5/14 同題ssBSR まとめ お題「声」

同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

5/14～5/17(22:00) 　今回のお題は『声』 　提案者は恒星さんです。ありがとうございます。　#同題ssBSR

ランプリイ @Lampray555

【声/幸村】若い鶯は鳴く練習するんだよと教えてくれたのは己の忍だった。ホーホケキョ。ケケケキョ。どこかおかしな鶯の声。「お前も修行中か」幸村の顔を笑みが過ぎる。「負けんぞ」虎が鶯に負けて堪るか。幸いまだ命はある。一度の失敗で地に伏してなるものか。「某は、まだ」　#同題ssBSR

弱酸 @Jack_0_Lantern_

【声】人を忘れる順番は、最初に声を、次に顔を、最後に思い出を失くすという。目を閉じれば今も、私の名を叫び、双眸に涙を浮かべ助けを求める姿が、瞼の裏に蘇る。 「その愉快な舌はいりませんね？」 あの時本当に斬り落としてしまえば、もっと早く記憶から追い出せただろうに。 #同題ssBSR

爽🍃🌪12/17南2シ64a @sota_a

【三吉/死ネタ】「ぬしはうつくしい。まこと愛い、愛い」情景は思い出せる。だがちっともその声色が聞こえぬ。時間の流れが恐ろしい。重い石の下で眠る男が私に囁いていた睦言が、懐かしくてたまらぬと、愛おしくてたまらぬと思うのに、なぜ思い出すことすらかなわぬのだろう。/声　#同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【蘭＋濃】「ぜぇひぃ～もぉ……？んー、信長様みたいな声ってどうやったら出るんだ？」「――あら蘭丸君、何か考え事？」「あ、濃姫様、信長様の声ってどんなことしたら出るかわかりますか？」「えっ……そ、そんな話、蘭丸君にはまだ早いわ！」「そっかまだ早いのかあ」<声> #同題ssBSR

イグアナくん @nkgmbs

【学バサ三慶】――貴様は誰だ？何故あの男の携帯に出た。……本人、だと？風邪で声音に変調……？謀るなッ、患っているなどとは聞いていない！！……心配をかけたくなかった……だと……これ以上の通話は無用だ――後は見舞いに何が欲しいかだけを言え、刹那だけ待つ。<声> #同題ssBSR

さ @sakisosss

【武田軍】幸村ぁ、がしゃあん、お館様あ、どかあん。耳を塞いでいたって人よりもよく聞こえる耳には大きすぎる音だ。片付ける方の身にもなってくれないか。「……あーあ」けれど、この怒鳴り合う声を聞かなければ帰ってきた気になれないのだから、己も随分と染められたものだ。<声>#同題ssBSR

うえち @d2oub3lock

【浅井夫婦】夫の声は高らかによく響くと思う。しかし地から這い出でて地獄へ誘う低さも、獲物を惑わせて仕留める妖艶さもない。臓腑を掴まれる恐怖を与えないのに何故、こんなに胸を高鳴らせるのだろう。お市は首を傾いだ。なぜ怒鳴られてもこの声は、胸を暖かくさせるのか。/声 #同題ssBSR

四ヶ所 @4kasho

【風魔】 数え切れないほどの季節を人でないままに過ごしてきたせいで、風魔は未だに嬉しいとか哀しいとかいう己の心の動きに鈍い。しかし戦が終わってますます小さく、弱く、そして穏やかになった老人と桜の木を眺めているとき、ただただこの場所にありたいと思うのだった。/ 声 #同題ssBSR

みるくss用 @milkss_ss

もっと平和な世に住みたい。もっと豊かに暮らしたい。戦なんかじゃなく「絆の力で天下を納める！」民の声の代弁者として、男は日の本の陽を目指す。己の声は、籠の中にしまい込んで。その後ろの正面は寂しいもので、彼の籠を覗いてくれる者は誰もいない。／声 #同題ssBSR

祀之 @shino_1009

【親就】忘れてやると告げた通り、俺は己に呪をかけた。彼の名も姿も思い出も、全て忘れてしまえと。「長曾我部殿？」毛利輝元が俺の名を呼ぶ。忘れたはずの彼と同じ声で。そうだ、声を忘れるのを失念していた。まるでそれが鍵であったかの様に、俺の頭に元就の姿が溢れた。/声 #同題ssBSR

nol @Lakky_1o1

【雑賀】「頭領、なぜ私は前線に出てはならないのですか？私は魔王など恐れません！」魔王への恐れ故ではない。お前が新しき我らだからだ。この戦い、我らは敗れるだろう。お前は生きろ。我らの誇りを次代へ繋げ。自由を謳うこの声は、明日の我らが謳い継ぐのだ。いいな、サヤカ/声 #同題ssBSR

境 @xsan_title

【親就】綺麗さっぱり忘れる筈だったのに。何の感情もない筈だったのに。耳奥に残るその声が、決して忘れさせないと木霊する。初めて聞いた感情の、あれが最初で最後の声だったと。どれ程耳を塞いでも呪いの様に聞こえる声。なぁ、俺はどうすればよかったんだ？【声】　#同題ssBSR

紫翠🌱垢移動してます @shisui_sabotage

【前田夫婦】覚悟していたはずなのに、その時が訪れると指が震えた。「犬千代様…せめて最期のお声を…まつめに…」倒れた傷だらけの体を抱きしめ懇願する。その愛しい声で、自らの名を呼んで欲しかった。彼はいつものように笑い、しかしその喉から漏れたのは細い息のみだった。【声】#同題ssBSR

菫色の星になりたい恒星 @KOU3429

【三吉/声】ぬしの声のみ通す耳であれば。紛らわしい言い回しに必ず掛かるのがこの男だった。何か言われたのか、誰が言ったと。これでは自分が責められているようだと苦笑しながら、怒鳴る口に人差し指を押し当てて。ほら、他愛ない話をしよう。好ましきぬしの声を聞かせてほしい。 #同題ssBSR

ぷぅは褌をドロップする @puu0625

【三吉】戦場に散るが武士の本懐、秀吉様の御為に死ねるのならば僥倖とすら思い、ただひたすら戦場を駆け抜けてきた。いつだろう、あの声に気付き死ねなくなったのは。私の背に纏わり付き、死の淵に迷い込む私の手を引き、連れ戻す愛しい声。「三成よ、ぬしだけは死なせぬ…」【声】 #同題ssBSR

四ヶ所 @4kasho

【政宗と元親】「アンタの声、sexyだな」 脳みその8割以上は女の服の下のことで占められている成人男性よろしく、いかがわしい話は平然とするくせ、なぜこんな一言で赤面するのだろう。「ほめたってなんも出ねえぞ！」と言いながら赤鬼が飴をくれた。出てんじゃねえか。/ 声 #同題ssBSR

オズ @qa_oe

【幸佐】あやふやならばあやふやなまま形にしないほうがいい。声に出した途端選択は成され、たとえどんな答えが返ってこようとも、結末は一つだ。旦那があの真っ直ぐで、見透かすような目で、佐助と呼ぶ。それが、すべてなのだ。／声 #同題ssBSR

深芭 @hukaba_pivoine

禍々しい無数の手が雑兵を虚無へ誘う。少女の瞳は奈落のようで、半覚睡ながら常に一つの花を映している。光と闇が交わる混沌の地で、白い花は確かに訴えていた。『未来への希望はまだ消えてはいない。』胸の奥に灯が灯るような声。少女の瞳に明るみが差した。（声/お市） #同題ssBSR

かない @kanaikiyu

風魔!己を呼ぶ主のそれは前と随分変わった。切羽詰まったものではなく穏やかで優しいそれに己は心を奪われ忠誠したのだ。己では出すことのできないもの。とても心地好かった。声は変わってしまったが己の忠誠心は変わらなかった。嗚呼いつからか己は主自身に……<声> #同題ssBSR

くちなわちゃん @ETetSS

【鶴姫+南部】「帰れって言われました……がっかりです」声が微かに沈む。拒絶に慣れぬのか、どこか驚きも滲んでいる。晴政は遠くその姿を認め、嘆息した。「その声を聞くか。聞いて給わるか。ホウ､ホウ……」弾むように駆け出した巫女の他に、そこには誰もいなかったのだ。/声　#同題ssBSR

ゆうま @hasko3

武将の命令、兵士の嘲り、民の疎う声。どれも小太郎にはどうでもいい声だ。待っているのは自分にだけ我が儘を言う声、孫でも甘やかすような優しい声、敵を前に怯える声、国を憂う諦観に満ちた声…そのどの声色でもいいから自分の名を呼んでくれる…その声だけが聞きたい/声 #同題ssBSR

燈流 @Tournesol257

【こたつる】 「宵闇の羽の方はお話しできないのですか？」唐突な質問をする純粋巫女に少し戸惑ったが、よく聞かれること故に焦りはしなかった。しばらく考えてから、風魔は紙にこう書いた。“忍に声も感情も要らない”「…」何も言わず、ただ哀しい瞳が己を映し、揺れた。 【声】 #同題ssBSR

あねもり@140ss倉庫 @aneazi

(宗麟/声)少年の目にはその男は救世主であった。国主の重圧に潰れそうになった幼い心は愛の一言に救われ、そして心酔した。胡散臭いと窘める側近の声より、少年は救世主の声を信じ、耳を傾けた。そして今日も高らかに神の声を伝える。「さあ！ザビー教の時間ですよ！！」 #同題ssBSR”