人生における「中庸」とは何か？反原発・コスト削減に見る「残酷なる理想」

黒猫亭 @chronekotei

元々の本題に戻ると、オレは今の財界人の経営能力って好況時よりも後退していると思っていて、それはデフレスパイラルと謂う本来異常な社会状況に過適応する形になっているからで、その後退した経営能力を支えていたのは縮小経済における雇用サイドの買い手市場と謂う異常な状況だったと考えている。

黒猫亭 @chronekotei

ワタミやユニクロみたいな、普通の経済原理からすると異常な企業が躍進したと謂うのは社会状況が異常だったからで、そう謂う異常な社会状況に過適応する形の経営システムってのも当然異常だと思っている。じゃあ、そこから景気が回復して健全な経済状況になったらどうするのか、と。

黒猫亭 @chronekotei

現状の雇用サイドが圧倒的に強い異常な社会状況を前提に、労使間の関係をドライなものに落とし込んで流動性を高めた場合、多分下手をすると旧来からの財閥企業がボコボコ潰れる事態に発展するだろうと思う。

黒猫亭 @chronekotei

でも、今の財界人がそんな血も涙もないレッドオーシャン的な社会状況を望んでいるのかと謂うとそうではなくて、多分そんな事態にはならないと楽観しているんだろうな、と思ったり。

黒猫亭 @chronekotei

どうせその頃にはオレは死んでるだろうからどうでもいいっちゃいいし、いい気味だと謂う言い方も出来るけど(笑)、これから少子高齢化の世の中になってどんどん社会状況が厳しくなると謂う状況で、伝統企業がボコボコ潰れてもいいとも思わない。

黒猫亭 @chronekotei

だからまあ、消極的な希望ではあるけど、なるべく莫迦の意見が通らないような世の中になったらいいなぁ、くらいのことは考えていますよ(笑)。

黒猫亭 @chronekotei

莫迦もハサミも使いようなのに、あたら将来性のある若い人材や、あるいは経験も実績も能力もある人間を、わざわざ難点を見附けて篩い落とす為に圧迫面接するなんてのは馬鹿げた異常な社会状況だとしか言い様がない。そんな異常な状況に過適応した経営術がマトモだとは到底思えないね。

黒猫亭 @chronekotei

そんな労使慣行が横行することで経済活動がどんどん拡大していると謂うなら話はわかるけど、どんどんじり貧になっているのでは企業経営者にだって何の得もないじゃないですか。

黒猫亭 @chronekotei

経営サイドがギリギリまで人件費を節約出来て、その上で労働者を奴隷のようにコキ使って菜種のように最後の一滴まで絞り尽くせるならこんなに楽な経営はないんですよ。でも、それが罷り通るような社会状況では経済発展それ自体があり得ない。やっぱりその中間点を賢く探っていくしかないんですよ。

黒猫亭 @chronekotei

究極の買い手市場で労働者の管理に全然気を遣わなくてもいいし使い捨てても構わないのなら、労務管理にコストが掛からなくて楽でしょう。でも、それは単に手間が掛からなくて楽だと謂うだけで経営的にはとても苦しい社会状況じゃないんですかね。

黒猫亭 @chronekotei

「莫迦に載っかると死ぬ」と謂う話としては、以前の参院選で池田香代子さんが同じ反原発である山本太郎の言動について悩んでいるとか言ってるのを聞いて「え、なんで悩むの？」とかまったく理解出来なかったな。

黒猫亭 @chronekotei

そんなのは、意見や主張が同じでも、莫迦に載っかったら百害あって一利もないと謂うだけの話で、意見や主張が同じであることは載っかってもいい相手かどうかを何も担保しないとしか言い様がない。「野球好きに悪い人はいない」と同じくらい馬鹿馬鹿しい話でしかないよ。

黒猫亭 @chronekotei

反原発だろうが原発推進だろうが段階的脱原発だろうが、公論においては莫迦に載っかっちゃダメだ。莫迦って誰の為にもならない莫迦なことをしでかすから莫迦なんだよ。

黒猫亭 @chronekotei

少なくとも、オレは山本太郎の言説がどれだけ反原発に益するかよりも、彼の福島差別発言で傷附く人が出てくることのほうが遙かに理不尽だと思う。

黒猫亭 @chronekotei

他人を不幸にしないと実現出来ない理想なんてそれだけで理想たるに値しないよ。

黒猫亭 @chronekotei

何故人が理想に惹かれるかと言ったら、それは理不尽ではない美しい理念だからだろう。理不尽な犠牲を伴う理想なんて、それだけで概念矛盾だよ。

黒猫亭 @chronekotei

まあ、誤解のないように言い添えておくと、オレが山本太郎を莫迦だと言うのは、知的な能力の欠如を言ってるんじゃなくて、考えるのをやめたからだよ。考えたら何が正しいのかわからなくなるから考えるのをやめた人間が正しさを語るなんて莫迦げた茶番でしかない。