福島第一原発汚染水問題について~後藤政志氏の技術の解説~
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【福島第一原発汚染水問題について~後藤政志氏の技術の解説~】 ◆汚染水 海へ流出(東京新聞8月9日) ◆遮水壁の設置と問題点(東京新聞8月8日) ◆汚染水 汲み上げ開始(東京新聞8月10日) ◆汚染水対策に税金投入(朝日新聞8月7日 夕刊) ◆汚染水問題の意味
2013-08-11 11:36:27
後藤氏:地下水1000t のうち、400t は1~4号機の建屋の地下に流入。200t が5・6号機、残りの400t は海に出ているのではないかということ。その400t のうち汚染されているのは、政府試算だと300t 、東電試算だと100t のみで残りはキレイな水と強調している。
2013-08-11 11:46:01
後藤氏:今現在、地下水の水位の方が高いから建屋へ400t 流入している。遮水壁とは、パイプを入れて土の中に入れて凍らせるもの。問題点としては、地下水を遮水壁で止めると、プラント前の水位が下がり、建屋から高濃度の汚染水が出てくる可能性がある。
2013-08-11 11:51:06後藤氏:東電は海への汚染はないとしていた。しかし流出していたとやっと認めた。遮水壁の話は最初からあったのに、ずーーっと放っておいた。細かいデーターをとるということをやってこなかった。少ないポイントでデーターをとり、放射性物質(汚染水含め)は漏れてないとしていた。
2013-08-11 11:55:47
後藤氏:東電は地下水を遮水壁で海側で止めていたが、今は遮水壁の壁を地下水が乗り越えたり遮水壁の横から周り込んだりしている状態。今日から何をしたかというと、遮水壁前の井戸の水を汲み上げて、トレンチから水を戻すことをしている。
2013-08-11 12:03:06
後藤氏:東電だけには任せられないということで、国が税金投入へ。鹿島建設による300~400億の工事になる。遮水壁について議論をしていたのに途中でやめた。推測するに、少ないデーターから海に汚染水がでていないのなら放っておけばいいとしていたのではないか、と。
2013-08-11 12:11:14後藤氏:海の方に汚染水がいっていないとしていた東電の責任は非常に重い。普通は流出していると考える。規制委員会もモノの見方が甘かった。思い出して欲しいのは、原発事故後にメガフロートを準備していたにも関わらず、海に汚染水を流し、海外・漁業関係者の不評をかったこと。
2013-08-11 12:15:32後藤氏:東電は ①対策をとればできることをきちんとやる ②先行きが厳しいことは、できる限りのことを、最初からどうするのか練っていく これをやらずに、後手後手にまわった。
2013-08-11 12:19:33後藤氏:2011年4月のロードマップでは汚染水のことを「保管可能な施設に移動」と挙げていた。2011年12月に原発事故の収束宣言が出されたが、これは「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられているという目標の達成」の状態だが、今回の海洋放出で全く嘘であることが分かった
2013-08-11 12:25:26後藤氏:東電と政府の責任は非常に重たいと思う。遮水壁を周囲で囲って作ったとしても、下の方はどうなのかとか、上から溢れてくるということの全体把握が必要になる。
2013-08-11 12:27:51
後藤氏:今は場当たり的。抜本的な解決策があるかというと、私はそう単純ではないと思っている。技術的に非常に不可能な部分を含んでいる。
2013-08-11 12:30:27後藤氏:遮水壁ひとつとっても、この技術は部分的には適用していることはあるかもしれないが、全体に適用するのは初めてのトライ。しかも非常にエネルギーが加わる。凍らせるから、発電コストとかも気になる。熱量計算の問題。汚染水問題は、簡単に解は見つからない問題だと思う。
2013-08-11 12:33:59後藤氏:東京湾の一部の海底で高濃度の土や魚がでている。” 放射性物質がそれ程多くなければ捨ててもよいという基準 ” があり、どんどん海洋にだす、でも一時期ではなく、「ずっと多量に」だしているから、どこかで濃縮される懸念がある。「総量」が大事。
2013-08-11 12:40:06後藤氏:大量にかつ、ずっとだし続けるのだから、先程の緩めた基準を使うのはおかしい。この基準を使うのは安易すぎると思っている。
2013-08-11 12:42:23