モブに狙われてる薬耐性虎ネタ

「薬の類いが仕込まれる事に敏感な虎徹さん」という設定のヤトさんとおいらの妄想の応酬と、ヤトさんのSSまとめ。
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ヤト @810tora

ロイズとバーナビーは分かっているようでにこやかに、しかしなんだか緊張感のある雰囲気を醸し出している。「だから、はっきりしてもらわないとこっちとしても困るんだよね。対策とか、色々あるでしょ。暴走されちゃ困るし、虎徹君にその辺のサポートを期待するのは無理そうだし。なら確認しとかないと

2013-10-14 18:50:54
ヤト @810tora

いけないでしょ」「サポート? 俺が何の??」「いやだなロイズさん。僕がそんなヘマすると思ってるんですか」「私はね、いざって時に危険なのはむしろ君だと知ってるんだよバーナビー君。君たちを守るのも私の仕事なんだから、協力してくれないと困るよ」わざとらしい溜息にもバーナビーの笑顔は

2013-10-14 18:53:21
ヤト @810tora

崩れない。「だっ!! ちょっともー俺にも関係あるんだったら判るように言ってくださいよ!!」地団駄を踏む虎徹に、ロイズがいいの?と目で問えば、バーナビーが渋々口を開いた。「今、返事待ちの重要な時期なのであまり引っ掻き回されたくないんです。そっとしておいてもらえませんか」

2013-10-14 18:55:05
ヤト @810tora

「まだなの!」「……」「にゅ? バニー、なんか待ってんの?」「まあ、こんな感じなので」「君も大変だねえ。まあ、分かりました。虎徹君」「はいっ!」「まだ暫くは、色々気にしておいた方がいいだろうから、こちらから許可するまで、バーナビーくんと同居、続けてちょうだいね」「はい…はい!?」

2013-10-14 18:57:46
ヤト @810tora

だってその、とかあの、とか言い出す前にバーナビーがダメ押しする。「僕は構いませんよ」「え、えええまじですかロイズさん!」「まじですよ。その方がこっちとしても都合がいいの。同居始めてから君たちのコンビネーションも更に良くなってきてるし、急な出動も一緒に拾えるし。これ会社命令だから」

2013-10-14 18:59:55
ヤト @810tora

嫌なら辞めてもらっていいんだよ。 久々の台詞に、虎徹はがくっと項垂れてやけくそぎみに「分かりました!」と叫んだ。

2013-10-14 19:00:39
ヤト @810tora

「虎徹さん」「んだよもー」部長室を出て事業部のオフィスに戻ってきたところでバーナビーに呼ばれて振り向く。真面目な顔の青年は、ちょっとだけ困ったような顔で笑った。「ロイズさんはああ言ってましたけど、もし本当に嫌だったら、自宅へ戻っても構わないんですよ」

2013-10-15 15:43:12
ヤト @810tora

「だってお前、それで命令違反だからってクビになったりしたら俺だって困るんだけど」「しませんよ。今の状況であなたをクビに出来るはずがない。いつもの口癖みたいなものですよ。それに僕が口添えすればロイズさんも納得するでしょう。虎徹さんが自宅に戻りたいと思っているのなら、

2013-10-15 15:46:17
ヤト @810tora

止める事は出来ません」そう言ってバーナビーは口を噤み虎徹を見つめるから。「……から、困ってるんだろーが」「はい?」「だっ!! だからっ」被っていたハンチングを押さえて表情を隠した虎徹の声はそのまま尻すぼみになって。「だめなのに、嫌じゃねえから困ってるんだろーが…」

2013-10-15 15:50:00
ヤト @810tora

消え入りそうな、羞恥を含んだ声が途切れる前に、バーナビーの手が虎徹のハンチングを取り上げた。「うおっ!? ちょ、何すんだバニー!」どこからどう見ても真っ赤な顔。少しだけ潤んだ瞳が右往左往して、慌ててハンチングを取り返そうと手が伸びる。それをバーナビーが掴んだ。

2013-10-15 15:52:39
ヤト @810tora

「虎徹さん!」「な、なんだよ」「ねえ、僕期待していいですか」「すんな!!」「しますごめんなさい」「だあああっもう! ばかか!!」「馬鹿でいいですから!」だって愛してるんです、と抱きついてきたでかい兎に、茹で上がった虎がやめろ恥ずかしいと吠える。

2013-10-15 15:55:39
ヤト @810tora

「あんたら、いいからまずは仕事しな。昨日の分も溜まってるんだよ!」オフィスで繰り広げられるじゃれ合いに、経理の女史の声が響き渡る。 逃げる虎と追う兎。けれど虎の尻尾がいつしか兎の足に絡みついていることに気付いていないのは当の本人だけ──なのである。

2013-10-15 15:58:53
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