#鳳翔の艦娘講座 番外編　給兵艦・樫野さん編

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、では提督さんから良いお題を頂きましたので。 少し時間を頂きまして、 #鳳翔の艦娘講座 番外編と参りましょうか。 今日の番外編のお題は、給兵艦「樫野（かしの）」さんです。

鳳翔 @Housyou_kankore

樫野さんは、大和さん達とは切っても切れない関係にある艦ですね。 先ほどの信濃さん関連のお話から、ちょっと興味を引かれましたので、取り上げたいと思います。

鳳翔 @Housyou_kankore

給兵艦というのは、所謂補給艦の事です。 主に武器・弾薬を運ぶ為の艦なのですが、樫野さんについてはちょっとだけ違う給兵艦となっています。 と云いますのは、樫野さんは大和さんたちの主砲塔、主砲砲身を運搬する為に作られた重量物運搬船だったのです。

鳳翔 @Housyou_kankore

そもそも大和型の存在は国内外には厳重に秘密にされていました。 その為、通常であれば主砲などを運搬する船は民間船を用いて運搬する事が多かったのですが、秘密保持の観点からすると大和型の主砲を運搬するには、民間船だと問題がある。

鳳翔 @Housyou_kankore

そう云った観点から、大和型の主砲については軍が直接運搬する事になりました。 これを受けて、大和さん・武蔵さんが建造される事が決定された時に、同時に樫野さんも建造が決定されました。 １９３９年７月に起工、１９４０年１月に進水、１９４０年７月に竣工をしています。

鳳翔 @Housyou_kankore

運ぶ物が重い為、樫野さんは建造に当たって色々な工夫が行われました。 船体は完全な二重構造、強度確保の為上部が捲れた様な構造。 また、そのサイズから樫野さんは同時に主砲砲身を６本、主砲塔を２個運搬が出来ました。 丁度２個砲塔分ですね（４６ｃｍ３連装なので）

鳳翔 @Housyou_kankore

さらには、外国技術の習得のため、機関に外国製機関を搭載して居ます。 単純な缶圧比較としては、樫野さん搭載の缶圧が島風ちゃんの缶圧を上回っていたそうです。 また、運搬サイズ的なお話では、５１ｃｍ砲の搭載を計画していた超大和型戦艦の砲塔運搬も想定されていたそうです。

鳳翔 @Housyou_kankore

１９４１年、武蔵さんの砲塔部品輸送の為、呉から長崎へ航海。 ただし、本来目的の大和型砲部品輸送に使われたのは、この１回のみだったそうです。 以降は通常の輸送任務に従事していましたが、１９４２年９月、台湾沖で米潜水艦グロウラーの雷撃により沈没してしまいます。

鳳翔 @Housyou_kankore

この沈没と、ミッドウェー海戦の敗北による空母増産計画により、信濃さん用に作成された砲身は、使われる事も、運ばれる事も無く置いておかれたそうです。 そう考えると、ちょっと複雑ですわね。

鳳翔 @Housyou_kankore

樫野さんの諸元ですが。 全長１３０ｍ、全幅１９．９ｍ、基準排水量１０３６０トン、速力１４ノット。 １２ｃｍ単装高角砲２基２門、 １３ｍｍ３連装機銃２基６門を搭載。 貨物は５８００トン、２６０名を輸送可能でした。

鳳翔 @Housyou_kankore

樫野さんがもし信濃さん用の砲部品を輸送出来ていたら。 信濃さんは予定通り、大和型戦艦として建造を終えていたのかもしれません。もっとも、これはあくまで「ＩＦ」のお話であり、現在では想像の範疇でしかありませんわね。

鳳翔 @Housyou_kankore

以上で、今回の #鳳翔の艦娘講座 番外編、給兵艦・樫野さん編を終了したいと思います。 ご静聴ありがとうございました。 番外編では、私が時間がある時に興味が持てましたお題について取り上げたいと思います。武器・艦娘・戦歴、何でも取り上げたいと思います。次回の番外編をお楽しみに♪

simo@紗希＆ツチヤ教徒 @simoMC3

@Housyou_kankore　鳳翔さんに茶々入れるのも申し訳ないのですが、給兵艦とか給糧艦は一般的な呼び方で本来海軍艦籍簿では「運送艦」という扱いです。給兵艦の場合は「運送艦（給兵）」となります。なんでも運ぶのが仕事なのです（給糧艦は不衛生なものは運べませんが）。

鳳翔 @Housyou_kankore

#鳳翔の艦娘講座 番外編は、その時その時で気が向いた？物を取り上げる傾向があります。 ですから、私に何かそんなお話を振って頂ければ、取り上げてみたいと思います。よろしくお願いしますね。

simo@紗希＆ツチヤ教徒 @simoMC3

@Housyou_kankore 実際、樫野のような艦は他にもいまして、運送艦知床（給油）が、改装されて、八八艦隊計画の主砲搬送に使われたりしていました。改装されたので、そのスペースで石炭を運ぶことになったため「給油」から「給炭油」に変更されています。