連詩部 第二回 猫

猫をお題に連詩を書きました。 連詩部bot( @renshibu )もしくは #連詩 で確認できます。 第二回連詩部メンバー 続きを読む
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あずまなかいじ @kaiji_ad

廻廊の陰にわずかな涼を食む 猫に重ねる君のおもかげ(連詩第二回) #連詩

2013-08-21 00:20:34
あずまなかいじ @kaiji_ad

猫の名前はキリマンジャロ 四度まわって六度鳴く あおんまおんと泣きながら、白黒ならんだ廻廊に 汚れた詩人がおりました。 無力な歌人がおりました。 だから私は鳴くのです あおんまおんと泣くのです 猫の名前はキリマンジャロ 私の名前はありません。 #連詩

2013-08-21 21:09:34
睦月 とや @__mutsuki

その目に浮かぶ月が満ちる時 右の泉は透きとおり 左の草原は花を咲かせる  「ご案内:花摘みなら、左目奥へ⇒」 開けた窓から後悔を吐き出したら ブルーとグリーンの ジェリービーンズをあげる おおざっぱな甘みが言葉を脱がすから 素面の吐息でにゃあと甘えて #連詩(連詩第二回)

2013-08-21 21:27:51
連詩部 @renshibu

RT @DJ_chafu: 泣いた先から崩壊しろよ、世界  夏祭りも終わりかけなのに私は猫なんです、 女の子の血を吸って、騒々しく生きろ我が輩はねこっ、にゃああ 君の美しいタンクトップにひるがえる週末のせいだ、涙に零れる猫舌  だけど僕は、猫になったことも含めて愛してやるんだぜ

2013-08-22 00:19:32
北城 椿貴 @kitashirotubaki

きみは珈琲屋の猫 スプーンに合わせてくるくる回る 「おまえは回らなくていいんだよ」 そう笑われると 素直に廊下へ帰っていく 廊下の先には 奥さんの寝床があって そこには 薄まったHank JonesのJAZZが 沁みるように届いた #連詩

2013-08-21 21:52:08
春森しゆう @junju_usako

薄まった珈琲に遠雷がカランコロと鳴った。 聞き耳をピンと立てた猫は窓辺から離れない。 光、雨音、氷が出来る音、 カランコロ、 瞼を閉じた。 #連詩

2013-08-21 22:11:06
ほうじ茶 @hkr_aks

わたしの碧い右目には過去が、 紅い左目には未来が映るにゃん。 どうですか、ちょっと覗いてみにゃい? お代は安くしておくから だけどほんとは未来なんか知らない方がいいし、 つらい過去を思い出す必要もにゃい あなたも時間も求めてるのは現在の私でしょう? #連詩(連詩第二回)

2013-08-21 22:12:42
ほうじ茶 @hkr_aks

妖しげな夜に光を放つキャッツ・アイ 七色の虹彩 百度参り七変化 尻尾が二つの猫又が猫横丁にご案内 三味線の音が響いてる 化けの皮も剥がれるムーンライト 猫は魔物と呼ばれる生き物なの さあ、甘えた声で啼いてごらんなさい 身ぐるみ剥がされ放り出されたくなければね #連詩 (第二回)

2013-08-21 22:37:34
あずまなかいじ @kaiji_ad

あなたの瞼で研ぎました 私の爪は、鋭利です アフリカ産の爪だから そいつはそいつは鋭利です なのであなたの瞳には、明日の朝日は昇らない。 今日から私の 猫になります。 #連詩 (連詩部第二回)

2013-08-21 22:41:43
春森しゆう @junju_usako

三日月を研いでは研いではより細くした傷跡をぺろりと舐める #連詩 #tanka (連詩第二回)

2013-08-21 22:49:16
北城 椿貴 @kitashirotubaki

カウンターでうたたねをすると 決まって胡蝶の夢を見る どっちが猫かわからなくなり しまいには とうとう 店主のおじいさんは 猫と奥さんの区別も つかなくなってしまった #連詩 (連詩部第二回)

2013-08-21 22:53:21
あずまなかいじ @kaiji_ad

母が猫になったのは 父が犬を拾ったあくる日でした。 おんおんまおん、おん、まおん 今日もお店は大にぎわい 私のご飯は いつも忘れたままなのです。 #連詩 (連詩部第二回)

2013-08-21 23:09:59
春野涼音 @suzune_spring

ふと、窓の外を見やると蝉時雨が降り注ぎ いつもより甲高いプロポーズに 孤独じゃない、孤高なんだ、と 高飛車にナキゴエをあげる。 空腹を埋めるために、散歩に行こうか 集る二足歩行たちをすりぬけて 私は ゆるりゆるりと音をたてて啼く #連詩 ( 連詩部第二回 )

2013-08-21 23:34:09
あずまなかいじ @kaiji_ad

いい人とわるい人の見分け方、知ってる? 足の間をすり抜けて お腹を見せて、コロンてしたとき ゴハンをくれるのがわるい人で 保健所に電話するのがいい人なんだって。 そ。もちろん人間だったらのお話し うふふ。おかしーね。まおんにゃおんなおん あおんまおにゃお 。 #連詩

2013-08-22 00:12:27
犬井悠火@タテドル @inui101

だいたいにおいて、人間で猫になりたがる人は苦手なのです。新しい飼い主はわたしが賢い犬であることを望みました。お手、お座り。単純でした。なんら問題はありません。ただ犬派猫派という答えに怯えるしかありませんでした。わおんにゃん。いつしか猫の真似までできるようになりました。#連詩

2013-08-22 00:30:55
犬井悠火@タテドル @inui101

夜を切る時は三日月の先を自分の方に向けなさい。とあれほどいったでしょう。/ごめんなさい。ごめんなさい。/以上1230円でございます。ラッピングいかがなさいますか?/流行りの月のペンダントが高すぎたから、あいつの飯を減らせばいいだろう。/星を食べてもお腹は鳴るんだね。 #連詩

2013-08-22 01:36:45
春森しゆう @junju_usako

言葉の先は自分に向いて。 なにを言っても自分に返る。 朝も晩も甘ったれ。 月に棲むのは兎だってさ。 妬いてはいないよ。 ひとりに慣れている。 夜を。夜を。待って鳴く。なおん。 #連詩

2013-08-22 07:08:07
春野涼音 @suzune_spring

そろそろ帳がおりるころ、 通りの街灯がちかちかと瞬き 暗闇を、刹那 忍び足でくぐり抜けた。 薄く汚れた自然の匂いが ありふれた愛おしさに紛れて あの子の待つ場所へ急ぐ。 #連詩 (連詩部第二回)

2013-08-22 11:39:56
草間小鳥子 @eureka13_28

耳もとをなでる風はまひるの気温を残しつつ、アスファルトはひたひたとつめたい。しっぽの先に夜をひきつれ、くゆるくゆらせる片目つぶれば星がうまれる。家路をいそぐひとらに俺はみえない。ああほんとうはねぐらがほしいよ。あの子は雨にふるえちゃいないか。 #連詩

2013-08-22 11:44:35
ほうじ茶 @hkr_aks

家路を辿るその途中に あおーんと甘く誘う声が響く 哀切と欲望を含んだそれに 俺は愚かにも発情してしまったんだ 空々しい行為の最中で 誰もが空虚を抱えていることに気付く どんなに注がれても満たされないものを 俺達はそのまま寄り添い眠る やさしくない雨粒を髭に感じながら #連詩

2013-08-22 11:59:45
犬井悠火@タテドル @inui101

どうも僕を捨てていった人間様は、ご丁寧にみかん箱をわざわざ拾ってきたようだ。きっとこの後傘をもった美少女が現れるはずなんだ。でもやってきたのは乳臭いガキンチョで、特にときめきメモリアルもなく雨足が早くなるだけで。猫だったらモテるっていったじゃないか!!あれは嘘だったのか? #連詩

2013-08-22 13:19:24
睦月 とや @__mutsuki

この体が見切られた屑でも果物でも 呼吸機能がついていて ご丁寧に感情まであるやっかいを ただ撫でてくれる手があったと 夜の集会で発表する 小さなメモリー機能はもういっぱいで 見るもの全てが回想だと 分かっている今のうちに …ぶるる「これはむしゃぶるいさ 」 ひとり声にした #連詩

2013-08-22 17:53:51
春野涼音 @suzune_spring

おんおんなおん、 101匹の遠吠えが反響し 微かな星屑となって、街角に降り注ぐ。 おっぽをあげりゃ、それが合図さ 金色の光を放ちながら、 燕麦の茂みに消えてゆく。 おやすみの挨拶もなしに、 それが礼儀だ、なおん。 #連詩 (連詩部第二回)

2013-08-22 19:09:42
北城 椿貴 @kitashirotubaki

(集会が終わると みんなそれぞれ 違う名前の あたらしい星になり 宇宙の親玉に収斂されて 世界のまぶたの中で まっくら闇になりながら 産声を上げる日を待つのです) ♯連詩 (第二回目)

2013-08-22 19:28:53
連詩部 @renshibu

RT @DJ_chafu: 語りかけてきた月に跳ね返す俺の名前、 路地裏に入った、三丁目の夕陽なんかここにはねえ、 それでも愛してくれるってお前、笑わせんなよ ああ、マジで笑わせんじゃねえ とおりすがりのおんなねこ、 僕の尻尾をバキバキ折って笑うきみは影、影、影、影っ

2013-08-22 19:50:46