加賀さんによる「間宮」の解説

加賀 @CV_Kaga

ということで今晩は突然ですが給糧艦である間宮さんの話をしましょうか。

加賀 @CV_Kaga

需要以前の問題に今まで紹介や説明のようなことがされていないか心配ね…

加賀 @CV_Kaga

特に誰もやっていないようなのでやりますね。

加賀 @CV_Kaga

1914年に第一次世界大戦がはじまると日本は日英同盟に基づいて、連合国として参戦します。

加賀 @CV_Kaga

第一次世界大戦の主戦場は欧州でしたが、日本はアジア圏にあるドイツ帝国の租借地や保護領などを攻撃しました。

加賀 @CV_Kaga

1918年に戦争が終結しパリ講和会議に参加した日本は、ドイツが支配下に置いていた赤道以北の太平洋上の南洋諸島を委任統治領として獲得しました。

加賀 @CV_Kaga

これにより海軍の行動範囲も飛躍的に拡大し、艦隊は寄港地での補給だけでは対応できなくなっていきます。

加賀 @CV_Kaga

そのため艦隊に随伴して糧食の補給を行う給糧艦が必要となっていきます。

加賀 @CV_Kaga

そこで大正13年(1924年)7月に給糧艦間宮は日本海軍初の給糧艦として神戸川崎造船所で竣工しました。

加賀 @CV_Kaga

では性能の方を話していきましょうか。

加賀 @CV_Kaga

性能諸元は、 全長144.8m、全幅18.59m、喫水8.43m 基準排水量15,820トン、速力14ノット。

加賀 @CV_Kaga

兵装は、 14cm砲2基、 8センチ高角砲1基。 というようになっています。

加賀 @CV_Kaga

あくまで特務艦なので武装は貧弱ね。

加賀 @CV_Kaga

ですが間宮さんのお仕事は戦闘ではありません。 食糧の補給です。

加賀 @CV_Kaga

ということで給糧艦としての性能を話しましょうか。

加賀 @CV_Kaga

食材の積載能力は… 白米560トン(尺貫法で表せば約373万3333合ぐらいかしら…)、 肉類130トン、 その他合わせて約1000トン。

加賀 @CV_Kaga

これは艦隊1万8千人の将兵の食事を約3週間賄うに足りる量ね。

加賀 @CV_Kaga

さらに乗組員283名の内3分の1が軍属(軍隊において軍人以外で従軍する人の事)。

ろめ🐥トレードマン @JohannesRome

@CV_Kaga これは、行動中の艦隊に直接補給するという艦になるのでしょうか？

加賀 @CV_Kaga

その中には菓子屋、豆腐屋、肉屋などの職人もおり、それぞれの分野ごとに艦内に食品製造や加工を行う様々な作業室があったようです。 皆さんの好物であるアイスクリーム、最中、羊羹などといった甘味も作っていました。

かみたけ/かなた @kamitake

@CV_Kaga 単純に大っきい冷蔵庫積んだ船、とかではないのですね…すごい

加賀 @CV_Kaga

さらに食べ物だけでなく洗濯なども引き受けていたそうです。 広めの士官室では艦隊の将兵の同期会なども行っていました。 また優秀な無線装備も備え、無線探知艦としての機能も有しました。

加賀 @CV_Kaga

@kamitake 艦隊の台所みたいですね

加賀 @CV_Kaga

平時は艦隊への補給を主とし、戦時は食糧輸送が主な任務となった間宮ですが、戦局が悪化するにつれて輸送任務も容易なことではなくなっていきます。

加賀 @CV_Kaga

1943年10月父島付近で米潜水艦セロの攻撃により損傷。 翌年44年の5月には東シナ海で米潜水艦スピアフィッシュの攻撃により再び損傷。