#鳳翔の艦娘講座 ～駆逐艦 雪風編～　前半

鳳翔 @Housyou_kankore

さて、時間も良い頃合い・・・と云うか、ちょっと遅くなっちゃいましたが。 それでは、本日の #鳳翔の艦娘講座 を始めたいと思います。 いつもの様に、拙いお話ではありますが、酒の肴・寝物語と聞いていたければ幸いです。 本日の艦娘ちゃんは、帝国海軍の殊勲艦、駆逐艦「雪風」ちゃんです。

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最初にお断りをさせて頂きます。 雪風ちゃんのエピソードは、皆様もある程度ご存じとは思いますがかなりの量に渡ります。 そこで、平日の今日だけでは紹介仕切れないと思われますので、一応今日と明日の２日にわたっての「前編・後編」としたいと思います。 #鳳翔の艦娘講座

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雪風ちゃんは、陽炎型駆逐艦１９人姉妹の８女として建造をされました。 陽炎型駆逐艦は先月上旬に陽炎ちゃんの紹介を行った際に解説をしましたので、ここでは省略させて頂きます。 概要をを挙げますと、軍縮条約開けに艦隊型駆逐艦として計画をされて建造をした、甲型駆逐艦に分類される駆逐艦です。

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「初春型」だと艦が小さい所に大武装を乗せたので復元性が低下した ↓ それが不満で「白露型」を作ったけど、武装的に満足出来なかった ↓ それが不満で「朝潮型」を作ったが、今度は武装や戦隊が特型並みになった ↓ それらを改良した「陽炎型」を建造した 大雑把にはこんな流れですね。

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ちなみに陽炎型でも速度的に満足がいかなかったらしくて、後に「改陽炎型」とでも云うべき「夕雲型駆逐艦」が建造をされています。 夕雲型も１９人姉妹となりまして、陽炎型と合わせると実に３８人姉妹となります。

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なお、私がたびたび「性能に不満があり」と云っていますが、これは決してそれら各級駆逐艦が性能的に低かったと云う訳では無くて、あくまで「帝国海軍の要求が高かった」から不満が出た、と云うお話です。

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さて、雪風ちゃんですが。 １９３８年８月に起工、１９３９年３月に進水、１９４０年１月に就役をします。 就役後は同じ陽炎型の時津風ちゃん、初風ちゃん、天津風ちゃんと共に第１６駆逐隊を編成。 雪風ちゃんはその第１６駆逐隊の司令艦を勤めます。

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そしてその第１６駆逐隊は第２４駆逐隊と共に、軽巡長良さんを旗艦とする第４急襲隊を編成していました。 雪風ちゃんの初陣は、真珠湾攻撃の４日後の１９４１年１２月１２日、フィリピン・レガスピに対する上陸支援でした。

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その後２４日にはラモン湾上陸作戦に参加。この際、P-40戦闘機の機銃掃射で重油タンクに被弾をします。 その修理をミンダナオ島ダバオで、工作艦明石さんの元で修理を受けていましたが、その際B-17の空襲を受けます。 この時は、艦長の判断で爆撃回避に成功をします。

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１９４２年１月、第２水雷戦隊として東方攻略部隊に参加。 １月１１日ケマ、２４日ケンダリー、３１日アンボン、２月２０日チモールの各上陸支援に参加をします。 １９４２年２月２７日にはスラバヤ沖海戦にも参加。

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この戦いで、雪風ちゃんは海戦で没した連合国艦の乗組員約４０人ほどを救助しています。 ３月にはスラバヤ北方海域において、米潜への共同攻撃に参加をして、自沈させる事に成功をして居ます。 さらにニューギニア西部方面での掃討作戦に参加をした後、４月末に一旦帰国をします。

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１９４２年６月、雪風ちゃんはミッドウェー海戦に第２艦隊攻略部隊の一員として参加をして居ます。 この時輸送船団の護衛に当たっていましたが、その際の空母４隻の喪失により撤退をします。 帰国後、７月にあった艦隊再編成により第１０戦隊に配属となります。

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その後飛鷹さんの訓練に随伴をした後、１９４２年７月末に輸送船を護衛しながら時津風ちゃんと共にラバウルに進出します。 ラバウルへの輸送任務終了後、今度はトラック島へ向かい、そこからミッドウェー海戦で大破していた最上さんを護衛して佐世保へ回航します。

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１９４２年９月、軽空母雲鷹さんを護衛してトラックに進出。 １９４２年１０月には第３艦隊に所属して、南太平洋海戦に参加。 この際は当初旗艦の翔鶴さんを護衛。翔鶴さん被弾後は瑞鶴さんの護衛を行い、米軍機と交戦しています。 後にこの戦いの功労から、山本長官より感状を授与されます。

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１９４２年１１月、第３次ソロモン海海戦に参加。 元々この時の雪風ちゃんは比叡さん、霧島さんと共にヘンダーソン飛行場の砲撃の任務に就いていたのですが、それを阻止する米軍との間で海戦が起きています。 この時発生した第１次夜戦は大混戦となりました。

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その混戦の中で、雪風ちゃんは味方艦の誤射により損傷を受け、若干の浸水が発生します。 夜戦終了後、操舵不能に陥っていた比叡さんの護衛命令を受けます。これを受け司令官の移乗などが行われます。 この時、戦艦用の大きな中将旗を掲げた為目立ってしまい、空襲を受けた際至近弾を受けます。

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その至近弾で最大速力が発揮不能になる損害を受けた為、トラック泊地へ撤退をしました。 なお、この時比叡さんは雪風ちゃんの雷撃により処分された、と云う説も伝えられています。 トラックで工作船明石さんの修理を受けた後、１９４２年１２月に帰国をして居ます。

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１９４３年１月、雪風ちゃんは武蔵さん・大淀さんを護衛して南方に向かいます。到着後、第１０駆逐隊と共に南東方面部隊に編入、さらに第８艦隊に編入され、ラバウルに向かいました。

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１９４３年２月、３回に及ぶガダルカナル島撤収作戦に参加。 僚艦が次々と傷つき沈められていく激しい任務を、唯一無傷で生還をしています。 その後２ヶ月間ほどソロモン海域で輸送任務に従事をしました。

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１９４３年５月、アッツ島に米軍が上陸をしてアリューシャン方面の戦いが不利になった為に、瑞鶴さんなどの一航戦護衛として日本に帰国をしています。 １９４３年６月、改装の為入渠。この際、２５ｍｍ機銃の増設と共に、最新装備の逆探が装備をされました。

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改装後、雪風ちゃんは第２艦隊へ編入。 金剛さん、榛名さん、熊野さん、鈴谷さん等を護衛してトラックへ進出しています。 到着後、今度はナウル島への輸送作戦、ラバウルに向かう鳥海さんの護衛任務もこなします。

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６月末には外南洋艦隊に所属をして、谷風ちゃん、江風ちゃん、涼風ちゃん、浜風ちゃんと共にラバウルへ向かいます。 その後、ブイン島とラバウルを往復しますが、その間の７月６日と９日の間、３日間だけですが第８艦隊旗艦を雪風ちゃんが務めています。

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駆逐艦が艦隊旗艦になるのは極めて珍しいそうです。 １９４３年７月１２日、コロンバンガラ島守備隊への物資輸送中、それを阻止すべく出動してきた米艦隊との間でコロンバンガラ島沖海戦に参加をします。 この際、雪風ちゃんに装備された逆探が有効に働いていたそうです。

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この戦いでは、旗艦の神通さんが大破、後に沈没をしますが、雪風ちゃんは同行していた浜風ちゃん、清波ちゃん、夕暮ちゃんと共に魚雷を発射、米軍の軽巡３隻大破、駆逐艦１隻撃沈・２隻大破の戦果を挙げています。

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７月２０日、再びコロンバンガラ島への輸送作戦に従事していたところ、米軍の夜間爆撃を受けます。 この空襲で夕暮ちゃん、清波ちゃんが沈没、熊野さんが大破という被害が出ていますが、雪風ちゃんは被害を受けませんでした。 この際被害を受けた熊野さんを護衛して、９月に帰国をしています。