戦力の軽量化が肯定される背景って多分こんな感じ

 近年の戦力の軽量化≒省力化の傾向には、非対称戦とか局地戦といった理由の前に、多分こういう前提があるんだと思います的お話。  尚、近年の島嶼防衛の話は「表に出し易いネタだから」頻繁に遡上に上がり始めた模様。  2013/08/24:ネタの前振りっぽいのと他を追加。  2013/09/09:新しい安全保障観っぽいネタ追加(未完)。 続きを読む
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錆猫 @Nyar_Horten

当り前な話と言うか、大規模紛争への備えは当り前の如くしているという前提を踏まえた上で、其れ以外の時流に沿った起こる可能性の高い事態に対処する、という話でしか無いと思うの>各種事態への実行的な対応

2013-08-01 05:33:54
錆猫 @Nyar_Horten

そも、有事を抑止する為にその前兆の顕在化と事態の変化(悪化と言換えてもいい)に対処しよう(要するに低烈度の内に事態を収拾したいor低烈度の状態に圧し留めたい)というのがだいなみっくなでぃふぇんすの主旨やと思うの>基本方針。と知ったかしてみる

2013-08-01 05:37:32
錆猫 @Nyar_Horten

陸自が交戦する可能性の高い地点が、面積的に制限を受ける局地に限定される傾向が高まり、その結果として(経費的に)取り回し易い軽部隊が(即応戦力としての≒可能ならば失地回復の)主体となる可能性が高くなっているとされる理由は何だろう、と思わなくはない

2013-08-11 10:52:05
錆猫 @Nyar_Horten

また、仮想敵としては双方の戦力投入量が限定され(有効打となり得る火力の格差を減らす事ができる)、且諸条件から防御側の反応が遅れることが期待出来る局地(日本で言えば島嶼部)は費用対効果の高い目標と言えるのは確かと思うけど、本当にそれだけかしら

2013-08-11 10:54:52
錆猫 @Nyar_Horten

そも国自体、常に有形無形の闘争に晒され続けている訳で、そういう意味では平時有事の境目など最初から無く、ただ第三者が見た目から其れを設定したに過ぎないのかもしれない

2013-08-11 15:06:30
錆猫 @Nyar_Horten

元々、有事という状況自体、損失が顕在化したというだけで、実際には平時の段階から仮想敵とのやり取りで目に見えない・見え難い形で損失は発生しているし、有事を明確に指向しないものの、自分の立場を有利にする為の外交や経済、軍事といった各分野による働きかけは日常的に行われている訳で

2013-08-11 15:11:46
錆猫 @Nyar_Horten

これを戦争(一国が他国に対して行う最後の威力行為)という概念?として捉えると、其れは違うとなるのだろうけど。しかし、戦争は政治・外交の延長との認識、或は同時に国家の存続は常に生存競争という名の闘争の上に成立っているって感じで考えるとどうじゃろう

2013-08-11 15:16:58
錆猫 @Nyar_Horten

そう考えると、平時(平和)と有事(戦争)の境目は無いと断言は出来なくとも、恐らくかなり曖昧な境目になるんじゃないかとか思わなくはない(あるのは事が起きているか起きてないかの違いだけ。戦争は、あくまで生存の為の闘争が激化し顕在化したものと見れるのではないかにゃ、と)

2013-08-11 15:22:51
錆猫 @Nyar_Horten

其れを示すかの様に、近年の各国の防衛方針には(国家や組織を対象とした)低烈度の紛争、或は其れ未満の平時に於ける治安活動から大規模紛争まで、それらの段階に境目の無い対処・抑止行動を謳っているものが多いっぽい(例えば我国の防衛白書とか)

2013-08-11 15:30:07
錆猫 @Nyar_Horten

亦、米国や中国といった国はサイバー戦や三戦といった概念を示す事で、平時より軍事力による直接的衝突を必要としない、目に見え難い闘争が起き得る可能性を示唆しているとも言えるかも(示唆と言うか、既に起きてるっぽいんですけどー…)

2013-08-11 15:34:18
錆猫 @Nyar_Horten

ただ、そういった一見地味な活動(闘争)は、地味ゆえに明確な成果を認識し辛く、その行動は長期化し易い傾向にあるといえる、と思うの(弱気。例えば米国はイラクの反抗勢力に対する治安戦という低烈度の闘争に何年拘束されたか、とか)

2013-08-11 15:38:34
錆猫 @Nyar_Horten

更に言えば、大規模紛争には兆候があり、後の視点から見れば兆候と言える情勢の変化、或は治安活動~低烈度の衝突といったものに適切に対処出来ていれば或は其れは起きなかったのではないか、という事例は割と有ったりする(例えば朝鮮戦争。米が本腰を入れた対韓支援を続けていたら?とか)

2013-08-11 15:46:09
錆猫 @Nyar_Horten

多分、例えば我国の現大綱とかが大規模紛争より低烈度の紛争や其れ未満の事態への対処を指向し、軽戦力主体の省力化の進んだ戦力構成や戦力の効率的運用の基盤てな辺に注力する傾向にあるのはそんな理由なんじゃないかな、と(局地戦への志向云々は多分二の次以下の理由なんかもしれない)

2013-08-11 15:51:25
錆猫 @Nyar_Horten

但し。特に国家間の紛争はだけど、大規模紛争が起こり得ないのではなく、多分経済や信用を致命的な水準に貶めない程度の短時間で大規模紛争の決着が図れる可能性が低いと判断せざるを得ないだけの防者の優位性を其々が有した上でそういった判断が為されてるんだろうなと思ってみたり

2013-08-11 15:56:31
錆猫 @Nyar_Horten

(無論、衝撃力足り得ない軽戦力に防者の優位性を確立出来るなんて思っちゃいないのであしからず)

2013-08-11 16:00:33
錆猫 @Nyar_Horten

(というか、防者の優位性が期待するに足るからこそ、其れの効果が面積当りの火力の限界や主権者の関心の関係から減じる傾向にあると言える、そして成功すれば比較的少ない労力で相手の権益を削り取る事が可能と言えなくもない局地戦への志向を促してるんじゃないかな、とも思わなくはない)

2013-08-11 16:06:17
錆猫 @Nyar_Horten

以前、今後の戦争は恐らく単純な正面戦力の衝突ではなく、シームレスな消耗戦(平時有事の境目の無い国家総力の消耗戦=個人的な造語)になると想定されてるんじゃね?みたいな事を言ったけど、それは以上が理由やよ、といった感じのグダグダ話だったり

2013-08-11 16:14:00
錆猫 @Nyar_Horten

ちなみにネタ本はお馴染み防衛白書と東アジア戦略概観、あとはクレフェルト「戦争の変遷」。…劣化版クレフェルト話乙と言うツッコミは甘んじて受ける所存

2013-08-11 16:16:11
錆猫 @Nyar_Horten

(個人的に日えふぺけで15やEFでも桶的傾向にあったのは、脅威の低烈度化と長期化に割と即応できて「使い潰せる」機材としての需要を第一義に考えたこと(要するに23大綱)に起因する訳で、割と機材の能力云々はどうでもよかったり(色々見通しが甘かったのは否定しない)

2013-08-24 10:56:16
錆猫 @Nyar_Horten

(というと、空の軽戦力化に賛成してる様に受取れるかもだけど、空の場合、重戦力の補完が日米安保的に割と容易である事、周辺に比して高度な火力のプラットフォーム(としての戦闘機)を扱う支援体制という、軽戦力導入容認を担保する要因があるからこその其れなんよ、と一応言い訳)

2013-08-24 11:01:46
錆猫 @Nyar_Horten

日本に於ける新しい安全保障観、というか将来(或は既に現在進行形かもしれない)の戦争の形、にゃあ…

2013-09-08 13:20:16
錆猫 @Nyar_Horten

個人的には、防衛白書やらの公開情報から鑑みて以前も呟いたシームレスな消耗戦てな形になると思うの(>http://t.co/J2llYE3ojM

2013-09-08 13:23:31
錆猫 @Nyar_Horten

多分、これ自体は、自衛隊の関係する面に於いては所謂グレーゾーンの事態(の常態化)も含め、旧来の平時から有事にかけての其れとさして変らない。単に脅威が局地的・制限的なものが主体になり、旧来の大規模紛争前提のハイエンドな装備では費用対効果的に厳しくなったというだけと思う

2013-09-08 13:28:21
錆猫 @Nyar_Horten

但し、脅威が局地的・制限的という形で低烈度化したのは、大規模紛争が以前以上にハイリスクハイリターンになった(≒抑止力の増大)ことの裏返しでもあって、低烈度化を理由に質的戦力の大幅な削減や其れの更新を止める事は恐らく本末転倒な結果になると思われ

2013-09-08 13:37:01
錆猫 @Nyar_Horten

要するに、敵に味方(というか自国の主権者)が容認しかねる損失を与える重戦力、亦は其れを提供可能な同盟関係という担保がある為、其の戦力を面積的・費用対効果的に動かし難く、結果として戦力差を局限出来そうな低烈度の紛争を志向したのが、恐らく近年の傾向なんだと思う

2013-09-08 13:43:14