6/8 #同題ssBSR まとめ お題「子守歌」

#同題ssBSR 6/8のお題分のまとめです。 ざっとまとめただけです。誰でも編集可能ですので、追加・削除などご自由にどうぞ。 作品冒頭にある【 】内はCP表記です。ただし、全ての腐要素のある作品に記されているとは限りませんので、地雷のある方は注意。→http://j.mp/Kcy03q 続きを読む
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同題ss@BSR【改】 @ddibsr_s

6/8(22:00)~6/10(22:00) 今回のお題は『子守歌』 お題提供は鈴鹿さんです。ありがとうございます #同題ssBSR

2012-06-08 22:01:09

豊臣ぷりんは衰退しました。 @minminits

【子守歌/鉄壁】──、───。眠れない夜、彼の腕の中で聴く歌は静かに初夏の夜空を割いていく。声無く、言葉にならぬ、けれども高く逞しく響く第一の絆。ふと鋼の体に耳を付ければブゥンと低い稼働音。高い声と低い音の緩やかな子守歌は主君をゆっくり夢へと誘うのだった。 #同題ssBSR

2012-06-08 22:13:19
@izr_5

【烏城/子守歌】障子の前を行ったり来たり。すぐに気付かれ、金吾さん、と中から声を掛けられた。「眠れないのですか」「う…うん」どうぞ、此方へ。促される儘部屋の中。嫌な顔ひとつしなかった天海さまは僕を布団に寝かせ子守歌を一曲。奏でられたそれは何処か淋しげに聞こえた。 #同題ssBSR

2012-06-08 22:15:25
向日葵の養分になりたいあゆな @k_ayuna

【子守唄:政宗】幼き頃、怖い夢で起きた際、母上は大丈夫と言いながら子守唄を歌い寝かしつけてくれていた、優しく綺麗な声だった。今となっては歌ってくれる事さえ叶わないが、目の前で赤子に子守唄を歌っている妻の声があの時の母上と似ていて鼻の奥が痛くなった。 #同題ssBSR

2012-06-08 22:30:25
はつん @stgm82

【子守歌/豊臣】篝火が爆ぜる音がする。片口の杯を玩ぶ半兵衛は、漆縁の衝立の陰を覗き込んで口元を緩ませた。「僕らの講談を子守歌に眠るなんて、なかなか将来有望だ」「…そうだな」上掛けを被せて腰を下ろした秀吉は、薄ら目を細めて小姓の白銀の髪を撫でていた。 #同題ssBSR

2012-06-08 22:32:03
マツハナ* @matsuhanaa

【真田主従】樹の幹に背を預け、緑の香の混じる風に髪を泳がせる。束の間の平穏に思う存分に浸かっている。風は途切れ途切れの歌声を共に運んできた。もうずっと前のこと、幼い自分が幼い主に教えた遊び歌だ。「へったくそ」笑い飛ばし、けれど目蓋は心地良く落ちた。<子守歌> #同題ssBSR

2012-06-08 22:33:03
深芭 @hukaba_pivoine

愛する我が子を眠りへ誘う、優しい歌を守るのが己の役目である。最後にあのようにして眠りに就いたのはいつだったかと回顧する暇があるなら進め。民の顔を歪ませないためにも修羅となれ。(子守歌) #同題ssBSR

2012-06-08 22:41:02
もえ* @F11Tmy

【かすがと幸村】「しばし、眠られよ」言われて反論できなかったのは、その口から漏れ出た旋律のせいだ。懐かしい音に顔を上げると「佐助ももうすぐここへ参ります」と微笑まれ顔を背けた。怪我さえしていなければ、と思いながら耳に心地よいその音にかすがは目を閉じた。/子守歌 #同題ssBSR

2012-06-08 22:42:11
はつん @stgm82

【子守歌/武田】宴席を抜けた信玄は、縁側で足を揺らす佐助の姿に目を眇めた。真田に仕える幼い忍の、更に幼い主が近頃魘されていると聞く。「歌でも歌ってはどうじゃ」「優しい歌を知らないもので」自嘲気味に肩を竦めた忍は、それでも空が白むまでそこを動かないのだろう。 #同題ssBSR

2012-06-08 22:48:35
向日葵の養分になりたいあゆな @k_ayuna

子守唄:大谷>「早よう寝やれ」そう言われて布団に入ると幼子をあやすように頭を撫でられた。子供扱いされる歳ではないと言い放ち、睨みつければ「眠る間際に喚くのは幼子と同じであろ」とクスクスと笑う「何なら我が子守唄を歌ってやろ」そう言われ私は、眠れない夜を覚悟した #同題ssBSR

2012-06-08 23:02:14
@myura3037

<題:子守唄>うなされ安眠できない幸村のため、佐助は南部晴政に子守唄を依頼した。「ホ~ロホロ…」と心地よいバリトンが響いた。佐「うまく寝たかい?」南「許してたもれ。間違って永眠させてしもうた」佐「は?」佐助は黄泉に出張する事になった。#同題ssBSR

2012-06-08 23:20:08
@izr_5

【就麟茂/子守歌】「(寝ている元就の耳元で)ザビザビザビザビザビザビザビザ」「ええい止めよ!毎夜毎夜これでは眠れぬわっ!」「おぉタクティシャン目醒めましたか!」「よまい言を!我が名はサンデ……くっ、」「すみませぬ毛利殿、わが主が毎夜このような夜更けにご迷惑を…」 #同題ssBSR

2012-06-08 23:31:56
柚原しゃつ @yuzuharasyatsu

【市 家】お市が奏でる音は、今は亡き彼の人と共に愛し育む子へと唄い伝えるはずのものであった。嘗て母…いや、乳母が何も知らず無邪気な竹千代に唄ってくれた遠い唄。温かく柔らかな彼女の腿の上で幼き頃を思い出し、目に張る膜が零れぬように、彼はそっと瞼を閉じた。<子守歌>#同題ssBSR

2012-06-08 23:41:36
@Kei_Amamiya

【子守歌/慶孫】「眠れないの孫市?」廊下に出ると同時に、縁側に座る前田と鉢合わせた。そのとおりなので応えずにいたら、何を思ったのか突然子守歌を歌い出した。幼子を寝かしつけるためとは思えない調子外れの声は、同時に先代の其れを髣髴させ「このからすめ。…だが悪くない」 #同題ssBSR

2012-06-08 23:42:35
緋星(空神) @utsugami

【蘭丸】道端で横になっている影があった。よく見ると、自分と同じくらいの子どもだった。目を開けたままだったから、蘭丸は子守歌を歌った。夜眠れない時は濃姫様が歌ってくれるから、きっとそのうち目を閉じるだろう。(彼は子どもが死んでいることに気付いていない)〈子守歌〉 #同題ssBSR

2012-06-09 00:04:15
雷芭秋春 @fausut

【市】それは母の腕に抱かれ微睡むような。温かな、温かな、暗闇の中で。「ねんねんころりよ・・・」市は首を傾げる。これは何処から聞こえてくるのだろう。ずぅっと向こうへと送り出す、唄。それが己の口から出ている事に、彼女は気づかないまま。【子守歌】#同題ssBSR

2012-06-09 00:27:00
明羽 @haruh_

【コタ鶴/子守唄】すっかり暖められた陽気に誘われるように、縁側で船をこぐ小さな客人。緩く花弁を運ぶ風の音は子守唄に。戦の世にあってそこだけは、平穏を感じさせる。隣に並ぶことはなくとも、その白羽を守ると、心に決めた。巻く風が、花弁に交じって黒羽を舞わせた。#同題ssBSR

2012-06-09 00:58:13
@AK_SSS

戦火いまだ地上に燻り、黒い煙が空を覆う。大地には、折れ砕けた槍が卒塔婆のように突き立っている。やがて動くもののない地上に、歌声は流れだす。途切れ途切れに、微かな息が止まるまで、歌は流れ続ける。記憶の始めにある最初の歌は、眠りにつく前の最後の歌となった。<子守歌> #同題ssBSR

2012-06-09 01:07:54
イグアナくん @nkgmbs

【小太官】辿々しい裏声で男は繰り返し同じ音を口ずさむ。「……この先の節がわからん。死んだ母親がよく唄ってた筈なんだが……」幾度かの後、その音に覚えがあると気づいた。「……思い出せないな」嘆息する男を見つめ、伝える術を持たないもどかしさを初めて知った。〈子守唄〉 #同題ssBSR

2012-06-09 01:12:49
明羽 @haruh_

【幸かす/子守唄】眠れないのだと、男は言った。「目覚めないようにしてやる。」苦無を回せば月明かりに刃が煌めく。「御冗談を」男は床に座したままからからと笑い、「子守唄など、唄ってはくれぬか」今度はこちらが嗤う。「御冗談を」笑んで伸ばされた男の掌が、この首を捕えた。 #同題ssBSR

2012-06-09 01:13:44
明羽 @haruh_

【伊達いつ/子守唄】偶の休みに、ふと寝入ってしまった。暖かな掛布の感触に薄く隻眼を開けば、間近でやさしく、少女が唄を紡ぐ。何時ぞや聞いたことのあるそれは、どこかの子守唄だったか。この歌声が剣戟に、叫びに掻き消されることのないように。この背で守ると固く決めた。 #同題ssBSR

2012-06-09 01:22:35
つくね @xux3xex

【秀半/子守唄】瓦屋根に当たる雨粒は夕刻より少し強まったようで、耳障りなそれを塞ごうと横で寝入る友の耳へと両手を伸ばす。「おやすみ、秀吉。」這わせた指の隙間からそう囁くと肩口に頭を預け、深い呼吸を耳朶に受けながら軍師は静かに瞳を閉じた。#同題ssBSR

2012-06-09 01:45:13
明羽 @haruh_

【三家/子守唄】月明かりに紫銀の刃と紅が舞う。静かな筈の夜に響き渡るのは恐怖と憎悪、苦痛に絶望、粘つく黒い感情に塗れた、闇を斬り裂く様な子守唄。黄金の男は紅の沼と子守唄の中、動かない彼らに願う。どうか安らかにと。噛み締めた唇から流れる紅が、沼の嵩を僅かに増した。#同題ssBSR

2012-06-09 01:59:18