隠し通したい私。やがて空へと近付く頃、彼が唇を押し付けてくる。私のキスは不自然じゃなかっただろうか。このまま空から落ちてしまえば、二人自然に死ねるのに。硝子越しの風景が歪んで不思議に見えた。

2010-11-22 20:48:10
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「お疲れさまー」バイトを終えて着替えている最中、携帯が鳴った。メロディーで祖母からだと分かる。『アンチェインド メロディ』。祥子は知らないが有名な曲らしい。「あたしからのメールの着うたはこれ!」そう指定したのは祖母、初音であった。初音は78歳という高齢ながら、やたら活発である。

2010-10-10 00:26:57
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

携帯を使うなどは朝飯前、今ではブログも開設しているぐらいだ。『初めての音』というブログは、若者や主婦から絶大な人気を得ていた。祥子は、祖母が大好きである。小さな体に溢れるバイタリティは、幼い頃からの祥子の憧れだった。祥子が上京を決めた時、両親を説得してくれたのも祖母である。

2010-10-10 00:27:15
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

メールの件名は、いつも通り『初ちゃんだよ』『急で悪いけど、今週の土曜日空けといておくれ。乗せてって欲しい所が有るんだよ。よろしく頼みます』当日、待ち合わせ場所に現れた初音を見て、祥子の口は開いたままになった。『何てまぁかわゆらしい婆様だこと』開いた口の奥で言葉が引っ掛かっている。

2010-10-10 00:28:27
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

初音は桜色のワンピースに真っ白なカーディガンを羽織っていた。「おばあちゃん、何よその格好は」「知らない?フィフティーズファッションよ。ほんとならポニーテールにしたいけど、悲しいかな毛が足りない」それより、と祥子を引っ張る。「病院で時間食っちゃった。急いで玉丘遊園地に行っとくれ」

2010-10-10 00:30:34
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「玉丘遊園地ぃ~っ?」「急ぐの」「はいはい」車に乗り込むなり、初音はi-Podを取り出すとカーステに繋いだ。流れて来たのはアンチェインドメロディーである。「何よ、ばあちゃん。またこの歌…」祥子の言葉は尻すぼみに途切れた。初音が涙を流していたからだ。

2010-10-10 00:31:53
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「ばあちゃん…何かあったの?…そう言えば、じいちゃんは元気?」祥子は嫌な予感と共に尋ねた。初音は、真っ直ぐ前を見たまま答えた。「もうそろそろお迎えが来るだろね」「え…」「癌。あとひと月保てば御の字でしょな」「でしょなって…」「赤」「え」「赤信号」祥子は慌ててブレーキを踏んだ。

2010-10-10 00:34:04
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「安全運転で頼むわね」再び走り出した車内で、初音は相変わらず前を向いたまま話した。「じいさんとあたしは、22の時に知り合ったの。かっこ良かったぞ、あの頃のじいさんは」初音は思い出に浸るように、ゆっくりと目を閉じた。「リーゼントがよく似合ってた。二人でよくツイストを踊ったものよ」

2010-10-10 00:36:07
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「あたしがね、やってるブログで永遠の愛ってなトラックバックテーマが有ったのよ」「トラックバックテーマ?」「ま、要するに討論会のお題ね。それについて記事にするの。その中に玉丘遊園地の事が書かれてあった」ようやく玉丘遊園地の名が出てきた。

2010-10-10 00:37:42
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「土曜日の玉丘遊園地、観覧車の一番上で愛する人とキスすると、永遠の愛が約束されるんだって…あ、見えてきた。あれよ、あの観覧車」「さ、急ぎましょ」ほとんど走るように初音は入り口のゲートを抜けた。脇目も振らず、一直線に観覧車を目指す。「大人二枚」初音はスタスタと乗り口に向かった。

2010-10-10 00:39:15
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

祥子は置いてきぼりだ。「ばあちゃん、チケット!」初音はクルリと振り返ると、手を振りながら言った。「永遠の愛は二人きりにならないとダメなのよ、ごめんね」「二人きりて…ばあちゃん一人じゃ」「大丈夫。連れて来たから」初音はカバンから携帯電話を取り出した。待ち受け画像は夫であった。

2010-10-10 00:53:28
つくね乱蔵・絶望系実話怪談作家 @t_ranzo

「これで二人なの」初音の乗った箱が一番上に着いた。「あたしのテディボーイ。二人は永遠の恋人よ」初音は待ち受けの夫に向かい、そう話しかけてキスをした。帰りの車内にアンチェインドメロディーが流れる。初音は眠っている。夢の中で、大好きなテディボーイとツイストを踊っているに違いなかった。

2010-10-10 00:44:32
もりか @_molica_

@ts_p さて、私もちょっと投下しますよ。「写真が先 観覧車#tknk

2010-10-11 22:13:29
もりか @_molica_

@ts_p 眼下には見慣れた町がジオラマのように広がっている。強い風にあおられて、ゴンドラはぎしぎしと揺れた。「こえー、なんか落ちそうじゃね?」はしゃぐような亮の声にも、緊張は解けない。なんで俺が亮と二人で観覧車に乗ることになったかというと、一緒に来た女子が

2010-10-11 22:14:14
もりか @_molica_

@ts_p 「もう歩けない!あっちで休むから好きにしてて」とデートを放棄したからだ。デートとはいっても、親にもらった遊園地のチケットがあるから、なんとなく男2女2で行く?ということになっただけで、まったくといっていいほど色気はない。はずだった。

2010-10-11 22:14:45
もりか @_molica_

@ts_p でも、亮が女の子たちとそつなく付き合っているのを見ていると、引き絞られるように胸が痛む。普段見ることのない亮の表情がまぶしくて落ち着かない。だから、女の子たちが休憩に行ってくれてほっとした。 自分が密かに想う友人と、しばし囚われの身になるなんて思いもしなかったけど。

2010-10-11 22:16:04
もりか @_molica_

@ts_p ゴンドラは頂上を目指してゆっくりと登っていく。途絶えた会話に息苦しさを感じて、気づかないうちにため息をついていたようだ。「どうした?酔ったか?」向かい側に座っていた亮が体をこちらに寄せる。「あ…なんでもない」視線を避けるように外を見ると、かなたにきらめく光が見えた。

2010-10-11 22:16:52
もりか @_molica_

@ts_p こんなところから海が見えるのは意外だった。 しろく輝く海面を見つめていると、亮もそれに気づいたようだ。「あー、海だな」同じものを見ている。それだけで胸がいっぱいになった。想いを告げることはできない。想うことさえ罪を重ねるようでつらい。

2010-10-11 22:17:26