#という赤城さんどうよ 私的まとめ

@t2kai2 さんの作ったハッシュタグ #という赤城山どうよ を私的に時系列順でまとめました。何か差し障りあるようでしたらお知らせください。
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T-2改 @t2kai2

提督「心配しなくてもお前たちを放り出したりはせんよ、安心しろ」 赤城「はぁ……待ってください。お前"たち"ですか?」 提督「…何だ、不満か」 赤城「……」 #という赤城さんどうよ

2013-08-27 23:14:22
T-2改 @t2kai2

提督「……いざとなったらこの零戦で助けに行く。何があっても、お前だけは絶対に守りきる」 赤城「あ…」 提督「これでいいか? 結構言うの恥ずかしいんだぞ」 赤城「…じゃあ、合格にしてあげます」 提督「何だよそれ」 #という赤城さんどうよ

2013-08-27 23:16:39
T-2改 @t2kai2

赤城「でも今日は良いもの見れちゃった」 提督「新型零戦?」 赤城「ううん。提督が大好きな飛行機で子供みたいにはしゃぐ姿」 提督「……お前今日飯抜き」 赤城「えぇっ!?」 #という赤城さんどうよ

2013-08-27 23:21:18
T-2改 @t2kai2

提督「怪獣映画の撮影協力か。また面倒な話を…」 赤城「映画に出れるんですか?」 提督「場所だけ貸すんだよ。艦娘と怪獣の対決じゃ絵にならんぞ」 赤城「なーんだ」 提督「まぁうちには怪獣みたいに飯を食う奴もいるが」 赤城「だ、誰が怪獣ですかっ」 #という赤城さんどうよ

2013-08-29 23:50:51
T-2改 @t2kai2

赤城「それはそうと、今日の晩御飯は?」 提督「近所の漁師さんから気前よくマグロをもらってな」 赤城「マグロ! わぁい!」 提督「でも置いとく。マグロばっかり食ってるとダメになるからな」 赤城「…私、アメリカのゴジラじゃないんですけど」 #という赤城さんどうよ

2013-08-29 23:58:06
T-2改 @t2kai2

頭の中で、砲撃の音がまだ響いてる。鼓膜を突き破らんかのように轟いた巨砲の声。それが自分を狙って放たれたものだと、直撃を受けた後になって気付いた。原因など分かってる。前に出過ぎた。自分の慢心が招いたのだ。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:31:05
T-2改 @t2kai2

「みんな、無事に撤退出来たかなぁ…」 チャプチャプと耳元で渦巻く水音は、死神の声も同然だ。今の彼女はただ浮いているに過ぎない――だと言うのに、口から零れた言葉は仲間の身を案じるものだった。それも至って、呑気な声で。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:33:36
T-2改 @t2kai2

身体は動きそうにない。艦載機の皆も、すでに一機残らず空に散った。こんなことなら雷撃処分してもらえばよかった――否。彼女はそれを真に願ってはいなかった。ほんの一筋の希望が、彼女にそうさせた。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:36:20
T-2改 @t2kai2

今頃、鎮守府であの人はどうしているだろう。かろうじて撤退してきた艦娘たちの報告を受け、突然大挙して現れた敵戦艦を前に、赤城ただ一隻が大破しつつ残って囮になったことを知って、それから。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:38:35
T-2改 @t2kai2

あの人は元搭乗員で、今でも技量維持のために零戦を飛ばしている。おそらくは、探しに来るだろう。彼女にとっての一筋の希望とは、そのことだった。しかし、すでに日は落ちた。三座の水偵ならともかく、単座の零戦で夜の海に漂う一人の艦娘を見つけられるだろうか。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:41:40
T-2改 @t2kai2

「あーあ。お腹減ったな」 ぽつりと、星空を見上げながら呟く。「最後にもう一回、提督のご飯お腹いっぱい食べたかった…」 頬を海水ではない何かが伝って、やっと自覚した。死ぬのが怖い。死ねばあの人にもう会えなくなるからだ。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:45:34
T-2改 @t2kai2

ゴォォォ、と聞き慣れたエンジン音が、頭上に響き渡ったのは気のせいだったか、そうではなかったのか。仮に幻だったとしても、彼女はそれが死ぬ前に見れたことに満足感に似たものを覚えた。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:49:25
T-2改 @t2kai2

零戦。夜の海面上空を這うようにして飛ぶ。操縦席から身を乗り出していたのは、紛れもないあの人だった。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:49:51
T-2改 @t2kai2

「……っ! ……ぎ! ……赤城!」 天国に着いたにしては、やけに視界が眩しかった。死んだ後にしては、ずいぶんハッキリと自分を呼ぶ声が聞こえた。聞き慣れた、慣れ親しんだ声。彼女が愛した、あの人のものだ。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:52:14
T-2改 @t2kai2

「赤城! おい、俺が分かるか! 生きてるか! 返事してくれ、頼む、頼むから!」 「…ぁ……」 眼を見開き、驚いた。声も眼も涙で滲んだ、あの人がそこにいた。いつもの制服に飛行帽ではなく、今は飛行服に身を包んで。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:55:20
T-2改 @t2kai2

「提督…? あれ、私…」 ようやく、彼女は周囲の状況を認識した。ここは自分の所属する鎮守府だ。仲間がいて、愛する人がいる、自分の家。天国にしては再現度が高すぎる。「…!!」 目の前で、泣き顔も隠しもしない提督の表情が、一瞬歓喜の驚きに満ちた。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 01:59:34
T-2改 @t2kai2

「生きてるんだよ。漂流してるお前を見つけたんだよ。馬鹿野郎、心配かけやがって」 「あの、あの、提督、え?」 要するに、自分は幸運にもまだ生きているらしい。あの時見た零戦は、幻ではなかったのだ。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 02:01:51
T-2改 @t2kai2

不意に、彼女も涙腺が決壊するのを我慢できなかった。生きていた。それはもちろんなのだが、それ以上に、提督が単座の零戦で夜間を飛ぶという危険を冒してまで自分を探して、見つけてくれた。その事実が嬉しかったのだ。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 02:04:34
T-2改 @t2kai2

「馬鹿、なんでお前が泣くんだ」 泣きたいのは、いや今泣いてるのはこっちだ、と提督は言う。「だ、だって、嬉しかったんです」 赤城は隠さず、正直に涙の訳を話した。#という赤城さんどうよ

2013-09-01 02:06:07
T-2改 @t2kai2

二人でさんざん泣いて、顔をクシャクシャにしたところで、ようやく落ち着いたのは提督の方が先だった。「お前に死なれちゃ困るんだよ。俺が作った飯、誰が食うんだ」 #という赤城さんどうよ

2013-09-01 02:10:16
T-2改 @t2kai2

ああもう。その不器用な優しい言葉が大好き。微笑みに染まる顔はそのままに、赤城もようやく落ち着いた様子で言った。「そうですね。お腹すいちゃいました。ご飯が食べたいです」 #という赤城さんどうよ

2013-09-01 02:11:15
T-2改 @t2kai2

提督「赤城、ちょっと秘書業務について確認が…」 赤城「しーっ」 提督「え? ああ」 電「ぐぅ…ぐぅ…」 赤城「かわいいですよね」 提督「膝枕も付ければ尚更だな」 赤城「あ、ヤキモチですね」 提督「なんでそうなる」 赤城「ふふふ。提督もどうですか?」 #という赤城さんどうよ

2013-09-01 23:33:30
T-2改 @t2kai2

赤城「でも本当、電ちゃんの寝顔、かわいいなぁ」 提督「…お前、母親みたいな顔してるぞ」 赤城「えっ」 提督「まぁ、生まれてくる子供が電みたいに優しい子なら…あ、違うぞ、変な意味は」 赤城「…期待してますよ?」 #という赤城さんどうよ

2013-09-01 23:36:37
T-2改 @t2kai2

提督「夏風邪だ…」 赤城「疲れが出たんですよ。はい、おかゆ」 提督「すまんなぁ、今日は俺が料理当番なのに…」 赤城「たまにはお世話を焼かせてください」 #という赤城さんどうよ

2013-09-03 22:55:37
T-2改 @t2kai2

提督「そうじゃなくて…」 赤城「?」 提督「俺が作った飯食べて、幸せそうな顔する赤城を見るのが俺の一番の楽しみなんだ」 赤城「…もう。本当に風邪引いてますね。普段だったら絶対そんな台詞言わないのに」 #という赤城さんどうよ

2013-09-03 22:57:38